お花畑と不忘山

山行記録

2004年6月6日(日)

【蔵王連峰/南蔵王コース(不忘山往復)】
高山植物『お花畑の山旅』

【メンバー】 単独

【歩行距離】 約14km(カシミール3Dより)

【所要時間】 約5時間30分

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【山行メモ】

昨夜のアウトドアSの総会も無事に済み、今日は、快晴の元、南蔵王コース・不忘山往復に行ってきました。

4時48分に自宅を出発。車でエコーラインを登って行くと、タニウツギの花が咲いています。坊平高原付近では、レンゲツツジのオレンジ色の花を見ながら車を走らせます。5時35分、刈田峠に到着。この時間、登山口の駐車スペースには4台の車しか止まっていません。身支度を整え、5時48分に歩き始めます。

 

南蔵王登山口

刈田峠の登山口から歩き出すと、ムシカリの白い花やムラサキヤシオツツジやタカネザクラの花、足元にはミヤマスミレにミツバオウレンが咲いています。刈田峠の湿地帯には、ヒナザクラの小さな花が風にゆれています。6時、刈田峠非難小屋の案内板脇を通過。

ムシカリ イワカガミ ムラサキヤシオツツジ ヒナザクラ

前山への登りの途中で、ヒロハノヘビノボラズやミヤマハンショウヅルの紫色の花、そしてコヨウラクツツジの果実のような形をした花が目にとまります。ミネカエデのもにじ葉の間に小さな花が咲いています。6時25分、前山山頂に到着。朝食に、おにぎりを半分食べます。

ヒロハノヘビノボラズ 前山北側から刈田岳 ミヤマハンショウヅル コタヌキラン
コヨウラクツツジ チョンコモリ山 ミネカエデの花 前山山頂

ウスユキソウやミヤマシャジンは、まだ若葉で花芽は確認できません。タカネザクラの花びらが登山道に散っています。6時44分、杉が峰山頂(1745.3m)を通過。ここから芝草平に向かって下ってゆきますが、登山道のほんの一部にまだ雪が残っていました。道を見失うような量ではなく、特にこのあたりに目印のため青色のテープが木々に結び付けてあります。ドコモの携帯電話を試してみますが、不通話箇所です。

杉が峰山頂 芝草平手前の残雪

高校の山岳部でしょうか、10名ほどのグループが朝食をとっていました。6時58分、芝草平通過。雨にえぐれた歩きづらい登山道を登ってゆきます。7時11分、烏帽子岳への分岐点を通過。このあたりの、タカネザクラも満開です。尾根に出ると、前烏帽子岳と後烏帽子岳、そして水引入道山と馬の神岳に囲まれた秋山沢一帯がの景色が広がります。7時26分、屏風岳(1817.1m)通過。

タカネザクラ 水引入道山と馬の神岳 屏風岳山頂

7時32分、水引入道山への分岐点まで来ると、アズマシャクナゲの花が咲いています。南屏風岳の東面には、まだ残雪が残っています。登山道沿いの足元には、ミツバオウレンの花が続いています。ミヤマネズやヒロハノヘビノボラズなどなど、木々の植生も豊富です。7時26分、南屏風岳山頂到着。山頂では、ミネズオウが満開です。お腹が空いたので、おにぎりの残りを頬張ります。ここでは、ドコモ携帯電話のアンテナは3本立ちます。アウトドアSの先輩・KZMIさんと電話で話します。

水引入道分岐から見る南屏風岳 アズマシャクナゲ ミツバオウレン
ミヤマハンノキ ミネズオウ 南屏風岳山頂

南屏風岳から、アイハギの峰を通過して不忘山までは草花の種類が一段と多くなります。ミヤマキンバイが黄色の花を咲かせています。イワカガミやシラネアオイ、そしてハクサンイチゲは見事な量で咲いています。ユキワリコザクラの可憐な花、そしてミヤマオダマキが登山道のすぐ傍に咲いています。ハクサンチドリもイチゲの中に混じって咲いています。この時期、あまり訪れたことのなかった不忘山周辺ですが、本当に見事なまでに初夏の高山植物の花々が咲き競い合っています。

不忘山(左)とアイハギの峰(右) ミヤマキンバイ シラネアオイ ユキワリコザクラとハクサンイチゲ
ミヤマオダマキ ハクサンイチゲとハクサンチドリ ハクサンイチゲ 花満開の登山道と不忘山

蔵王大権現に手を合わせ、8時40分に、不忘山に到着。時間が早いためか、静かな山頂です。携帯電話もアンテナ3本で、自宅と繋がりました。10分ほど休憩をして、8時50分に来た道を戻ります。

ホソバイワベンケイ 不忘山山頂 ミヤマリンドウ

9:03アイハギの峰〜9:15南屏風〜9:33水引入道山分岐〜9:40屏風岳〜9:55烏帽子岳分岐〜10:08芝草平〜10分間休憩(泡)〜10:40杉が峰〜10:55前山〜11:15刈田峠非難小屋案内板〜11:25登山口到着。

帰り道では、多くの登山者とすれ違いました。快晴の今日、不忘山まで行けた皆さんは、きっと満開のお花畑となった南蔵王コースに魅了された一日になったことでしょう。

これから、山形はサクランボのシーズンが始まります。わたしの仕事も、一年の間で一番忙しい時期を迎えようとしています。7月中旬までは、山行きもお預けの状態になってしまいます。そんなお預け状態の前に、今日のようなすばらしい山行きができて本当にラッキーでした。 (^-^)v


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