【山行メモ】
山形県・村山地方の降水確率は0%、晴れの予報。
前夜の芋煮会もお酒の量をほどほどに切り上げ、本日の山行に備える。
起床3時30分。再度天気予報を確認し、以前から気になっていた
船形山に行くことにした。
自宅出発5:10分。R−13を北上。最近、山行き車【SJ−30】の調子がいい。
途中、天童の7−11でインスタントコーヒーを買い、地形図のコース部分のコピーをとる。
久野本交差点からR-48へ入ると、正面に黒伏山のシルエットが見える。
6時25分、J×Jスキー場通過。
柳沢小屋まで来ると、西川山岳会のENDOさんにお会いする。
昨夜はここに泊まり、今日は岩登りとの事。
6時37分に、林道終点の登山口に到着する。
すでに2グループが出発の準備をしていた。
身支度を整えていると、隣に車が駐車した。
東根市の単独の方で、車の中には登攀用具がぶら下がっている。
今日は船形山まで体力トレーニングとの事。
7時00分、私は一足先に出発する。
枝分かれしているブナの巨木や
同じ太さのブナが整然と並ぶブナ林を登山道は進む。
この山は、ブナの山である。
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枝分かれしたブナ |
ブナ林を進む登山道 |
騒然と並ぶブナ |
7時20分、【粟畑】を通過。
駐車場で一緒になった東根市の方と一緒になる。
その後も、共に前後するように先に進む。
進路左手、ブナの木々の奥に仙台カゴが見える。
7時28分、【仙台カゴ前水呑場】に到着。
男性2名の先行グループと挨拶を交わす。
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粟畑 |
仙台カゴ前水呑場の看板 |
登山道は、なだらかに斜面をトラバースするように進む。
【楠峰】の北側を過ぎる。
すでに夜は明けているが、あたりは薄暗い。
天気予報ほど良くはないようである。
風のうなる音、そして濃い霧。
【定義分岐点跡】を過ぎると【150m水場】の看板。
水場への矢印が登山道を塞ぐように左方向を指している。
山頂への道は、どちらなのか紛らわしい。
東根の登山者から、看板のある右の道を進むように教えてもらう。
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定義分岐点跡 |
150m水場の看板 |
まもなくすると登山道は急な登りとなる。
後から東根の登山者に煽られるようにして
標高1000mあたりから1250mまで一気に登ってゆく。
一度、斜度が緩くなる。すっかり雲の中である。
山頂まで、あとどれくらい登るのだろうか?
ブナの木は細くなっているものの、樹高は高い。
ここで一本。水分補給そして小雉を撃ち、山頂までの登りに備える。
東根の登山者は、休憩を取らず同じペースで登って行った。
8時23分、【船形山山頂下】の看板を通過。
このコースは、道標が整備されている。
登山道は再び急な登りとなる。
ようやく樹高は低くなり潅木帯となる。稜線はまもなくのようだ。
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船形山山頂下の看板 |
急登にロープ |
天候は、相変わらずの濃霧。シャツが濡れ始めてきた。
潅木帯になると風も強まり、寒い。
今日は、ぽかぽか陽気の稜線漫歩を期待してきたのに、残念。
どうやら稜線に出たようである。
分岐に「観音寺コース」と升沢・泉・後白髪の大きな道標が立っている。
しかし、どうもその道標の指差す方向が違っているようである。
地図上では、このあたりに山頂小屋があってもよいのだが
霧と強風のため、視界が得られず場所がわからない。
とりあえず登山道をそのまま直進する。
歩を進めて数歩。
霧の切れ間に目をやると、左手に山頂小屋が見えた。
先ほどの分岐を左に曲がらなければならなかったのだ。
霧の中、気づかずに進めば、升沢コースへ下ることになっていた。
強風の中、霧と汗でぬれた体は寒い。
山頂小屋手前の祠に手を合わせ
【宮城県立自然公園船形連峰】の標柱をカメラに収め
8時47分、そそくさと小屋に入る。
山頂小屋【船形山小屋】は新しく、しっかりとした小屋である。
中に入ると、東根の登山者はすでにくつろいでいた。
薪ストーブが中央にあり、ほのかに温かい。
2階からも話し声が聞える。
壁にかけられた錦秋の船形山山頂の写真が美しい。
先着の登山者の話では、晴れていれば展望の良い山頂との事である。
今日の山頂は、視界5m・濃霧&強風である。
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薪ストーブ |
船形山小屋と私 |
コーヒーで体を温める。
東根の登山者は、早速下山。挨拶をして別れる。
私も、新調した雨合羽を羽織り、下山準備。
9時15分、下山開始。
登るときは、ハイペースだったためか結構きつい登りに感じたが、
下ってみると、それほど急な下りではないように感じる。
途中、登りで追い抜いてきた登山者達とすれ違う。
9時30分、【船形山山頂下】看板通過。
10時00分、【150m水場】の看板通過。
ここまで雨合羽を脱ぐ。新しい雨具は快適、快適であった。
10時30分、【楠峰下】通過。
このあたりまで下ってくると、やっと日が差してきた。
登山道から船形山山頂方面が見える。山頂は、いまだ早い流れの雲に隠されている。
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流れる雲に覆われた船形山 |
10時47分、【仙台カゴ前水呑場】に到着。
ザックを肩から降ろし、小休止。水が冷たく美味い。
登る時は写真をとる余裕もなく歩いてきたので
帰りはゆっくりカメラを構えながら進む。
【仙台カゴ】や【最上カゴ】の奇峰の岩山、そして見事なブナ林にその巨木。
観音寺コースの魅力をたっぷり味わいながら下ってゆく。
11時2分、【粟畑】通過。
11時34分、登山口に無事到着。
駐車していた車には、黄色く色づいたカラ松の落ち葉が積もっていた。
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登山口近くの祠 |
駐車場のカラ松 |
途中、天童市内のMt.ゴリラさんで面白山周辺の地図を買い求め帰路に着く。
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