第5話

ご神木


私は職場に行く途中、ほとんど毎朝、わが鎮守神社にお参りしています。
「とっても大好きなわが鎮守の大神さま・・・・・いつもありがとう!今日もすばらしい一日になる!」
と笑顔で語りかけています。
すると胸のあたりがあったかくなり、スッキリしてくるのです。

しんどいな〜と思うときでも神さまに語りかけると体がシャキッとなり、 アリナミンX効果がでます。
(安上がりで副作用なし!)

そんな中、ある方向からエネルギーを感じたのです。
それは本殿東側にある楠からでした。
「これはきっと、ご神木なんだ!」と、それからは楠にもごあいさつして、 帰る際には、「また明日来ますので・・・」と話しかけることにしました。

毎朝、あいさつしているうちに、ご神木なのにしめ縄がないことが、とってもお気の毒に思え、なんとかしめ縄を!と宮司さんに相談して、奉納させていただくことになったのです。

お正月前の年末のある日、鎮守神社の境内に入った瞬間、いつもと違った光の輝きを感じ、本殿横をみると、楠におられる神さまが
「どうだい!バッチリきまっているだろう・・・・!」
と言わんばかりにしめ縄をつけて、うれしそうにアピールしておられるのです。
その姿は本当に凛々しく、神社そのものの力もパワーアップしているようでした。

この鎮守神社の元旦祭で、私は神職として祓主と玉串後取のご奉仕をさせていただいておりますが、その日の参拝客は今までにない多さだったのです。
しかも、しめ縄を張ったご神木をバックに幸せそうに写真を撮っている家族をみて本当に嬉しくなりました。
宮司さんからは「地域から、ご神木のしめ縄の評判がよく、とっても喜ばれていますよ!」と感謝の言葉をいただきました。

しめ縄を木に張ることで、木に対して、人は畏れ、敬う態度になるものです。
しめ縄を木に張ることで、その木は大切にされ、守られます。
(ご神木なのに、切り落とされている木もたくさんあるのですよ!)


人は、自然を畏れ、敬うことで神に通じるのです。
だから神社には木が必要なのです。

これからは鎮守の森を大切にしていくためにも、神社の木を保存していただけるよう働きかけ、しめ縄もできる限り奉納していきたいと思っています。


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