山行記録

【平成11年9月19日/蔵王連峰 中丸山から熊野岳】

(中丸山1562m、熊野岳1840m)


[箱庭上部のリンドウ H11.9.19撮影]


【山行の概要】

いつものコースの山行。
 坊平スキー場(現在ライザスキー場)から昨年の秋に完成した仙人橋(つり橋)を渡り、中丸山を越えて熊野岳まで往復する山行。
 紅葉はまだまだであった。しかし、中丸山の鞍部からワシ岩見までの区間でリンドウが咲いていた。
 熊野岳は霧の中で風の冷たい日であった。山には確実に秋が近づいている。

【山行メンバー】 単独

【山行メモ】

[1999.9.19]
○4:23 自宅出発  ○5:00 坊平スキー場到着  ○5:10仙人橋

 TooCottonの駐車場に車を止めて、身支度を整え歩き始める。この時期朝5時といっても当たりはまだ暗く、2週間前の同時間とはまったく周辺の明るさが違う。この時間、まだ他に駐車している車はなく、いつもの様に一番目の登山者となる。
 ペア1の終点から登山道に入る。5分ほど下ると昨年の秋に完成してばかりの仙人橋に到着する。以前は仙人橋を渡渉しなければならなかったが、このつり橋のおかげで中丸山コースへの入山が楽になった。

○5:27 滝見場通過  ○5:38 いろは坂通過  ○5:58中丸山山頂

 今日は、天候があまり良くないが滝見場からは「ツバメ滝」を見ることが出来る。しかし熊野岳はまったく雲の中である。湿度が高いこともあって汗でシャツがぬれ始める。樹林帯を抜け、稜線上に出る。まもなく中丸山山頂である。木道も敷いてあるので快適な歩きとなる。中丸山山頂は広くない。

○6:15 ケルン通過  ○6:23 箱庭通過  ○6:33 ワシ岩見通過

 中丸山の鞍部にはも木道が敷いてある、その脇にはたくさんのリンドウが咲いている。ちょうど良い時期のようだ。とど松の樹林帯を抜けると、また見晴らしの良い尾根道になる。小さなケルンを過ぎ、尾根の南面を通る登山道からは仙人沢源頭に昨年作られた砂防ダムがはっきりと見える。見上げると熊野岳の森林限界線から上は雲の中である。
 箱庭では、6月から8月にかけて数種類の植物を見ることできる場所である。天気の良い日には、下山時にここで休憩をとる場所である。ワシ岩見からは、蔵王沢の源頭から迫り立つワシ岩を見ることが出来る。今日は、あいにく雲の中である。
 登山道は、ここから森林限界線に入っていく。道標と石畳を目印に熊野岳山頂へと進んで行く。7月には、この石畳沿いに多くのコマクサを見ることが出来る。
 コマクサも終わった静かな石畳を登って行くと、霧の中に斉藤茂吉の歌碑が浮かんできた。もうすぐ熊野岳山頂である。

○6:44〜6:49 熊野岳山頂

まったくの雲の中で視界が利かない。風も強く、汗をかいた後ではすぐに体が冷え切ってしまう。熊野神社にお参りをして、すぐに下山をする。時間も早いしこの天候でもある、私以外の登山者は見当たらない。2週間前の9月5日には、天候も良かったので同じ時間帯にもかかわらずたくさんの登山者が、刈田駐車場や、地蔵岳からこの山頂に到着してにぎわっていた。

○6:56 ワシ岩見通過  ○7:03 箱庭通過  ○7:09 ケルン通過  ○7:16 中丸鞍部通過  ○7:21 中丸山通過

○7:25〜7:31 前中丸山休憩

 木道に腰を下ろして休憩を取る。お腹が空いてきたのでカロリーメイトを1箱食べる。すぐにエネルギーがわいてくるのが分かる。ライザスキー場が眼下に見える。

○7:38 いろは坂通過  ○7:43 滝見場通過  ○7:50 仙人橋通過  ○7:56 登山口到着

 いつもながら、下りは駆け足になる。仙人橋からの最後の登りを息を整える様に登れば、もう登山口に到着である。
 お清水の森から流れる冷たい水で体の汗を拭き、さっぱりとして駐車場に向かう。男性4名の登山者が準備を終えて、出発するところであった。
 天候が良ければ熊野岳山頂や箱庭で休憩を取るのだが、今回のような天候の日は往復3時間の登り下りの山行になってします。リンドウの「紫色」が記憶に残った山行であった。


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