【中丸山山頂から地蔵岳と熊野岳】

山行記録 - 平倉山荘 -

2005年05月08日(Sun)

【蔵王連峰/中丸山コース(残雪状況・ストック忘れ)】

【メンバー】 単独

【歩行距離】 約8.2km (カシミール3Dより)

【行動時間】 約5時間15分

【山】 中丸山(1562m)・熊野岳(1840.5m)

【地図:1/2.5万】 蔵王山

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【山行メモ】

藪と残雪、そして登山道。ルート選択で苦労する季節である。
中丸山コースの残雪状況を見に行ってきた。

前日土曜日には北海道で降雪があったり
山形ではストーブを炊いて過ごす天候。
が、しかし、一転、今日は雲上の中丸山を歩くことが出来た。

SJ-30の調子がいつになく悪い。
上野原の坂をセカンドでもやっと登る始末。
開拓の農道に車を停め、ボンネットを開く。
水温計の針の動きが、急激で気になる。
冷却周りの不調か?

ゲレンデにSJ-30を駐める。
5時45分
スパイク長靴にストック。
カンジキをザックにくくりつけ、鈴を鳴らしながら歩き始める。
ザックにはもうひとつ、
蛍光布を目立つようになびかせる。(対熊撃ち。)

ライザから仙人橋への北斜面には、残雪あるも登山道を下ることが出来る。

雲上の大朝日岳 登山口と中丸山 仙人橋

橋からの対岸(仙人沢右岸)は南向きのため、雪なし。
登山道を登る。
虎ロープの杭が倒れており、
腕太の木が倒れている箇所あり。

6時07分、滝見場通過。
仙人沢の沢底には残雪が残る。
ツバメ滝は雪解け水のため水量多い。

ブナ林(標高1250m〜1400m)は、マダラ残雪あり。
所々に登山道を確認できるが、ショートカットでほぼ直登。

ツバメ滝 ブナ林のマダラ残雪

潅木帯(標高1400m以上)は雪なく、潅木の濃密な藪。
登山道以外は歩行不能。
ブナ林帯との境に南北方向にのびる登山道あり。

潅木帯の登山道は、笹が生い茂るも道跡はわかる。

稜線に出る。
木道1つ目は完全に登山道外へひっくり返る。
以前からぐらつきがひどく、事故防止のためワザと。
2〜4つ目までは、傾きが有り。通過に注意。

潅木帯の登山道 番城山(手前)と吾妻連峰 稜線の木道と残雪

その後、山頂まで2回ほど残雪を横切る。
1つ目は雪庇の残雪で、頭の平部分を歩く。
極端に南側(仙人沢側)によらなければ滑落の心配はなし。

2つ目は傾斜をトラバース。
残雪の先は仙人沢方向に下っている。
早朝、硬雪のため慎重に通過。長さにして5mくらい。

6時55分、中丸山山頂通過。
下界はいまだ雲海の下。
飯豊、朝日、月山、葉山が雲上に浮かぶ。
各山頂付近にもう一層の雲あり。

鞍部にかけては、多量の残雪あり。
スキーバムなら、テントでも張ってスキー三昧か。
と言っても月山に行って方がましである。

中丸山山頂 鞍部の残雪

トドマツ帯も残雪あり。
下半分の登山道は完全に雪の下状態。
中腹から所々に登山道が顔を出す。
「万Ya山岳愛好会」の赤布、じゃなくオレンジ布あり。
中腹からの登山道は、斜面北寄りルート。

トドマツ帯上部の尾根道には残雪なし。

トドマツ帯の残雪 赤布とオレンジ布 崩れたケルンと熊野岳

登山道は、ケルンを過ぎると窪地を横切り南側の尾根へと進む。
窪地には残雪有り。
残雪からの出口(南尾根の登山道入口)に
峰桜の枝を刺す。
赤布の目印がほしい。

登山道入口は、進路右手藪の始まりすぐに有り。
窪地の残雪は、そのまま蔵王沢方面に伸びているので
行過ぎない様に注意。

尾根南側の登山道には残雪有り。
右手(南側)下方の砂防ダムを見ながらトラバース。
時刻は7時30分、雪は緩み始まる。

左又沢の砂防ダム 尾根南側登山道の残雪

月見ヶ原手前で、北側尾根の間の窪地を横切る。
窪地には同じく残雪有り。
この残雪を登っても月見ヶ原には出られるが
登りでは、夏道とおりに進んでみる。

月見ヶ原入口では、雪庇残雪の急斜面根元にでる。
雪庇の頭に向かって、急斜面約5mを登る。
月見ヶ原一帯は、大きく残雪が残る。

夏道が横切る窪地の残雪 月見ヶ原入口の雪庇残雪根元

登山道は残雪の下。
残雪からの出口(登山道への入口)を探す。
残雪上部は、4本の雪筋に枝分かれしている。

出口は、北から2本目の残雪上部に有り。
一番南側の残雪も、熊野岳山頂手前の砂礫場に繋がっている模様。

残雪下側は、一番南側の残雪が
仙人沢左又沢砂防ダム方向に下っている模様。

月見ヶ原残雪。熊野岳へは画像中央奥を 残雪下側。左又沢に下っている。

(下山時は、
北寄り尾根の雪庇残雪上から窪地に下るか
もしくは、月見ヶ原残雪ほぼ中央から窪地に入り
窪地残雪に交差する登山道を見つける。)

その後、山頂までは残雪なし。
ワシ岩を左手に見ながら登ってゆくと
まもなく、石畳が現われる。

ワシ岩 山頂手前の石畳

熊野岳山頂到着8時15分。
ドコモ3本。
蔵王山神社に手を合わせる。
二口山塊そして船形山の奥に、栗駒山を山座同定する。
特に休憩はせず誰もいない山頂を後にする。

熊野岳山頂

下り石畳終了点(標高1740m)、ドコモ3本。

月見ヶ原残雪上部で休憩。
コーヒーと饅頭2個を食す。
饅頭Good!!

石畳終点。この看板から右手(北方向)にカーブ 休憩。ザックに括るカンジキと蛍光布

西吾妻山と飯森山の間に
会津駒ヶ岳、浅草岳が見える。
(帰宅後、カシミールで山座同定)

月見ヶ原残雪中央部を下り
尾根間の窪地から交差する夏道に入る。
窪地、ドコモ圏外。

トドマツ帯はドコモ、アンテナマークのみ。

鞍部、ドコモ2本。

蔵王沢上流部

9時45分、中丸山山頂通過。
ドコモ、3本。
Tomenn高度計の針を1620m→1560mにセットし直す。

山頂西側木道終点、ドコモ圏外。

ライザスキーワールド 下山時にすれ違った登山者

10時00分、いろは坂看板通過。
ドコモ、3本。

10時08分、滝見場通過。
ドコモ3本。Tomen1260m表示。

仙人沢右岸の急斜面を下り始めてまもなく
ストックを置き忘れてきたことに気づく。

滝見場まで戻るが、見つからず。
そうなると、いろは坂の看板をVideo撮影したときか?
帰宅時間のリミットがあるので、ストック見捨て下山

10時45分、仙人橋通過。ドコモ2本。

11時00分、ライザゲレンデSJ-30に到着。
上山市主催のトレッキングのグループがゲレンデを散策。

仙人橋から。仙人沢左岸 登山口に到着

携行品について
カンジキ・・・必要なし
蛍光布・・・心配しすぎ。ザック内携行のみで十分
ガスコンロ・・・火力Good!
コッフェル(小)・・・コーヒー湯沸しにちょうど良い
いつもの蓋付コップ・・・量が把握できGood!
饅頭3個・・・コーヒータイムにおいしく食べる
スパイク長靴・・・つま先細。踵ホールド×。残雪上の効きはGood、爪(カンジキ)要らず。
ストック・・・ほとんど使わず。いろは坂辺りに忘れる。
500mlペット水×2本・・・良い選択。
薄手長袖下着上下・・・Good!
タオル→日本手ぬぐい・・・出番なしも嵩張らずOKか。頭に巻くには薄いか?


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