第6話

いろんな神社の系統について


全国の神社に祭られているご祭神は、その源をさかのぼればそれぞれに根本の神さまがいらっしゃいます。

神社には大きく分けて、大自然霊を祭ったものと、人間を神として祭ったものの二つがあります。
神力からいえば自然霊のほうが、圧倒的に強いのですが、明治神宮の明治天皇や天満宮(天神さん)の菅原道真公のように、人霊でも力のある神さまもいらっしゃいます。
もともと天神とは地祇(くにつかみ)に対する天神のことで、天から降臨する神のことだったのですが、平安時代に菅原道真の霊を祀ったことにより変化をとげて、のちに天満宮のことを天神さんというようになったのです。
道真が学者、政治家としてすぐれていたことから、天神さんは学問の神として崇敬されるようになりました。

人霊の神の場合、自分でできそうもない願い事をされると、その上の神に取次ぎをされます。
その上の神というのはその地域の管轄の神です。
ということは、自分の住んでいる鎮守の大神さまやふるさとの産土の大神さまに、回りまわってお願いすることになるのです。
結局、産土神社、鎮守神社に参拝するほうが、早くて効果的なのです。
 
神社のご祭神を見られて、自分の産土の神と同じ系統であれば、その人にとって相性のいい神社であることが多いようです。
自分の産土神社や鎮守神社の御祭神の同じ系統の神社へは、機会があればお参りすることをおすすめします。

八幡さんは、仏教と深いつながりがあり、仏教神ともいわれており、また戦勝の神としても有名です。
八幡大神は「なんでもござれ!」という神さまなのです。
渡来系の神が源流であるという説もあり、謎につつまれている神さまなのです。
総本社は大分県宇佐市に鎮座する宇佐神宮です。
ご祭神としては応神天皇が多いのですが、「ヒメオオカミ、ホホデミノ大神、応神天皇、すべてを含めて八幡大神」 という気持ちでお祈りするといいでしょう。

お稲荷さんは、「稲がなる」という言葉から生まれたようにもとは穀物神でした。
その後、神徳が歴史を経る間に、五穀豊穣から商売繁盛、家内安全、芸能上達まで幅広くなり、おいなりさんで親しまれ、民衆に広まりました。
赤い鳥居と狐がトレードマークです。
狐は田の神の神使であり霊獣とされています。
ご祭神は宇迦之御魂神で、京都の伏見稲荷を総本社としています。
もともとの働きである食をもたらす神さまとしてお祈りされるとよいでしょう。

天王とは、牛頭天王の略であり、疫病除けの神さまです。
牛頭天王は古くから素戔嗚尊と同一化され、インドの祇園精舎の守護神ともいわれています。
京都の八坂神社のことを祇園社、その祭りを祇園祭、そして八坂神社のご祭神が素戔嗚尊というのは何らかの関係があるのでしょう。
素戔嗚尊は天津神であり、国津神であるので、神様の世界での顔の広さはピカイチの神さまなのです。
しかも地球の神でもあり、人間世界に近い、親しみやすい神さまです。
ただし、破壊もするし、植林もするいろんな面をもった神さまなのです。
人間の想いによって、それに応じた素戔嗚尊が出てこられます。
これから先は、植林をする素戔嗚尊に出てきていただきたいですね。


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