【観音寺コースのブナ】

山行記録 - 平倉山荘 -

2004年11月7日(日)

【船形連峰/船形山(観音寺コース・往復)】

【メンバー】 単独

【歩行距離】 約12km (カシミール3Dより)

【歩行所要時間】 約4時間35分

【山】 船形山(1500.2m)

【地図:1/2.5万】 船形山

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【山行メモ】

山形県・村山地方の降水確率は0%、晴れの予報。
前夜の芋煮会もお酒の量をほどほどに切り上げ、本日の山行に備える。
起床3時30分。再度天気予報を確認し、以前から気になっていた
船形山に行くことにした。

自宅出発5:10分。R−13を北上。最近、山行き車【SJ−30】の調子がいい。
途中、天童の7−11でインスタントコーヒーを買い、地形図のコース部分のコピーをとる。
久野本交差点からR-48へ入ると、正面に黒伏山のシルエットが見える。

6時25分、J×Jスキー場通過。
柳沢小屋まで来ると、西川山岳会のENDOさんにお会いする。
昨夜はここに泊まり、今日は岩登りとの事。
6時37分に、林道終点の登山口に到着する。
すでに2グループが出発の準備をしていた。

柳沢小屋 登山口 登山届けのポスト

身支度を整えていると、隣に車が駐車した。
東根市の単独の方で、車の中には登攀用具がぶら下がっている。
今日は船形山まで体力トレーニングとの事。
7時00分、私は一足先に出発する。

枝分かれしているブナの巨木や
同じ太さのブナが整然と並ぶブナ林を登山道は進む。
この山は、ブナの山である。

枝分かれしたブナ ブナ林を進む登山道 騒然と並ぶブナ

7時20分、【粟畑】を通過。
駐車場で一緒になった東根市の方と一緒になる。
その後も、共に前後するように先に進む。
進路左手、ブナの木々の奥に仙台カゴが見える。
7時28分、【仙台カゴ前水呑場】に到着。
男性2名の先行グループと挨拶を交わす。

粟畑 仙台カゴ前水呑場の看板

登山道は、なだらかに斜面をトラバースするように進む。
【楠峰】の北側を過ぎる。
すでに夜は明けているが、あたりは薄暗い。
天気予報ほど良くはないようである。
風のうなる音、そして濃い霧。

【定義分岐点跡】を過ぎると【150m水場】の看板。
水場への矢印が登山道を塞ぐように左方向を指している。
山頂への道は、どちらなのか紛らわしい。
東根の登山者から、看板のある右の道を進むように教えてもらう。

定義分岐点跡 150m水場の看板

まもなくすると登山道は急な登りとなる。
後から東根の登山者に煽られるようにして
標高1000mあたりから1250mまで一気に登ってゆく。

一度、斜度が緩くなる。すっかり雲の中である。
山頂まで、あとどれくらい登るのだろうか?
ブナの木は細くなっているものの、樹高は高い。

ここで一本。水分補給そして小雉を撃ち、山頂までの登りに備える。
東根の登山者は、休憩を取らず同じペースで登って行った。

8時23分、【船形山山頂下】の看板を通過。
このコースは、道標が整備されている。
登山道は再び急な登りとなる。
ようやく樹高は低くなり潅木帯となる。稜線はまもなくのようだ。

船形山山頂下の看板 急登にロープ

天候は、相変わらずの濃霧。シャツが濡れ始めてきた。
潅木帯になると風も強まり、寒い。
今日は、ぽかぽか陽気の稜線漫歩を期待してきたのに、残念。

どうやら稜線に出たようである。
分岐に「観音寺コース」と升沢・泉・後白髪の大きな道標が立っている。
しかし、どうもその道標の指差す方向が違っているようである。

地図上では、このあたりに山頂小屋があってもよいのだが
霧と強風のため、視界が得られず場所がわからない。
とりあえず登山道をそのまま直進する。

歩を進めて数歩。
霧の切れ間に目をやると、左手に山頂小屋が見えた。
先ほどの分岐を左に曲がらなければならなかったのだ。
霧の中、気づかずに進めば、升沢コースへ下ることになっていた。

強風の中、霧と汗でぬれた体は寒い。
山頂小屋手前の祠に手を合わせ
【宮城県立自然公園船形連峰】の標柱をカメラに収め
8時47分、そそくさと小屋に入る。

分岐の指導標 山頂の祠と山小屋 自然公園の標柱

山頂小屋【船形山小屋】は新しく、しっかりとした小屋である。
中に入ると、東根の登山者はすでにくつろいでいた。
薪ストーブが中央にあり、ほのかに温かい。
2階からも話し声が聞える。
壁にかけられた錦秋の船形山山頂の写真が美しい。
先着の登山者の話では、晴れていれば展望の良い山頂との事である。
今日の山頂は、視界5m・濃霧&強風である。

薪ストーブ 船形山小屋と私

コーヒーで体を温める。
東根の登山者は、早速下山。挨拶をして別れる。
私も、新調した雨合羽を羽織り、下山準備。
9時15分、下山開始。

登るときは、ハイペースだったためか結構きつい登りに感じたが、
下ってみると、それほど急な下りではないように感じる。
途中、登りで追い抜いてきた登山者達とすれ違う。

9時30分、【船形山山頂下】看板通過。
10時00分、【150m水場】の看板通過。
ここまで雨合羽を脱ぐ。新しい雨具は快適、快適であった。

10時30分、【楠峰下】通過。
このあたりまで下ってくると、やっと日が差してきた。
登山道から船形山山頂方面が見える。山頂は、いまだ早い流れの雲に隠されている。

流れる雲に覆われた船形山

10時47分、【仙台カゴ前水呑場】に到着。
ザックを肩から降ろし、小休止。水が冷たく美味い。
登る時は写真をとる余裕もなく歩いてきたので
帰りはゆっくりカメラを構えながら進む。
【仙台カゴ】や【最上カゴ】の奇峰の岩山、そして見事なブナ林にその巨木。
観音寺コースの魅力をたっぷり味わいながら下ってゆく。

仙台カゴ前水呑場で 美味かった水 仙台カゴ

11時2分、【粟畑】通過。
11時34分、登山口に無事到着。
駐車していた車には、黄色く色づいたカラ松の落ち葉が積もっていた。

登山口近くの祠 駐車場のカラ松

途中、天童市内のMt.ゴリラさんで面白山周辺の地図を買い求め帰路に着く。


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