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今回も堕落して二ッ小屋隧道まで車で登る。
お天気がハッキリしないので、荷物の選別に迷った。雨具を入れるべきか否か。
そうしているうちに後から二台の車。一台はライトエースのトラック。車を止め、言葉を交わす。
釣りに来たとのこと。この車でよくぞ登れたね、などと話す。もう一台はパジェロJR。整備工場の親方と若い衆という感じ。この車も止まって言葉を交わす。「釣りですか?」と聞くと笑って答えず。
人の行くことが少ない所はこうして会話を交わすものらしい。 |
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大平橋の少し手前から車が入れないために極端に道が違ってくる。
少数とはいえ歩く人がいるため、道を見失うようなことはない。
暑いのでスパッツを使わなかったのだが、斯様な道のためズボンが濡れる。 |
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杭甲橋には先々週見つけたストラップがそのままの姿で存在してた。
こんな所で、誰が何のためにこうしたのか、世の中は複雑怪奇。 |
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ここでチョイと一服。
何処からか熊除けの鈴の音が聞こえる。下のほうだ。覗いていると、先ほどの親方と若い衆のペアが川を下っていた。「おぉーい!」と声をかけるが水音で聞こえないようだった。何やら川沿いの草木を採取しているようだ。何じゃろナ? |
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栗子隧道に到着。
ここは独特の雰囲気があって、何度来ても良いところだ。 |
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ここで靴をサンダルに履き替える。
初めての時は水没している床がどのような状態なのか分からなかったので、靴のまま侵入した。
お陰で帰りが大変だった。 |
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F班長は夏でも腹巻とステテコは外せない人なので、ご覧のような情け無い情景になった。 |
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入り口に泥が沈殿しているため、少しの間気持ちが悪い。水は絶えず入れ替わっているのか、非常に冷たい。10℃くらいだろうかね、とF班長と話す。 |
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前回、前々回とも100m以上の水没であった。しかも膝上までの深さであったが、どうしたことだろう、踝よりちょっと上の深さだ。
しかも、入り口より62歩の所で干上がっている。およそ43mである。
変だ。
何かが変わっている、と返って不気味な感じ。 |
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こういう所はサーチライト状の電灯はかえって周りを暗くする。
LEDのぼんやりとしたライトの方が良く周りが見える。
変な物が落ちていると、ギョとしながらも恐々近づいて見る。
トラックの使うチェーンのようだった。 |
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こういう所の定番の商品がこういった物。
ビール瓶のようだったが、栓がしてある。
周りを一周して照らして見たが、手にはとらなかった。
路面は二ッ小屋隧道よりも荒れていない。こちらの方がきれいである。
車が通らないから荒れることもないのだろう。 |
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突然、右のサンダルに異変、バタバタと何かひっかかる。
ウヒャーと蹴り上げるとコレ。
このサンダルを使うのは何年ぶりかである。
ゴムが劣化して、ソールが剥がれたようである。おどかすなコノー。
(記念にそのまま置いてきました。環境破壊でした。) |
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崩落現場に到着した。
誰かここに落書きならぬ置石のモニュメント?を造っていったようだ。
ORAと書いたようだ。 |
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入り口から680歩(約500m)の所で崩落している。
ここで「あれっ?」となった。
どうも記憶にある現場と違っているのだ。
落石の山もチト腑に落ちない。でも天井はそれらしいのだが。 |
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サーチライト状に切り替えデジカメでアチコチ写したのだが、残念ながらどれもうまく撮れてない。
瓦礫の山も今にも崩れそうで、危ない。どうもおかしい。危険を承知でぐらぐらする山を登る。
この山の向こうにもまた崩落の山。しかし、コンクリート巻き立ての天井部分が見える。
危険すぎてこれ以上は近づけない。新しい崩落ではないか、とF班長と話すが、彼は否定的だった。「記憶違いではないか」と。 |
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初めて入った時はあれほど緊張して、脂汗がタラタラだったのだが、廃隧道めぐりに慣れてしまったのだろうか、「こんなんだったっけ?」という程度にしか感じられなかった。
入り口が近づいてくると何やら雨音が・・・ヤバッ。
ここら辺で雨宿りするところはない。荷物は無事なりや。
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雨はさほどでなかった。レインウェアは持ってきたが、着るまでもなかった。
とりあえず、大平橋の下にでも潜って雨宿りしながら昼食、と考えていたのだが、ほどなく晴れた。
杭甲橋の近くに二段の滝があることは分かっていた。
遠目には人工的な物に見えたし、他のサイトでもそういう記述を見たことがある。
しかし、その場に行って見ると自然のものだった。落差は4m強。 |
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ここで店開きをすることにした。
例によって、お茶を沸かして、おにぎりである。これまた例によって、この滝の水をくんで使う。
煮沸は十分にした。 |
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この滝には「栗子不動明王」という石碑がある。
昭和11年11月吉日、高橋○太郎とこれを寄進した人の名が刻んである。
「生きてねぇだろうなぁ」などと話しながら、今度はコーヒーをいれて飲む。
時間がゆっくり、ゆっくりと流れる。
ヒョイとこの滝を登らんとする小魚が飛び跳ねた。
10cmあるかないかの魚だ。岩魚だろうか、カジカのようにも見える。
デジカメを構えて待つと、飛んでくれない。
諦めて眺めていると、三分に一回くらい飛んでいる。
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