滝見場から石転び雪渓

山行記録

2004年8月14日(土)

【飯豊連峰/梶川尾根〜丸森尾根】

【メンバー】 単独

【歩行距離】 約 km(カシミール3Dより)

【所要時間】 約8時間35分

HOME / 2004記録 / What's New / 登山情報 /


【山行メモ】

数年前に月峰隊の先輩から連れて行ってもらった飯豊連峰。今回は、初の単独飯豊山行となる。

1時20分、起床。

2時00分、SJ30の騒音を気にしながら自宅を出発。

3時15分、アテネオリンピックの開会式をラジオで聞きながら小国を通過。

3時20分、『白い森おぐに』の7−11でトイレストップ。雉打ち快調。起床から2時間後。明ji製菓のPROTECTplus(チーズとチョコナッツ)を買う。

国民宿舎に明かりが灯っている。

4時00分、天狗平到着。上山から約97km、所要時間2時間。オリンピック開会式では、ちょうど日本選手団(57番目)の入場。ヘッデンを点けながら身支度。連休初日とあって、すでに入山準備中のパーティがいる。

4時30分、歩き始め(415m)。ヘッデンは必要なし。登山案内所内の机の上に登山計画書をおく。T-シャツ、レテラパンツ、青キャップ。145メイン(イヤホンの断線に気づく)とデジカメをたすき掛けにして歩き出す。急登を覚悟して登りだす。

5時00分、飯豊山荘を見下ろす。水分を2口補給。雨はまだ降らず。途中、一時風が強まる。

5時30分、左手の玉川に堰堤を見下ろす。小雉を済ませ、水分2口とウイダー2口を補給。今回は、ウイダーを積極的に利用。

5時45分、右手湯ノ沢方面の沢音が大きくなる。小雨がぱらつき始める。

5時52分、湯沢峰(990m)に到着。GZK・SS木氏を呼び出すが、応答なし。

6時00分、雨足が強まり980mの鞍部で雨合羽とスパッツを着用。

IIV(登山案内所)とGGD(梅花皮小屋)の交信を傍受。小雨・視界50m。石転び11名、梶川2名の入山者数。GGDにBreakInし今日の予定を伝える。

6時37分、滝見場到着。梅花皮大滝と石転び雪渓をデジカメに収める。

梶川尾根登山口 玉川を見下ろす 湯沢峰 滝見場から石転び

6時50分、GZK・SS木氏と交信。GGD、EHJ局と共に気象情報を戴く。雨は7時30分頃から強まり、9時頃から弱まるの情報。暑くて雨具を脱ぐ。

7時15分、五郎清水(1380m付近)到着。昨夜門内小屋泊した男性登山者が下山途中の休憩。25m下の水取場で水筒にFull補給。7時30分、雨足強まる。GZK予測、ドンピシャリ。

 

五郎清水

7時37分、AXL・YS田氏(NFの合羽、地下足袋、LEKI2本)とスライド。自己紹介と予定を話す。「今日の天候では、門内は行く価値なし、丸森下りはせっかくだから行くべき」との事。

8時12分、梶川峰(1692.3m)到着。雨強まり、視界まったくなし。下山者数名とスライド。昨夜からの悪天で、縦走をあきらめ下山という人も。樹林帯を抜け尾根道になった。雷が気になり引き返そうか迷う。こんな時、単独では心細い。ラジオのスイッチを入れるが、雷雑音は入らず。無線も雨のため容易に使えず。雷発生の仕組みを熟知すべし。

8時53分、扇の地神(1880m)到着。GZK・SS木氏を呼び出すが、応答なし。単独女性登山者(テント泊重荷・東京の山岳会で集中登山・遡行2組・梅花皮小屋6時出発で頼母木小屋へ)と地神山手前鞍部までの下りを同行する。恥ずかしながら、心細さが一気に吹っ飛ぶ。視界なし、霧雨、西よりの風強し。

天狗平から扇の地神までの所要時間、4時間30分。

9時30分、地神山(1890m)到着。GZK・SS木氏と交信。気象と丸森尾根下りの情報戴く。雷の心配なし。「気の根っこの露出が少なく、最終部では、先のとがった岩が露出しているが足がかりがしっかりしている。南蔵王・前山からの下りと似ている。梶川尾根に比べ滑りにくい。また、雷は前線がもっと下がり寒気が入ってくると注意。」との情報。行動タイムとしては順調。風は強く、交信中に寒くなる。PRETECTplusチーズをかじる。おいしい。

地神山から北峰の間で花が多くなる。ミヤマシャジン・トリカブト・オヤマリンドウ・キリンソウなど。

9時55分、地神北峰(1790m)到着。頼母木と丸森の分岐点となっている。丸森尾根から、学生らしき4名のパーティが大きな荷物を担いで登って来た。4時30分頃に登山開始との事。天候は、相変わらず視界なし。雨は小康状態。幾分、空が明るくなってきた。

扇の地神 地神山 地神北峰

10時30分、丸森峰(1540m)通過。一面のシラネニンジンにニッコウキスゲやアザミが映える。

11時30分、1077mピーク。一瞬、雲の切れ間から国民宿舎『梅花皮荘』が見える。現在地を確認するが、1077mのピークなのか765mのピークなのか、この時点で判断できず。

11時42分、夫婦清水(1025m付近)通過。水取場は30m下のようであるが、疲れもあり確認せずに進む。この時点で、先ほどのピークが1077mであると判る。

シラネニンジンが一面 急坂の途中 丸森尾根を振り返る 夫婦清水

いつも下りでは、休憩が少なくなりスリップ転倒が多くなるので、今回は早めに休憩をとり昼飯におにぎりを頬張る(12時00分〜12時10分)。右耳の裏の虫さされに気づく、痒い。それ用の薬を持ってこなかったので、持参のクルマイ-Pを塗る。効くのだろうか?ヒメコマツが多くなる。今回は、ノースリップ下山を目標に歩き始める。

急な下りが続く。細い木の根を踏んでしまいスリップする。左足でスリップすることが、いつも多い。

12時28分、765mピーク通過。地図上の『のぞき』を確認できず。この辺りから、右ひざ裏の外側が痛み出す。先ほどのスリップが原因か?それとも、左足が弱く、急坂の下りでの疲労のためか?

下山道の丸森尾根は、なおも急になる。天狗平ロッジや飯豊山荘が眼下に見え始める。右手に梶川尾根の急登を眺める。湯ノ沢からの沢の音が大きくなる。

梶川尾根 倉手山方向 下りは続く ロッジ・山荘が見える

520m付近で、犬3匹と一緒の5名パーティを追う抜く。カナダのトレールではペットの入山を禁止していたと思う。

13時05分、飯豊山荘前に無事到着。右ひざが結構痛む。1077mピークからの下りが長く感じられた。

地神北峰から下山口までの所要時間は3時間10分。

犬と一緒 SJ30が見えた 丸森尾根下山口 磐梯朝日国立公園

 

濡れタオルで汗を拭き、帰路に着く。玉川の集落でハスの花が綺麗に咲いていた。

自宅到着、4時。今夜は妹夫婦を交えて家族でBBQだ。

ハスの花

右ひざは、湿布を張り翌日の昼には痛みがとれた。疲労が原因であろう。衝撃の少ない歩き方を身につけなければ。今回、水900ml、AQUエリ1L、500ml氷水の合計2.4Lを担ぐ。五郎清水でFull補給したこともあり、結局900mlのボトルには手をつけず。

テーブルマウンテンといわれる飯豊連峰。梶川尾根の急登を覚悟して登ったこともあり、登りは順調に行けた。また、悪天候の山行を的確な情報で支えていただいたGZK・SS木氏には本当に感謝の一言。いつも、ありがとうございます。m(_ _)m

 


Copyright(C)2004 Hayato Sato. All Rights Reserved.