山行記録

【2003年04月29日(火)緑の日/蔵王連峰 ライザ〜冷水山〜大二階〜横川堰〜石切場〜ライザ】

カシミール3Dより


【通過時間】

自宅5:30(車)=TooCotton6:27〜冷水山6:56−7:02〜難場道入口7:15〜小二階8:00−8:15〜板小屋跡8:23〜横川堰ずい道8:35〜板小屋跡8:47〜(寒沢源頭トラバース)〜沢9:03〜岩崩れ9:10〜石切場9:50〜TooCotton10:12


メンバー】 単独

【山行メモ】 

 今回の山行は、先日23日のコースを辿り横川堰周辺の地形確認と、板小屋跡から石切場までの登山道を歩いてみる事が目的であった。また、難場道から横川堰まで伸びる尾根(県境尾根)を、もう一度スキーで滑ってみたいという思いもあった。

 5:30分自宅出発。山スキーを車に積み込み出発。予報とおりに天気は良い。午後から授業参観があるので、午前中には帰宅する予定である。しかし、コースの選択にはまだ迷っていた。天気もよさそうなので、南蔵王の稜線を山スキーで歩くのも悪くないと考えていたからである。また、当初の予定コースの残雪の具合も気になっていた。前回(4/23)からだいふ気温の高い日が続いているため、スキーが使えるかどうか?結論は、山に行ってから残雪の状態を見て決めることにした。

エコーラインは、4月25日に冬季閉鎖を解除している。しかし、エコーライン途中で『夜間通行止め』の看板を発見。17:00〜8:30までは、ライザから先は通行止めになっていたのだ。よって、午前中に帰宅するには、ライザから南蔵王まで行くのは時間的に無理であり、当初の予定通りに寒沢上部の周回コース行きと決める。

そうなると、迷い事がもう一つでてくる。それは、山スキーが使えるかである。エコーラインをウッディ・ロッジ近くまで走ってきても、道路脇には雪はほとんど残っていない。そうなると、今回はスキーをあきらめて徒歩による山行にしたほうが良いようだ。しかし、カンジキがなく、長靴でのつぼ足は大丈夫であろうか?

6:00過ぎにTooCottonさんの駐車場に到着。6:27長靴を履き、ストックを1本持って出発。数台の車が、通行止めのところまできては折り返してゆく。ゲート脇を通り抜け石切場入口に向かってエコーラインを歩く。最初の急カーブが石切場の入口である。ここから、冷水山に向かって尾根に取り付く。雪面には、そう古くはない足跡が残っている。今のところ気温が低いため、カンジキなしでも問題はない。

冷水山を目指しエコーラインの南側をかすめるように登る。ぶな林の中から、左手にカーブが確認される。するとまもなく冷水山山頂に到着した。冷水山山頂には、このあたりから登っていったほうが楽のようだ。冷水山の山頂はなだらかで、山頂らしさはない。刈田神社が見える。

山頂から程なく進むと、またエコーラインのカーブに出る。ここが難場道への入口となる。先日23日の捜索の際は、この地点から入っていった。その時は、まず南西に進路をとり寒沢上部の急斜面の変わり目まで進み、斜面の変わり目を辿るように横川堰への尾根へと入って行った。今回は一枚石沢の源頭を見たかったので、難場道を辿り、一枚石沢源頭が望めるところまで東に進んだ。そこから、一枚石沢を左手に眺めながら、県境に沿って南に進んだ。一枚石沢の大石を探しながら歩くが、確認できないまま小二階まで下った。

ここまでの尾根は、スキー滑走には十分な積雪である。小二階の途中で腰をおろし休憩を取る。ここからの眺めは、杉が峰や屏風岳などの南蔵王の峰峰、横川源頭と舟引林道、そして二つ森山や番城山などの県境尾根が一望できる。飽きる事のない眺望である。いつかは、県境尾根を辿り、金山峠まで行ってみたいものだ。

小二階から板小屋跡までは、地図上の県境線を辿るように下ってゆく。南西の斜面は日当たりが良いせいか、雪解けが早く先日以上に笹薮が露出していた。スキー滑走はまったく無理である。板小屋跡到着8:23(地図上1191m地点)。前回は、ここで休憩をしている間に霧で視界がなくなり、捜索隊長の後をついてゆくことになった。そのため横川堰までの地形が、今ひとつ理解できなかった。今回の山行は、この周辺の地形を再確認する事にあった。

まず、板小屋跡から北側の尾根に沿って下る。地形が鞍部になる。この鞍部の下を横川堰のずい道が通っていることになる。右手(西側)から、沢の音が聞こえる。たぶん、ずい道から水が流れる出る音だろう。鞍部を左手(東側)に下る、すると横川堰とずい道の入口にでた(8:35)。先日、舟引き林道に入っていったところである。周囲を確認し、板小屋跡に向かって登りかえす。

板小屋跡からは、石切場へつづく横走り道(トラバース登山道)の入口がすぐに確認できた。登山道は所々残雪が残っているが、ほぼ水平に進んでいるようだ。途中の沢で「ふきのとう」をデジカメに収める。道の左右には大きな岩が点在している。まもなくすると、崖が大きく崩れている。その中に、そう大きくはないが岩山が露出している。「岩崩」と言われる場所である(9:10)。登山道は、冷水山の真南を通過すると石切場に近かづく。残雪のために登山道がはっきりわからない。地図で、登山道北側の鞍部をねらい進んで行く。そこには岳樺があり、まもなく行くと石切場へつづく林道にでた。石切場到着9:50。夕食の味噌汁用に、「ふきのとう」を採りエコーラインに出る。

エコーラインは観光の車で賑わっていた。10:12、TooCottonnさんの駐車場に到着。午前中の帰宅に、十分間に合う時刻だ。

【Photo】

     
冷水山山頂   ぶなの根元   大二階からの一枚石沢源頭   小二階からの番城山
     
小二階からの屏風岳   板小屋跡   横川堰ずい道   寒沢上部トラバース道
     
ふきのとう   岩崩れ   ぶなの実の殻   石切場

 

[2003山行記録]