イエローフォールへの道
 
平成18年3月12日


この企画を最初に持ち込んだのは、まちセンのH氏である。
なんでも、磐梯山の裏側にこの時期(三月頃)でないと現れない
黄色い滝のような氷爆があるらしい・・と。

「ほんじゃぁ、行ってみっぺがぁ」
とばかり、簡単に乗ってしまったわけだが、
冬山はコワイ・・というイメージがこびり付いている。

前回のくろがね小屋温泉ツアーはお天気に恵まれすぎた。
行った事も無い所で吹雪にでもなったら、どーすんだ?

まぁ、ポケナビを持参すれば、帰ってこれるだろうし
雪が深ければ尻尾をまいて退散すれば良し。
そう決めれば、どうということもない。

ただ、Webで調べても正確な位置が分からない。
案内のリボンや、先人の足跡だけが頼りという
その点だけが気がかりの出発であった。

参加メンバーは、
言いだしっぺのまちセンのH氏
道路界の大御所sunnypanda
いつものF班長、である。



出発点となる裏磐梯スキー場に到着。
スノーシューのお客は少し場所の悪い所に車を置けという指示。
ロッジでリフト券を2枚買う。リフトを二回乗り継ぐ。
ちなみに1回券300円で都合600円。
下りのリフト券も買うように、と注意書きがあったが、
下りに余計な出費をすることもあるまいと買わず。
天気は曇り空で良いという訳ではないが、吹雪かないだけまし。

振返ってサニパン氏を撮る。
リフトを乗り継ぎ、終点から少し登ると、こんな案内板がある。
登山道になっているようだ。
この風光明媚な地に、明治21年の噴火の際の500人からの人が発見されずに眠っているとある。
観光で訪れて、ひょっとしたら誰かの遺体をふんずけているのかも知れない。
磐梯山の櫛ヶ峰が雲から顔を出したりしている。
晴れていたら見事な景色なんだろうな。
ほどなく銅沼(アカヌマ)に到着。
といってもどこがどうだか分からない。
木の生えていない一帯が沼らしい・・と見当をつける。
磐梯山の上半分は雲に隠れているが、それはそれでなかなかの景色である。
軟弱をよそおうサニパン氏であるが、どうしてどうして隠れ猛者である。
あまり高低差が無く歩きやすい。心配はどこまで歩けば着くのか判らないことである。
磐梯山の表側にも噴煙を上げている箇所があるが、こちらの方がリアルである。
雪の上に砲丸大の石が落ちていた。ここから噴出された物だろうかと気にかかる。
夏場に見ると何でもないかもしれないが、自然の作り出した箱庭のようで、パチリ。
やや!遠くに見えるのは、もしやして・・
見覚えのある氷爆であるので間違いなさそう。
人影も二つほど確認できる。
まだリフトを降りてから1時間と経っていない。
覚悟して出かけて来たにしては、あっさりと到着してしまった。
正直言って、わざわざ見に来るほどのものであろうか・・と思った。
とりあえず、4人で記念撮影。氷爆がでか過ぎるため、こんなに小さく写っている。
近くでみると氷に黄色い砂状のものが混じっている。それがここだけに色が付いている理由である。質感としては象牙のように思える。
あっさり到着したので、昼食にはまだ早い。とりあえず、お茶でも・・と御点前の準備。
結局、おにぎりをぱくつくようになってしまった。(サニパン氏提供)
帰りはじめると、下からゾロゾロと上がってくる。
多分、案内付きのツアーのようである。
帰りは大体の地形も頭に入ったので、銅沼の上を歩くことにした。
よく見ると、沼の端では氷が解けている箇所がある。安全確実とはいかないようだ。
雪を払って氷の厚さを確かめる。
まぁ大丈夫みたい。
スキー場のゲレンデは歩くことを禁止されているので、脇の林の中を降りる。
実はこれが一番きつかった。(サニパン氏提供)
さっきイエローフォールの脇でオニギリを食べたにもかかわらず、ラーメンが食べたくなり食堂へ。
ラーメンを食べた後、愛煙家の三人はたまらず外へ。
スキーヤーを眺めていたF班長、突然、「貸しスキーで滑らないか」と提案。まちセンのH氏、その提案に乗り気。小生困惑。
結局、取りやめに。