大すきなふくばあ 野尻 由依(新潟県)
ふくばあが死にました
私はさびしいです
おねえちゃんとおばあちゃんはなきました
お父さんもなきました
だけど私はなきませんでした
バクバクがじゃまでふくばあのかおが見えませんでした
ふくばあのおはかまいりにいきました
水やって 手をあわせて きました
私は天国にいったとばかりおもっていて
ふくばあがおはかの中にいたこと
しりませんでした
ふくばあ 元気
私は 元気だよ
きいろいかたかけ ありがとう
あったかいよ
たからものにするね
天国にいるふくばあへ 〈選評〉
きのうゆめを見た
花びらが
ゆうとばあちゃんを囲んだ
花びらの妖精がおった
二人おった
赤い羽根があった
妖精が
ゆうとばあちゃんを運んでくれた
あれは ゆめね
(注)ゆう・雄太郎・本人 〈選評〉
朝日は
ゆっくりのぼっていく
夕日は
ほんのいっしゅんだけ
そのいっしゅんを
ぼくはずっとながめている 〈選評〉
秋が来て
青い空と
とけ合って
ちょっと切ない
気分になる
コスモスも
鳥も
すすきも
人間も 〈選評〉
ちりとりとほうきとごみ箱 勝本幹夫(新潟県)
ちりとりとほうき
おいてある時は
いつもいっしょ
ほうきでごみを
ちりとりの中に入れる
人の家庭だって同じ
ほうきは父ちゃん
ちりとりは母ちゃん
ごみはお金
ごみ箱は店
父ちゃんがかせいで
母ちゃんの手にわたり
母ちゃんが店で物を買う
ほうき
ちりとり
ごみ箱
きってもきれない
関係だ 〈選評〉
あぁ私のお腹の中は
男の子?
女の子?
どちらでもいいから
元気で
じょうぶで
明るい子に‥
生まれて 〈選評〉
ぼくは毎日
ともゆきとけんかしてしまう。
先生の話を聞けない。
先生におこられっぱなしだ。
むねに
なんかすんでいるのでしょうか。 〈選評〉
ずっと卵の中に住んでいる。
何がおもしろいか、知らない。
まわりは、何も見えない。
まわりに何があるか、
全く知らない。
なんだか、あたたかくなってきた。
光の穴が見えてきた。
まわりも見えてきた。
光があること知らなかった。
まぶしい。
光の言葉、一つ覚えた。 〈選評〉
わたしが、まだ、ようちえんのとき、わたしの、ちかくの、にわで、あおむけに、なって、ねころんでいたら、
いつのまにか、空を見ていました。
空を見ていたら、
はっと、思った。
くもは、うごいている。
あつくもない、
さむくもない風が、
ゆっくりとふいてくる。
いままでの中で、
一番気もちいい、場しょだった。 〈選評〉
ぼくは、
うさぎをだいてみた。
あたたかくて、
あったかーいふとんにはいっているみたいだ。
そのうさぎは、
ただのうさぎじゃなかった。
きょうぼうすぎて、
ぼくの手や、
いろいろな所をひっかかれた。
それでもだいてみた。
気もちがおだやかになるなぁ。 〈選評〉
一生懸命 働いている
人を見ました
一生懸命 光をすいこんでいる
花を見ました
一生懸命 えさを取っている
鳥を見ました
みんな一生懸命…
そして
一生懸命生きている
自分に気付きました 〈選評〉
誰かがいじめられていた。
でもぼくは見て見ないふり
だれかが
見えないきこえない悲めいをあげても
みんな見て見ないふり
ぼくは、言おうと思っても
声にだせない
おお声でいいたい
でもなにかがとめる。
そのなにかがわからない
はらからなにかがにえくりかえる。
でもやっぱり言えない自分にはらがたつ
そしてそのまま時間がとまり
ぼくは
なにもできない自分に怒りをたたきつける。 〈選評〉
Ah 時計が止まった
時計は 急病
早く 手術しなくちゃ
やっぱり 素人のわたし
頭から めんどう心が
顔を出す
時は過ぎるが
僕は 記憶そう失
早く電池を入れてくれ
それが僕の運命
他の時計は しらんぷり
あわれに思うが
しようがない
変わりに 一生懸命
動く 働く 忙しい
他の時計は 知らせてあげる
チクタク チクタク
電池を入れろ 電池を入れろ
わたしは階段を かけ下りる 〈選評〉
いえない 堀川彩子(新潟県)
「あんたなんかきらい。」
ほんのささいなことでけんかになった。
頭がカッと熱くなり、
ついさけんでしまった。
かみの毛をひっぱり合い
おたがい、自分は悪くないと思いこんで。
どちらかが、あやまればすむことなのに。
心では、
(あやまらなきゃ)
と思ってる。
頭の中では、火山が
噴火して。
どうしてもいえない
ひと言
たったひと言
そのひと言が、いえなかった。 〈選評〉
かぞくみんなで、まめまきをした。
ピーナッツのにおいが、プーンとしたよ。
おには、おめんのないおにいちゃんおに。
おにいちゃんのあたまに、ピーナッツがあたった。
コッツーンY
ゆりは、
「ふくのかみになって。」と、みんなにいわれたよ。
う〜ん、
ふくのかみって、どんなおしごとするのかなあ。 〈選評〉
もし私がいじめられたら
たすけなくてもいいよ
でもみまもっててね
もし私がふられたら
なぐさめなくてもいいよ
でもたちなおるまでまっててね
もし私がころんだら
手をさしのべなくてもいいよ
でも立つまでまっててね
もし私が死んだら
泣かなくてもいいよ
でも私のこと忘れないでね 〈選評〉
みんなと別れるのは、
ちょっと悲しい。
でも、
わたしの心を洗って、
きれいな心にして、
中学部へ行こう。
新しい中学生になろう。 〈選評〉
まどかちゃんちにいった日 原 拓也(新潟県)
きょう、
まどかちゃんちに あそびにいったよ。
おひめさまごっこやだったから、てつぼうしたよ。
うちで、テレビを見ていて、きがついた。
「メモちょうがないY
まどかちゃんちに、わすれてきたY」
まどかちゃんちのチョコのにおい。
また いこうかな。 〈選評〉
のらねこは道にいる人を見ると
すぐにげる
えさをやるとちかよる
だからかわいい
のらねこは雨がふると
雨やどりする
だからかわいそう
のらねこは人の家にしのびこむ
ほかのねこのえさをとる
ちょっとわるいことをする
のらねこ
ぼくはそういうのらねこがすきです 〈選評〉
夕方
学校から帰ってくると
いつも
げんかんにすわって
しっぽをふってうれしがるチビ
チビを見ていると
なぜ人間は
動物の言葉が
わからないんだと
ふっとさみしくなる 〈選評〉
音と一日 赤坂真理子(新潟県)
つゆ草 磯部千恵(新潟県)
争いの街 市橋直美(新潟県)
ゆき 大橋隆寿(新潟県)
ふとんまじゅつし 岡野陽一(新潟県県)
さいの神 春日 哲(新潟県)
おと 岸 美岐(和歌山県)
歌 吉楽拓也(新潟県)
やまもとくん 古根川淳一(奈良県)
大いちょう 坂本正行(青森県立)
トンビ 桜井 悠(新潟県)
雲を見ていると 杉浦雅紀(愛知県)
試走会 杉山伸也(静岡県)
天の国 鈴木ひとみ(愛知県
パンやさんになりたい 関美奈斗(愛知県)
負けた気持ち 高野 彩(新潟県)
さみしいおるす番 高山藤佳(新潟県)
バッタ取り 田巻雅史(新潟県)
いのち 津国貴士(兵庫県)
ゆうひ 土井祐美(山口県)
時 中 善宏(石川県)
道 西田睦津紀(新潟県)
バスケットボール 花井雅子(愛知県)
もし…だったら 林 裕也(福井県)
足 原田勇樹(大阪府)
空 福井雅子(愛知県)
びょうき 古山祐基(秋田県)
かぜ 真坂孝広(秋田県)
ぐちるお母さん 松田阿弓(熊本県)
風がでてきて木や草がおどりだした 吉田 恵(新潟県)