第19話

自分の中の神さまを輝かせる


人間には、顕在意識、潜在意識、そしてそのまだ奥に神意識というものがあり、 ひとりひとりに「一霊四魂」という神さまが内在しています。
古神道では、魂とは心神(たましい)であるとしています。

神さまというと、外におられるものだと考えてしまいますが、実は自分の中にもおられたのです。
だからこそ、人間は尊い存在なのですね。

では、神さまを内在しているそんな尊い人間がどうして残忍なことをしたり、 破壊行為をしてしまうのでしょうか・・・

心神を円鏡(心の鏡)に置き換えると、円鏡についたホコリをほおっておくと、 だんだん汚れがこびりつき、ついに自分の姿が見えなくなってしまいます。
鏡に映る自分の姿が見えないのは、自分の内なる神さまの本来の力が発揮されず、 自分らしさをも発揮できない状態にあるからです。
自分の心の鏡の光がもっと見えなくなってしまうと、心の闇となります。
心の闇は、心が冷え、周りと自分は違っているという分離意識を強くします。
分離意識が強いと、他人を攻撃したり、破壊行為をしたり、または自傷行為をして しまう結果につながります。

行為だけを見てしまうと、人間は汚れているような感じを受けますが、凶悪犯人で あっても光り輝く内なる神さまはおられるのです。

汚れは表面についているだけで本体の鏡とは関係ないのです。
「自分は、なんてダメ人間なんだ・・・」と思っている人も、よくみれば、自分の心の鏡に ホコリやゴミがたくさんついてしまって、自分を見失っているだけだということに気づくはずです。

太陽が厚い雲におおわれると、太陽の場所がわからなくなってしまう感じです。
雲は、風が吹くとどんどん消えていき、また太陽の光がさして来ます。
風は大自然のお祓いであり、人間のお祓いとは自分の心の鏡についた曇りを拭き取ることになります。

人間が本来の光を放つためには、まず自分の内なる神さまの存在に気づき、感謝して大好きに なることが一番です。
(この方法を自神拝といいます)

自神拝をしているうちに、心の鏡にこびりついているホコリがみるみるうちに剥がれ、 落ちやすくなります。(マイペット効果?)
そこを集中的にふき取り、きれいに磨いていけば、本来の光輝く自分の内なる神さまが 力強くお出ましになります。

そうなると「ホコリ」は「誇り」になるわけですね。(笑)

自分に誇りをもつと、向上心が出てきます。
向上心がある人ほど、自分の心の鏡の汚れに早く気がつくようになります。
心の鏡がきれいになると、温かい気持ちになり、すべてはひとつにつながっているという 一体感が味わえるようになり、「自分の本質はこんなに貴い存在だったのか・・・」と 感謝できる心がわき上がってきます。
これが、まさに大自然であり、うぶすなの心であり、神仏の世界なのですね。

人間は、肉体がある以上、獣にもなりますが、同時に神さまにもなれる存在です。
人間は神と獣をつなぎ、その間にいるから、人間というのでしょうか・・・?


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