【南雁戸山・山の神】

山行記録 - 平倉山荘 -

2004年11月23日(火)

【北蔵王連峰/笹雁新道(南・北雁戸山往復)】

【メンバー】 単独

【歩行距離】 約10.6km (カシミール3Dより)

【所要時間】 約5時間05分

【山】 南雁戸山(1486m)・雁戸山(北雁戸山1484.6m)

【地図:1/2.5万】 笹谷峠・今宿

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【山行メモ】

笹雁新道を登り南・北の両雁戸山に行ってきました。(^o^)

自宅出発5時45分。

 一般国道286・笹谷地区 温泉『一の湯』さんの向かいから林道に入って行きます。
地図上では、堰堤マーク箇所まで林道が続いていますが
実際、車が入れたのは、堰堤までの中間地点までです。

林道入口の案内板 車止めからの登山口 林道を歩く

車止め地点到着、6時35分。駐車スペースは4〜5台といったところで、広くはありません。
身支度を整え、6時50分に歩き始めます。
落石や道崩れなどで荒れた林道は堰堤まで続いています。堰堤建設のための道だったようです。
左手対岸の尾根上には、セントメリースキー場のリフトが見えます。

堰堤の少し手前に、「象が・・・」の看板があります。
この下に、水量豊富な伏流水があるとの事でが、下山時に立ち寄ることにします。

『象が沢噴水』への看板 水無沢4号堰堤

7時18分、『水無沢4号堰堤』を通過。
堰堤の上に「笹雁新道入口」の看板が置いてありました。
登山道は、水無沢に沿って登ってゆきます。
堰堤付近から上部の水無沢は枯れ沢で、先ほどの伏流水が源流になっているようです。

登山道には、「笹雁新道」の看板や赤ペンキでしっかりと道標が表示されています。
ブナ林を進んで行くと、炭焼き釜の跡らしきものがあります。

堰堤上部の道標 ブナ林を進む

登山道は、枯れ沢『水無沢』の源頭を詰める様に登ってゆき
その後、南側の尾根の上部(茶畑)に合流するようです。

水無沢源頭のガレ場の縁を登ってゆくと、
右手から朝日を浴びた仙台神室や大東岳の山並みが・・・o(^o^)oワォ!

水無沢源流のガレ場 仙台神室や大東岳の山並み

尾根上に出た登山道は、冷たい風が強く吹いています。
雨合羽の上着を羽織ります。

『茶畑』と呼ばれる尾根は
ゴヨウ松、サラサドウダン、アオモリトド松、コメツガ・・・など、背丈ほどの潅木帯となっています。
このあたりは西風が強いのでしょう。
登山道の太陽があたらない箇所は霜柱のままです。

『茶畑』から『西茶畑』までのなだらかな尾根道からは、
笹谷峠やそれ以北の山並みが手にとるように見ることができます。
先日歩いた、山形神室や仙台神室そして船形山も見えます。
遠くには冠雪した月山が浮かんでいます。

8時41分、『1410mピーク』(西茶畑)に到着すると
目の前には南・北の両雁戸山の勇壮な吊尾根が大迫力で迫っています。w(^o^)w
南雁戸山の奥には、蔵王連峰の連主『熊野岳』がうっすらと雪をかぶっています。

茶畑と西茶畑の尾根道 西茶畑からの両雁戸山 南雁戸山

登山道はここから50mほど鞍部に下りこみ、その後、北雁戸山の稜線まで130m登り返します。
息を整えるようゆっくり登ってゆきます。(^。^;)フウー

予定では、北雁戸山を目的地としておりましたが
南雁戸山の峻嶺に誘われ、北雁戸山を後回しにして分岐を南に進みます。
分岐通過9時03分。

南雁戸山 雁戸山(北雁戸山)

岩稜の岩は、霜が付いて白くなっています。
スリップに注意して慎重に歩を進めます。
右手には、八方沢・蔵王ダムを挟んで蔵王温泉スキー場のゴンドラ駅舎が見えます。

霜が降りた岩稜の岩 高山植物にも霜

9時32分、『南雁戸山』に到着。\(^O^)/
山頂には『山の神』の石柱が奉られています。
快晴の頂は360度のパノラマです。
烏帽子岳・屏風岳・杉ヶ峰の南蔵王の山々。熊野岳・地蔵岳。
大朝日岳・月山・葉山。鳥海山はあいにく雲の中のようです。

静かな山頂を後にして、北雁戸山に戻ります。
『北雁戸山』に10時08分到着。こちらの山頂には、新山から登って来た登山者がいました。
山形市の登山者で、まったく雪のない山頂をみて
 「今年は雪が遅いなー。」と言っていました。

南雁戸山々頂「山の神」 北雁戸山に戻る 雁戸山山頂

下山は来た道を戻ります。分岐から笹雁新道を下り始めてまもなく、単独の登山者が登ってきました。
その後、鞍部と1410mピークで2名パーティとすれ違い、茶畑では単独登山者2名。
そしてその後も、数名とスライドしました。今日の好天をみんな悦んでいました。

気温も上がり、気分良く尾根道から樹林帯へと下ってゆきます。
登りの時の霜柱は、もう解けてありません。その分、濡れた登山道は少し滑るようです。
行く手下方の谷間には、山形自動車道が見えます。

11時21分、砂防ダム『水無沢4号堰堤』を通過。
そして、伏流水『象の沢噴水』に寄ってみることにします。

看板『笹雁新道・象が・・・』の箇所から沢に降りてゆきます。
伏流水までは5mくらい下がりますが、斜度が急なのでトラロープをつたって降ります。

w(゜o゜)wワオ!!すごい!!!
こんなに水量の豊富な伏流水を見たことはありません。
斜面の幅1.5mくらいの部分から、勢い良く水が噴出しています。
ここまでは枯れ沢だった水無沢も、
この伏流水を源に、あっという間に一人前の沢に変わっています。

『象が沢噴水』

その後の林道歩きも、2箇所目の急なS時カーブを曲がると、車止め地点に到着です。
11時48分、無事に『笹雁新道』歩きの終了です。

一般国道286笹谷峠旧道は、すでに冬期通行止めです。
山形自動車道の笹谷トンネルを通り、岐路につきます。


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