【山行メモ】
LODSの山スキー研修会でライザから冷水山東尾根である県境尾根を下り
板小屋跡、トチ平、舟引山の東側を巻き南蔵王林道を辿って萱平まで行ってきました。
当初の計画では、19日・日曜日に予定していたのですが、悪天候のため
21日に変更となりました。メンバーは、LODSからKZMIさん、HI野さん、私の3名
そして、KZMIさんの声がけで知人の石YMさんが参加してくれました。
石YMさんとは、昨年の県救助訓練でご一緒しています。
朝7:00、KZMIさんと萱平の除雪最終点で待ち合わせ
下山後にライザへの戻り用に車を1台デポします。
菖蒲あたりからはうっすらと積雪があり、路面は凍結していました。
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萱平除雪終点に車をデポ |
19日から20日にかけては、いわゆる「彼岸荒れ」の暴風雪の天気となりました。
ニュースでは、各地で山岳遭難が発生していることを伝えています。
19日の山行を中止して正解でした。
萱平からライザまでは車で約45分。7:30過ぎにライザに到着します。
今日はスキー大会があり、スキースクールのスタッフがあわただしく準備をしています。
皆さん、ご苦労様です。また、お手伝いをせず大変にすみません。
レストランで、石YMさんとHI野さんに合流した後
パト詰め所に行き登山届を提出し出発します。
天気予報では、午前中は曇りで午後から明日にかけて晴れの予報です。
2度目の挑戦。今日は行けそうです。
リフト2本を乗り継ぎ、スキー場の最上部へ向かいます。
9:15ライザペア2リフト下車。
高度計を1440mにセットし、さぁ、滑走開始です。
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ライザペア2リフト乗り場 |
さぁ、出発 |
まずは、エコーラインに沿って南に進み
1400mカーブからショートカットで1360mカーブ(難場道入り口)にゆきます。
実際、下車地点からほぼ真南にあるこの1360mカーブが県境尾根の入り口となります。
9:35 1360mカーブを通過。
最初は、ほとんど平らな地形を進みます。
昨夜までに降り雪は、結構重くアルペン用のスキーと靴では歩行がつらく感じます。
右手に冷水山を見ながら、寒沢源頭の斜面の変わり目に向かって歩きます。
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冷水山をバックに |
これから下る県境尾根 |
県境尾根は1330〜1320mあたりで幅が狭くなり、
寒沢から吹き上げる西風の影響で、尾根上に雪の庇が出来ています。
この尾根を下るときは、なるべく進路右手(西側)の尾根を捉えながら下って行きます。
東寄りのルートを下ってしまうと、横川堰の水路トンネルの上を通り過ぎてしまい
横川まで下りすぎてしまいます。注意!!
1300〜1220mあたりで、尾根は再び広く開けてきます。
ここでも、なるべく尾根西寄りのルートをとります。
1191m地点「板小屋跡」の直前の西斜面は、斜度が急になり雪質はクラストしていました。
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二つ森山をバックにH野さん |
こちらは石YMさん |
10:00板小屋跡到着。KZMIさんから大福もちをご馳走になり約15分の小休止をとります。
また、KZMIさんのGPSで現在地の確認をします。
天候は曇り。視界に問題はありません。これから下る尾根も確認できます。
県境ラインに沿って横川堰の水路トンネルの上を下って行きます。
左手下方には水路が見えるはずですが、雪に覆われているせいかはっきりとしません。
ここから南蔵王林道の峠までは、県境ラインに沿ってブナ林を進みます。
1150mのなだらかなピークを二つ越えてゆくと、『掘割』に出ます。
昔、水路はこの掘割を通って分水嶺を越えました。
掘割は幅広く深く掘られているので、積雪時でもはっきりわかります。
峠までの尾根の水平移動は、アルペン用具で参加している私にとっては、つらい箇所です。
右足が絶えず山側になるので、足の付け根に負担がかかります。
こんなときは、踵の上がるツアー用のビンディング「ディアミール」がほしくなります。
掘割からは、ルートを尾根東側の林道に変えます。
雪に覆われた林道は、2箇所ほどカーブをしているようですが
どうもカーブ付近がはっきりしません。
あたりを坪足で登り、林道を探しながら進みます。
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トチ平から大二階・小二階を返り見る |
掘割の前で |
ブナ林を坪足で登る |
林道は、舟引山(1172m)の東側を巻いて進みます。
東側は横川に向かって、急な斜度で落ち込んでいます。
11:08に南蔵王林道峠に到着。約10分の小休止。
板小屋跡の標高が1191mで、この峠が1130m。
その間には、1150mのなだらかなピークが二つと1172mの舟引山があります。
多少のアップダウンはあるものの、ほとんど水平移動のトラバースが約50分続きました。
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南蔵王林道(横川林道)の峠で |
天候は、時折薄日が差し始めてきました。下界は穏やかな様子です。
南蔵王林道を道なりに下ってゆきます。視界が良いので雪に覆われた林道を辿ってゆけますが
悪天候時にはルートファインディングが難しそうです。
林道があるからといって、安心は出来ないようです。
林道東側の1012mのピークを確認しながら下って行きます。
KZMIさんとHI野さんと私は、以前、このピーク周辺で山菜採りをしたことがあります。
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カモシカやウサギ、リスと出会う |
林道を下る |
林道の途中で |
11:40に860m地点のカーブに到着。ここで昼食Timeとなります。
このカーブは、2003年4月の遭難者捜索の際にP車が迎えがきてくれた地点で、
先ほどの『掘割』の下流となります。
ラーメンとコーヒーをいれるため、沢に水を採りに下ります。
約1時間の昼食の後、12:40に出発します。
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沢の水と採る |
860mカーブで昼食 |
ラーメンを煮て |
この後も長い林道が続きます。
斜度は徐々に緩くなり、その上、一昨日から積もった新雪のためスキーが滑らなくなります。
スケーティングとストックで漕いで行きますが、腕が疲れてきました。
650m付近の林道は、急な東斜面をトラバースしてゆきます。
表面の雪がコロコロと広範囲に崩れています。
石YMさんと私は先行し、KZMIさんとHI野さんはマイペースで下ってゆきます。
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表面の雪が崩れている |
600m付近の橋の上で |
600m付近の橋の上で小休止。除雪終点はまもなくです。
その後、渓流釣りの2人組みと会い、釣果は5〜6匹との事です。
3:30、萱平の除雪終点(車デポ地点)に無事到着しました。
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除雪終点に到着 |
デポした車に乗りライザに向かう |
リフトを下車してから峠まで約2時間、
その後、林道の下りに昼食1時間を含めて約2時間30分。下り中心のツアーでした。
天候にも恵まれ気温もあまり上がらず、腐れ雪にもなりませんでしたが、
昨夜まで降り積もった新雪のため、林道ではスキーが滑りませんでした。
また、アルペン用の用具では、平坦部の歩行に苦労を感じました。
ブーツはまだしも、やはりビンディングはツアー用の踵の上がるものが良いようです。
いつものことですが、今回も荷物を多く持ちすぎた様です。
出発前に隊長に言われた「おにぎり2個あれば良い。」の言葉が記憶に残ります。
第3回目となるLODS山スキー研修会も無事に終了しました。
今回は、石YMさんも参加をしていただき、とても有意義な研修会となりました。
みなさん、お疲れ様でした。また皆んなで、山に行きましょう。
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