
1996年アメリカ公演の記録

1996年4月29日 ニューヨーク カーネギーホール(大ホール)
1996年5月1日 ボストン・シンフォニー・ホール
演奏曲目(詳細)
「Old American Songs」(A.Copland)より
男声合唱組曲「月光とピエロ」
「合唱のためのコンポジション第3番」
AROUND SINGERS' Collections
参加メンバー 95人(Top 23、Sec. 24、Bari. 21、Bass 27)
同行者 約40人
旅程(基本旅程)
4月27日(土) 成田発 → ニューヨーク着
4月28日(日) ニューヨーク滞在
4月29日(月) コンサート(カーネギー・ホール)
4月30日(火) ボストンへ移動
5月1日(月) コンサート(シンフォニー・ホール)
5月2日(火) ボストン発
5月3日(水) 成田着
小澤征爾さんからのメッセージ
I recently had the chance to hear a compact disc recording of The University Glee Club of Tokyo and was extremely impressed with the sound from this amaterur group. It gives me great pleasure to hear that their plans call for an upcoming performance tour the United States, and I would like to wish them all the very best of success on this trip. Seiji Ozawa
先日、アラウンド・シンガーズのCDを聴く機会がありました。アマチュアの皆さんが一生懸命お歌いになっているのを非常に好ましく思いました。この度、アメリカに演奏旅行に行くと聞きました。ご成功をお祈りしております。小澤征爾
新聞評
THE YOMIURI AMERICA(読売アメリカ) NY版 1996.5.31 ・・・百数十人による響きは男声合唱のだいご味と深く大きな感動を聴衆に与えた。
・・・聴衆は総立ちとなって拍手を送り続けた。この演奏会も慈善公演らしいが、むしろ真の感動を伝えたところに(日米交流の点からも)意味が大きかったと言えよう。(記事全文) 産経新聞 1996.7.13(夕刊) ・・・この団体は五年前に結成されたばかりであるが、大学の男声合唱団で美声を競っていた名手の集まりなので、当然のことながら水準は高い。北村協一氏と畑中良輔氏という合唱指導の大御所の指揮の下、力強い響きを披露してくれた。
・・・極めて質の高い、人の心を動かす演奏を行なった。聴衆の中には多くの米国人もいたが、日本についての良いイメージを残したことは疑いない。(記事全文)
実現までの道のり
命名
第一報
第2回の演奏会終了間もない1994年秋、元ニューヨーク在住のメンバーを通じて我々に驚くべき一報が入ってきました。
「カーネギーホールの予約ができた!」
合唱団発足以来の夢であった海外での演奏の機会がこんなに早く訪れるとは。誰もが喜びとともにとまどいを隠すことができませんでした。
そして、演奏会終了の余韻に浸る間もなく、1年半後に迫ったアメリカ演奏旅行の準備活動が開始されました。ほどなく、ハーバードグリークラブと個人的な関係を持つメンバーの尽力により、ボストンでの公演も計画に加えられました。
準備
現在のように電子メールなど普及していなかった当時、現地との連絡はもっぱら電話とFAX。中心となったスタッフは、時差のためにろくに睡眠もとれない日々が続きました。
また、スタッフ、メンバー、同行者合わせて130人もの団体を引き連れてのアメリカ遠征、しかもゴールデンウィークという時期のため、航空券や宿泊の手配には困難を極めました。さらに、公演のための渡米ということでアーティストとしてのビザ(P1)取得が必要となり、慣れないアメリカ大使館への申請手続きも旅行会社勤務のメンバーの個人的な協力を得て行われました。
アメリカで演奏するに当り、「アラウンド・シンガーズ」という奇妙な英語名が問題となりました。そんな折り、我々と同様、学生時代にグリークラブで歌っていたビジネスマンたちの合唱団がニューヨークにあり、100年以上もの伝統を持つ "The University Glee Club of New York City" として男声合唱を楽しんでいると知り、さっそくこの団体と交流を持ちはじめました。これがアラウンド・シンガーズのもう一つの名前、"The University Glee Club of Tokyo"の由来です。
メッセージ
レコード会社に勤務するメンバーを通じて、ボストン交響楽団の音楽監督を務める小澤征爾氏に我々のCDをお聴きいただき、メッセージをいただくことができました。
そして・・・
このようなスタッフたちをはじめ、多くの力が結集し、1996年のゴールデンウィークにニューヨーク・ボストン公演を実現することができました。
由緒あるホールで歌える喜び、総立ちとなった会場からの万来の拍手、アンコールでの涙。
この公演は、メンバーひとりひとりに一生の宝ものを与えてくれました。
また、公演実現にあたっては、日本の駐在員の皆様や、現地の総領事館にも厚い支援を頂き、日ごろ、ビジネスの場でしか交流のない日米のビジネスマンが合唱という文化を通して、日米の親善に幾分かの貢献をなしえたのではないかと自負しております。
