【山行メモ】
さて、今日は、ライザTooCottonさんのお客様を、山スキーで刈田岳までご案内してきました。
お彼岸の中日の今日、山は高曇りではありましたが、山形県内の名だたる名山を一望できる天候に恵まれました。
また、LODSの仲間達は、ライザから熊野岳越えて蔵王温泉スキー場・黒姫ゲレンデまでのツアーに出掛けてゆきました。
今回は、山スキーデビューのYuRiさんも一緒です。楽しいツアーになるでしょう。
こちらの熊野岳越えツアーの様子は、ミラーマンさんのサイトをご覧ください。
さあ、私たち刈田岳組は、10時前にライザレストランで待ち合わせます。
リフト2本を乗り継いで、スキー場最上部、標高1450mまで上ります。
リフト沿いの樹氷は、残念ながらお終いのようです。
暖かい日があると、トドマツについた雪が、一気に落ちてしまいます。
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【ライザペアUリフト 樹氷の雪が落ちています。】 |
山スキー初体験の坂STさんご夫妻は、以前は山岳会に入っていた経験もあり
山登りについては、ベテランです。ただ、そのころ経験しなかった山スキーの初体験の場を
ここ蔵王に選んで、わざわざ関東からいらしてくださいました。
ゲレンデを離れ、道標に沿ってツアーコースを登ってゆきます。
歩き始めて、すぐ、振り向くその向こうには
山形の名山、『吾妻連峰』 『飯豊連峰』 『朝日連峰』そして『月山』が
私たちを、見送ってくれています。
冬期閉鎖中のエコーライン、と言ってもまったくの雪の下となった観光道路を横切り『御田ノ神』に向かいます。
無線からは、LODSの熊野岳越え組から、御田ノ神を通過したとの声が入ってきます。
エコーラインの法面は斜度がきつくなるので、ジグザグに登って行きます。
御田ノ神まで登る来ると、今日の最高点『刈田岳』が目の前に現れます。
熊野岳からの稜線『馬の背』が行く手に横たわります。高曇りの空に、くっきりとした稜線を描いています。
伸びる道標に沿って、たくさんの登山者が先行しています。
冬の蔵王が、手に取るように望まれます。
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【御田ノ神でハイ・ポーズ】 |
【馬の背を目指して】 |
北斗リフトの下駅を過ぎてまもなく、ご主人の金具が外れてしまいました。
セーフティーが働いたようです。はじめてみるタイプのビンディングなので
直し方にいまいち要領を得ません。レンチを使って先端部分を緩めて取り付けなおすとの事ですが
上手くゆかずに、てこずってしまいました。お借りしたTooCottonさんに携帯で連絡をとります。
指示を得ますが、それでも十分に直った感じがしません。
とりあえず、登りは何とか行けそうですので、その状態で『馬の背』を目指します。
相変わらず、北斗リフト中段からは背後からの北西風が強まります。
しかし、この天候のお陰で気分は快調です。
前後して、多くのパーティーがツアーを楽しんでいます。
足元は、『かんじき』 『スノーシュー』 『山スキー』 『テレマーク』そして『つぼ足』の人もいます。
山スキーとテレマークの登山者が意外に多いことに、気が付きます。
これもひとつのブームなのでしょうか。
さて、『馬の背』から進路を南に変え、刈田岳に進みます。もう目と鼻の先ですが
ここで、再度ご主人の金具が外れてしまいました。とりあえず、刈田レストランにみんなでスキー板をデポし
つぼ足で、刈田岳山頂を目指します。風は強く、フードを被ったりフェイスマスクをつけます。
刈田岳への登りにさし掛かると、左手から徐々に『お釜』の湖面が覗き込めるようになります。
いつもは、すぐそこにあるこの『お釜』が霧で見えないことがほとんどです。
今日は、その凍てつく表情を存分に見せつけています。
刈田岳山頂の神社には、澄川スキー場から圧雪車で上って来たスキーヤー達が休憩をしていました。
この周辺だけでも、10名以上の登山者で賑わっています。
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【凍てつくお釜が見えてきます。】 |
【刈田神社に到着】 |
【お釜をバックに、思い出のショット】 |
LODS熊野岳越え組から、熊野岳非難小屋に到着の無線が入ります。
小屋はすでに登山者で満員で、しばらくしてから入れ替えで中に入ると言う状態との事です。
刈田岳山頂で、幾枚かの写真を撮ります。思い出に残るショットが撮れた事でしょう。
西の空から天候の変わる蔵王では、朝日連峰の雲の様子を注視しなければなりません。
まだ、その稜線は端麗なスカイラインを描いています。
刈田レストランに戻り、ご主人の金具を再調整してみます。
調整には2個のビスしかなく、その構造はいたってシンプルです。山道具の特徴です。
今度は、上手く行ったようです。セーフティー部がしっかりと板に固定されました。
これで、安心して滑走して行けます。
『馬の背』からは山交リフト南側の夏登山道を滑り降ります。
『アラ沢』と言われるこの小沢で、適当なターンを刻みながら滑走してゆきます。
エコーラインを横切る辺り(賽の河原)からは、斜度も緩やかになり、直滑降で進みます。
御田ノ神非難小屋までは、時間はかかりません。
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【アラ沢にターン弧を刻みます。】 |
【御田ノ神まで降ってきました。】 |
『弁天平』に滑りこむと、蔵王連峰の稜線は見えなくなります。
十分にその景色を堪能し、ライザスキー場を目指して滑って行きます。
何度か雪と戯れた坂STさん達も、それもまた楽しい思い出です。
圧雪車で整備されたゲレンデは、さすがに滑りやすいです。
しかし、山のなかを滑るというその醍醐味は、ゲレンデスキーとは違う楽しみがあります。
凸凹の雪面は快適に滑る状況ではありません。
決して、軽快にスピーディーに滑るのが山スキーではないようです。
いかに、確実に安全に滑り降りて帰ってくるかが、山スキーのようです。
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【坂STさんお疲れ様でした。TooCottonさん前で】 |
天候に恵まれた今日、坂STさんご夫妻と本当に楽しい一日を過ごさせていただきました。
また、どこかの山でご一緒できますことを楽しみにしております。
熊野岳越えをしたLODSの仲間達も、その後無事に黒姫ゲレンデに下り
ツアーを満喫し、ライザ・パト詰め所に帰ってきました。
【タイム・レコード】
ライザゲレンデ最上部10:15発〜刈田岳12:15着(休憩)刈田レストラン12:45発〜TooCotton13:15着
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