ますます,環境の崩壊が気になります.「『偉大なる太陽賞』への募集を始めます」

「少し詳しい解説」

「国連に研究開発計画開始を提案」

「朝ズバッ!へ投書」

環境回復器

二酸化炭素排出量の削減だけではなく、
濃度そのものの削減を目指して!

「はじめに」 先日,北海道で太平洋島サミットが開催されました。そこでも,炭酸ガス排出量の削減が最大関心事となっていますが,なぜ,大気中の炭酸ガスの絶対量そのものを減らす計画の話が出ないのでしょうか.確かに,炭酸ガスを減らす作業は,利潤を追求する立場では意味のないことですから,当然なのかも知れませんが.
 最近,気がついたことがあります.それは,“太陽光を使って,大気中の炭酸ガスを,酸素と安定した炭素に分解する”装置を開発し,世界中の砂漠など,ふさわしい所に極めて多数配置し,継続的に処理することによって炭酸ガスを減らし,昇りはじめた気温を戻し,もし,余裕があれば,固定した炭素をエネルギー源として利用することはできないだろうか,ということであります.
 装置の具体的な案があるわけではありません.このような装置の開発には,どの位費用が掛かるか,また、最終的に理想とする装置に何処まで近づけるか,などは不明ですが,これを完成させなければ,人類の未来は危ういということだけは確かなことであります.一方,完成すれば,温暖化の防止はもちろん,食料を燃料に変える必要もなくなり,無尽蔵の太陽エネルギーの利用が可能となるので,食糧問題,エネルギー問題も解決されます.
 国内のある機関では,この装置に類似した装置の試作が行われていることも知りました.その装置は,太陽光の他に,酸化鉄も消費しなければならないので,砂漠などに放置しておくことは出来ませんが,すばらしい第一歩だと思います.
 下の図は、太陽光以外には物質を消費せず、また、炭素と酸素以外、副産物を作らない、『二酸化炭素の持続可能な分解装置』と云える理想的な装置の模式図であります。反応を促進するために、消費されない触媒は使っても良いのですが。

第1図 二酸化炭素分解装置(環境回復器)の模式図

1)は分解される二酸化炭素の取り込みであり,
2)は二酸化炭素を分解するための太陽エネルギーの取り入れ,
3)は制御信号の入力,
4)はレポート信号の出力,
5)は出来上がった酸素の取り出し,
6)は出来上がった,炭素の取り出しであり,また
7)は必要に応じて用いる触媒であります.

「主旨」 地球40億年の遺産である化石燃料を,ここ100年程度の人類が使い果たし,その報いとして,気候変動,エネルギーの枯渇,食料の飢饉が始まっています.これは,地中に眠っていた炭素を眠りから起こし,炭酸ガスとして大気中に拡散したからであります.この気候変動の温暖化をを元に戻すには,大気中の二酸化炭素の濃度を減らす必要があります.そのために,原理的には6,000度の温度を持つ太陽光を使って,大気中の二酸化炭素を酸素と安定した固体炭素,あるいは炭素化合物に分解する装置を開発しなければならなりません.巨大な装置も必要でしょうがが,触媒のように繰り返し利用できものは使って良いけれども,太陽光以外に補給するものは不必要な閉じた系としての装置を,砂漠など地球上のふさわしい場所に極めて多数設置し,全体として大規模で長時間の稼動を可能としなければならなりません.この理想的な 二酸化炭素の分解装置の開発研究を,すぐさま大規模に開始し,人類の英知を結集し,完成させることを期待するものであります.“そんなことは,誰にでも分かっている.ただ,できないだけだ.”と,笑う方もおられるでしょう.すでに,二酸化炭素の固定化、隔離などの研究なら、小規模な組織で進められているようでありますが,世界的な規模で計画されているというニュースを,私はいまだかつて聞いておりません.
 
「解説」 産業革命以来,人類は化石燃料を急激に使い始め,地球の表面(大気中の二酸化炭素の濃度と平衡状態に達しうる地表,海洋などを含み,以後二酸化炭素循環相と云います)における二酸化炭素の割合を増やし続けました.その結果,気温の上昇が始まり,もはや取り返しの付かない状況に陥り始めていることは,周知の事実となっております.しかるに,「地球に優しいエコロジー」とか,「二酸化炭素半減目標」とか耳に優しいスローガンが広まり,深刻な問題であることを忘れがちであります.
 前者のスローガン「地球に優しいエコロジー」は,本質に眼をつぶった言葉であります.気候変動は,我々人類にとっての危機であって,決して,惑星地球の危機ではありません.地球46億年の歴史において,地球は、当初は,灼熱の火の球であり,また,数回の全球凍結という極寒の数千万年を経験しても,決して割れることもなく,静かに自転しながら,太陽の周りを廻り続けているだけです.このまま気候変動が続き,気温が上昇し,海面が盛り上がり,深層海流大循環が止まったとしても,地球は痛痒を感じなません.他方,人間にとってはどうでありましょうか.ほんの僅かな気候変動が起こっても,人間の肉体,あるいは文明は,その急激な変動に対応して変化しきれないのです.危機は,早ければ我々自身に,遅くとも孫の代には迫っており,もはや,待ったなしであります.あたかも,人間が地球を救ってあげるというような,このエモーショナルなスローガンは危険であり,撤回すべきであります.代りに「地球よ,許して!」とでも叫ぶべきでありましょう.
 後者のスローガン「二酸化炭素半減目標」も理解の仕方によっては,もっと危険です.必要なことは,大気中の二酸化炭素を減らし,100年前,あるいは産業革命以前の濃度に戻すことであり,決して,二酸化炭素の排出量を減らせば良いと云うことではありません.たとえ,排出量を今ゼロにしても,大気中の二酸化炭素を減さなければ,今後も温暖化は進み,北極での解氷,ヒマラヤやアルプスの氷河の融解による土石流の悲劇,低地の水没,等々,これらを避けることは不可能であります.
 楽観論者の中には,大気中の二酸化炭素は徐々に海水や大地に吸い込まれ,大気中の二酸化炭素はそれほど増えないのではないか,という学者もいます.水や大地は大気に比べ,はるかに二酸化炭素を吸収することができようです.しかし,これまで以上の二酸化炭素を吸収し始めた海水は、その酸性度(PH)が高くなり始め,海中の生態系に多大な悪影響を与え始めているとのことです.

「現状」 このような状況下で,これまでにもいろいろな提案がなされ,研究が始められているようです.しかし,真の解決策の目的は,これまでに化石から二酸化炭素循環相に開放してしまった炭素を,再び,安定した形で,地球に返すなり,どこかに閉じ込めたりすることでなければなりません.現状は極めて、心細いものです。
1) 二酸化炭素そのものを圧縮して地球のどこかに保存する話があます。これは、あまり安定しているとは思えず,役に立っても急場しのぎでありましょう.しかし、すぐにでも行えるようですから,実行する価値はありなしょう.
2) たしか,藻の一種であったようですが,植物の光合成によって,二酸化炭素を石油などに近い物質に効率よく変えるものが見つかったと聞いています.これは,二酸化炭素循環相の二酸化炭素濃度を増やさずに,エネルギーをリサイクルできるものですが,もし,大量に作ることができて,燃料や材料としても消費せず,化石として保存することができれば,目的に合致し、ある程度,希望が持てます.
3) 植樹による二酸化炭素の削減も意味があるでしょう.しかし,樹木による二酸化炭素の捕獲の効果は,数10年あるいは,数100年程度二酸化炭素を蓄えるダムにすぎず,最終的には腐敗,分解されて二酸化炭素に戻ってしまいます.

 樹木等,植物では,光合成を利用した炭酸同化作用が行われています.排出される有機物は不安定であり,早晩,何らかの作用で分解され,大気中の二酸化炭素に戻ってしまいます.ただし,植物には自己増殖機能もあり,地球上可能な限り,あらゆるところに展開しています.また,出来上がった有機物の一部を大地の中で化石化し,長期保存することにも成功しています.ただ,植物の周りの状態には配慮し,環境破壊などせぬように心がけないと,植物はすぐ壊れてしまいます.

「結び」 ケネディーのアポロ計画では,10年を待たずして月に人間を送り込みました.人類は,今や,宇宙実験室まで完成しようとしています.今回のプロジェクトを、これらの先端科学技術開発と比較すると,先端科学技術と云うより,あらゆる分野の科学者,技術者,あるいは,町工場の職人に至るまで,あらゆる人間の経験と英知を結集して,初めて実現するものと思われます.多くの試行錯誤を繰り返し,めげることなく邁進することが肝要でありましょう.
 完成した各種装置を,それぞれ,地球上の可能な地域の気象条件等に合わせて,多数配置し,大気中の二酸化炭素の量自体(排出量ではない!)を削減すれば,温暖化の解決だけでなく,人類が太陽からの無尽蔵のエネルギーを手にすることになり,食糧問題も解決に向かうでしょう.

2009年6月 文責 和光信也
swakoh_at_cameo.plala.or.jp
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