【2】 神社で目をつぶる作法はないの?






 神社での参拝というと・・・
 手を合わせて、目をつぶって願い事を念じている人を多く見かけます。

 また、合わせた手を見てみると・・・
 顔に近づけて、指先は上を向いている人もたくさんいます。

 神社での祭典に参加された方、ご祈祷を受けられた方は、そのときの神職さんの動作を
 思い出してみてください。

 神職さんが目をつぶることはありましたか?
 合わせた両手の指先は上を向いていましたか?

 そうなんです。
 神社でのお参りの作法(所作)の中に目をつぶる動作はなく、合わせた両手の指先は、
 円鏡や御扉の方に向けるものなのです。


      *****     *****     *****     *****


 もう少し詳しく、具体的に説明しましょう。

 ご神前では、まず軽く一礼してから鈴を鳴らし、お賽銭をすべらせるように入れた後、
 二拝二拍手一拝をするのが、神社での作法となります。

 二拝するのは、神さまに敬意を示す所作で、できれば90度身体を折り、頭を下げて
 深いおじぎをします。(ペコリと頭を下げるのではなく、頭頂を神さまに向けましょう)

 二拍手は、胸の高さで手の平を合わせ、指先は円鏡の方を向けて、右手を少し手前にひいて
 拍手を打ちます。
 二回目の拍手を終えた後、両方の指先をきちんと合わせます。

 そしてもう一度、深くおじぎをして、感謝の心でゆっくりと顔を上げます。

 円鏡の方に向けて、二度拍手を打つのは、自分へのお祓いをすることと
 神さまをお招きする両方の意味があります。

 そして、ずらした両方の手をピッタリ合わせることで、自分の中の神なる部分と
 大地の神さまのエネルギーが融合されていきます。

 この後、ハートからお祈りすることで、神さまにしっかり心が通じるのです。


      *****     *****     *****     *****


 このときに大切なことは、鏡や御扉をよく観ることなのです。
 神さまのお祭りされている方向をしっかりと観ることで、自分の祈りが、
 お祭りされている神さまに通じ、つながることになります。

 ちなみに観る力は、物事の本質を観ようとする力であって、視力のことではありません。
 (目の見えない方でも眼力はあります)

 笑顔で目が合ったときに声をかけると、気持ちが相手に伝わります。

 人とのコミュニケーションもアイ・コンタクト(目[線]を合わせること)で
 情報をキャッチして、円滑にとっています。

 皆さんもアイ・コンタクトによって、気もちが通じていると感じることや、
 愛情を感じたことがあるはずです。

 教師をしている頃は、子どもがこちらに向けている目を観るだけで、どれだけ話を聞き、
 理解しているかどうかが分かったものです。

 こんなにすばらしい眼力を使わずに、目をつぶってお祈りするのはとてももったいない
 ことになります。
 (※ ただし、自分を内観する祈りやメッセージをキャッチするときには、
       目をつぶった方がよいこともあります)


      *****     *****     *****     *****


 気をつけた方がいいことは、目を閉じたままで我欲の念を発すると、神さまとつながらずに
 違う存在や同じ我欲の想いを持った人間の想念とつながってしまうこともあるということです。
 そうなると、神社に参拝したことで、かえって身体が重くなったり気分が悪くなったりする
 場合もあるので要注意です。

 このことを避けるためにも、ご神前ではしっかり前を観ることと、そして、神さまへの
 感謝やご開運をお祈りすることが重要なのです。

 そして、祈るときの合わせた両手の指先も、鏡や御扉に向けることで、眼と手と言霊の
 トリプル効果で、祈りの光がグンと強く明るくなります。


      *****     *****     *****     *****


 「十一面千手千眼観世音菩薩」は、まさしく千の手と眼と観る力で人を救い、
 人に慈悲をもたらす仏尊さまです。

 優しい笑顔の眼差しで、手と眼と心を込めた祈りをすれば、人は誰でもその瞬間は、
 観音さまの慈悲の光を出すことができるのですね。

 皆さんも観音さまになったつもりで、ニッコリとハートから溢れる感謝の想いを、
 円鏡に向けた両手の指先と眼からのダブルビーム光線(?)にして、神社であたたかく
 お祈りしてみませんか・・・




           一覧へ