【トキソウ/御田ノ神】

山行記録 - 平倉山荘 -

2005年7月17日(Sun)

【蔵王連峰/中丸山(中丸山〜御田ノ神・周回)】

【メンバー】 単独

【歩行距離】 約00km (カシミール3Dより)

【所要時間】 約4時間30分

【山】 中丸山(1526m)・熊野岳(1840.5m)

【地図:1/2.5万】 蔵王山

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【山行メモ】

サクランボの忙しいシーズンも終わり、1ヶ月ぶりの休日がとれた。
明日(18日)に山案内を控えているので、コースの下見と体慣らしを兼ねて
中丸山から熊野岳、そして御田ノ神を通ってライザまでの周回コースを歩いてきた。

麓から見上げる稜線には、厚い雲が横たわっていた。
中丸山中腹からは、雲の中を歩くことになりそうだ。

ライザスキー場から、T-シャツ1枚で歩き始める。
1週間前に上山市山岳会によって、コース整備は終了している。


歩き始めてまもなく
仙人橋までの下り道の刈払い整備が終わっていないようだ。

下山後にその訳を隊長に聞くと、熊野岳から下りながら行われる登山道整備も
最後のこの登り返しを整備する頃には、体力的に辛くなり後日に残して来たという事である。

その後の整備状況については、仙人橋からの中丸山コース
そして、熊野岳から刈田岳までの馬の背稜線、
刈田リフト脇を下り、エコーライン沿いに下る弁天平コースと
ほぼ完璧に近く整備されていた。関係者の活動に感謝、感謝である。

特に熊野岳から馬の背稜線の道標整備は、昨年から進められており
地点名と目的地名、その方向が刻まれた道標と、
馬の背上の真新しい道標柱は、
近年、濃霧による遭難事故が発生していることに対する、
的確かつ迅速な対応がなされていると、感じられた。
(この区域の整備は、宮城県側と山形市の活動のようである。)

さて、今年は季節が遅れているようである。
それは、市場に出荷されるサクランボをみていても感じられたが
今回、山を歩いていて、いつもより開花している花の種類が多く感じられた。

海の日は『コマクサの日』と数年前の山行で感じた。
今回は、熊野岳山頂のコマクサの他にも
御田ノ神では、サワランやトキソウ、キンコウカ
そして、ワタスゲの綿穂やチングルマの綿毛など
いつになく多くの高山植物を楽しむことが出来た。

1300m付近から、霧の中を歩くことになった。
そんな天候でも、馬の背では多くのハイカーとすれ違った。
刈田リフトに立ち寄り、お茶をご馳走になる。
山の人たちは、みんな気持ちがいい。

御田ノ神の湿地帯に関しては、登山道整備が進んでいない。
木道でも整備しない限り、踏み跡による湿地の荒廃が進む一方である。
写真撮影などで訪れる人が多くなっている。入山者のモラルに期待するしかない。

ゲレンデを下り、お清水の森に立ち寄る。
蔵王権現の石仏に手を合わせ、あらためて周囲のブナを眺める。
木々の葉音、ブナの葉を通り抜ける木漏れ日
見事なまでの大木、気持ちが洗われる思いがする。

お清水の湧水で汗を流し、SJ-30に戻る。
キャンプ場管理センターに隊長を訪ね、小一時間ほど談笑をして昼前に帰宅する。

 

 中丸コース登山口 仙人橋 ギンリョウソウ

 

滝見場の虎ロープ ツバメ滝 ブナ林を行く

 

ハクサンシャクナゲ ウラジロヨウラク アカミノイヌツゲ

 

中丸山山頂 ゴゼンタチバナ ケルンを積む

 

カラフトイチヤクソウ ハクサンチドリ イワカガミ アカモノ アオノツガザクラ

 

コマクサ@熊野岳

 

霧中の茂吉歌碑 山頂からお釜への道標 『馬の背分岐』の道標 リフト乗り場への道標

 

サワラン ワタスゲ チングルマ トキソウ キンコウカ

 

ブナ@お清水の森 ブナの実 三十三観音石仏 お清水の湧水

 


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