第13話

花さかじいさんに学ぶ


最近、若い人でも神社に訪れる人が増えてきたように思います。
神社に人が集まることは、神さまにとっても嬉しいことですよね。

神社にお参りするとすがすがしい気分になり、元気が出てきます。
「ただ、神さまの御神威にふれることが、ありがたい・・・」と感謝の念もわきあがってくるものです。

ところが、人間にはいろいろな人がいるものです。

参拝する人の中には、ご利益をいただくことばかりお祈りをされている方がおられます。
神さまというのは、一方的に「願いを叶えていただく存在」「力を与えていただける存在」だと思いこんでいるのです。

そんな方に限って、自分勝手な願いをしたあげく、「ここは効果がないよ」と、うわさで聞けば、すぐにお参りしなくなります。
力だけを追い求めて、強いものには媚びへつらい、弱くなれば見向きもしません。

「花さかじいさん」に出てくる「いじわるじいさん」の考え方そのものですね。
「神は鏡のごとし」で、こんな方にはこんな方にピッタリ合った霊とつながってしまいます。

大切なことは、神さまからたくさん神徳をいただく(受け取ろう)という気持ちよりも、神さまに喜びを伝え、少しでもお役に立ちたいという(与える)気持ちにあるようです。

たとえば、自分の家の近くにある鎮守神社が、手入れもされずに汚れてしまい、神さまが困っておられたとします。
(神さまの力を弱くさせたのは、人間の思いあがりや心ない行動であり、神さまのせいではありません)

こんなときこそ
「大好きな鎮守の大神さま!私がいつもお参りして応援しますから元気になってください!」
と笑顔でひたすら神さまが元気になるお祈りをしたり、すすんで掃除をしたりするのです。

こうしているうちに神社は少しずつ変っていくものです。
どこからともなく掃除をする人が出はじめ、お参りする人が増えてきます。
そして、寄付する人が出てきて、神社が修復され、神さまも居心地がよくなりお喜びになります。

大きな神社や有名な神社に行くより、自分の近くにある神社がよくなることで、その土地の神さまのエネルギーが強くなり、住んでいる地相や家相にも影響して、結局は自分の一番の開運につながることになります。(一石二鳥)

神さまが弱っておられるからお参りしないのではなく、そんなときこそ神さまとの信頼関係をつくる絶好のチャンスです。
神さまの力を元に戻し、パワーアップさせられるのは、神さまのお力になりたいという志と人間のあたたかい祈りなのです。

ご開運の祈りが通じると神さまはどんどん元気になっていきます。
元気になったら、神さまは元気を与えてくれた人間にその何倍もの開運をプレゼントされるでしょう。
人間と神さまはこうして助け合い運動をしていくと両方がよくなっていくのです。

何の見返りも期待せず、人に与えたり、喜んでもらったりすることを自分の喜びとして生きている人は、結局与えた分にも増して、徳が与えられることになるのです。

反対に、自分だけもらおうと思っている人は、そのときだけもらっても、やがて感謝より不満が出るので人が近づかなくなり、どんどん運も遠ざかってしまうことになるわけです。

「花さかじいさん」は、神徳の法則まで教えてくれるお話だったんですね・・・


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