第9話

神のご開運を祈る


「神のご開運を祈る」というと
「神は開運をしてくれる存在で、人間が神の開運を祈る必要はないのでは?」
「人間が神のご開運を祈るというのは、何となく恐れ多い気がするが?」
とお考えの方も多いと思います。

これは、神というものをどうとらえるかによって違ってきます。

神は絶対の神で、人間はあくまでも造られた存在だとすると、神と人間との間に分離があり、 あまりにも遠く高いところに神がいるとイメージしてしまいます。
つまり、神を完全なものとしてより高く尊く祭り上げることで、観念的、形而上的にとらえてしまい、 だんだん神というものがわからなくなってしまうのです。
わからないものには、人間は親しみを抱きませんよね。

一方、神を親ととらえると、神は遠い存在ではなく、もっとも身近な存在となり、親子としての あたたかい交流が生まれます。
親である神は、子である人間(子神)を助け育み守ろうとします。
子である人間は、いつも世話になり、大好きな親である神に対して、どうしたら喜んでもらえるか・・・を考えます。

親が子どもから
「おかあさん、いつもありがとう・・いつまでも元気でいてね」
「おとうさん、大好き!仕事がんばってね・・」
と言われると、疲れも吹っ飛んで元気になってしまいますよね。

子どもは親に「せめてもの恩返し」(親孝行)をしているわけです。
どうせなら、絶対神より、親神という風にとらえたほうが感動・感激があり、心
も元気になりますよね。

この「せめてもの恩返し」(神孝行)が神のご開運を祈るということなのです。

「神さま、いつもありがとうございます・・・」
「神さま、大好きです!」「神さま、とってもステキです!(特に女神さま)」
「大好きな神さまの、いやますますのご開運をお祈り申し上げます!」

こういう風にお祈りすると神さまはピカピカ輝きを増し、その力で今度は人間を開運させていくのです。

神さまと人間は持ちつ持たれつの関係であり、人間の思いが明るく素直で感謝にあふれていれば、神さまもどんどん元気になるというわけです。

そのためにも、私たちひとりひとりが毎日をありがたく生き、楽しく天命を歩んで神さま孝行していきたいものです。
                            
        [参考文献] 「太陽の神人 黒住宗忠」山田雅晴著


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