第8話

神社と大自然


神社は、神さまにお会いして、交流させていただける場所です。

神社には、本殿がなく、拝殿の奥の三ツ鳥居から山そのものをご神体として拝む、奈良県桜井市にある 「大神神社」や、本殿も拝殿もなく、温泉の湯を噴き上げる赤茶色の岩石をご神体として、 裸足で巨岩に登って拝む出羽三山の「湯殿山神社」などもあります。

そこでは古来より、大自然、いのちの営みの中に神さまを見出していることがわかります。

神社には鏡(真澄の鏡)があります。
そしてこの鏡は雲のような彫刻のほどこされた台座に支えられています。
これは太陽(朝日)が雲間からさし昇ってきたことをあらわしています。
日本の代表的な神である天照大御神(アマテラスオオミカミ)は太陽神であり、「鏡の化身」とされていました。
大自然、万物を生かしている太陽が信仰の基本になっているわけですね。

また、神社には、そばに川があるのが理想です。
それは、川で体を洗って、清めていたからです。
参拝の際に手を洗い、口をすすぐ手水舎(てみずや)=御手洗(みたらい)は、川がなくても 神さまに会う前に、自分の穢れ(けがれ)を清められるように用意されたものです。
全国にある「御手洗」という地名や川は、実は神域だったのですね。

境内にはご神木とともに鎮守の森があり、海や湖をあらわしている神池、そして、動物である 狛犬や神馬がおり、神さまが降臨する岩や庭園もあります。
このようにみていくと、神社はまさに大自然そのものをあらわしていることがわかります。

すがすがしい神社は、境内の掃除がいきとどいていて、そこにいるだけで気持ちが和らぎます。
地球という大きな神社があるとすれば、地球神社の境内の環境を汚してほしくないですね。

今は、国という視点より、「地球のため、大自然のため、人類のため」に何ができるかを人間が 智恵を出し合って、行動に移していく大切な時期(天の時)だと思います。


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