山行記録

【平成12年03月12日/蔵王連峰 中丸山往復】


【通過時間】

登り TooCotton 対岸尾根 滝見場 森林限界 中丸山頂
通過時間 6:05 6:45 7:03 7:35 8:05
下り 中丸山頂 滝見場 仙人橋着 仙人橋溌 登山口
通過時間 8:05 8:35 9:00 9:15 9:40

【メンバー】 単独

【山行メモ】 

 以前この時期に天候に恵まれ、積雪期として初めて中丸山コースからの熊野岳、馬の背の周回コースを歩くことができたので、今年も休日に天候にさえ恵まれればそのチャンスがあるのではと考えていた。数日前からNHKの天気予報を見ていたが12日の日曜には曇りの予報である。13日〜14日にかけては晴れのマークがついていた。天気さえよければこの周回コースを歩く自信があるのだが、やはり視界が得られなければ今の私の登山経験からでは、無謀な行動になってしまう。また、2週間前の2月27日(日)に熊野岳から中丸山の稜線を見ているだけに、この12日の山行のチャンスを狙っていた。しかし、天気予報は期待するものではなかった。また、前日の夜には仕事で生産者との会合があり帰宅が遅くなるということもあったので、半ばこの日の山行をあきらめていた。その会合から帰宅したのは夜の10時近くであった。テレビをつけて明日(3/12日曜日)の予報を見ると、今朝までの予報から好転して曇りのち晴れである。また、高気圧が接近するので天気は回復基調にあるということ。早速、12日の天候を期待して準備に取り掛かる。山の準備はなるべく余裕を持って行うべきであり、常日頃から備えておくべきである。この前夜の準備も、慌しいものなってしまい結局、箸を忘れて楽しみにしていたラーメンを食べることができなくなってしまったのである。反省。

 5:10に自宅を出発する。5:45TooCotton到着。準備を整え6:05に駐車場を出発。天候は小雪。線橋の通過は、2月末の山形県遭難救助訓練の際に何度も渡っていたので難なく渡ることができた。橋の上の積雪は2月末とほぼ変わらず、橋の中央部では主ワイヤーが雪の下であり、両側に雪が張り出していた。見た目には道幅が広くなっているように見えるので1月19日の四つん這いで渡ったときほど恐怖心は沸かなかった。対岸の急登の弱点は向かって右側の角(溝)の部分である。登山靴にワカンを履いているが雪に靴先を蹴りこみオーバーミトンをかけた手を雪に差して登ってゆく。張り出した雪の下から地面の見えるところもある。以外に下のほうは粗目状の雪である。この寒さでは地雪崩は起きないだろうが積雪面は弱いような気がした。対岸の尾根についたのが6:45である。ここから山頂方面に登ってゆく。滝見場の近くでカモシカとある。カモシカは近眼であるということだが、こちらが近くに行くまではっきり見えないのだろう。じっとこちらを見ていた。林の中では降雪も風も着にならない。しかし、あまり天気は良くないようである。森林限界からはライザスキー場のペア2が見えた。しかし、そこから上部は雲の中である。まだ天気予報通りに高気圧に覆われてはいないようである。この辺りから、樹氷ができている。この時期でも十分な形である。風で硬くなった雪面をワカンの爪を食い込ませながら登ってゆく。仙人沢側は雪が張り出しているだろうし、風であおられたら滑落のおそれもあるだろう。ピッケルの携行は必至である。視界の得られないまま山頂を目指して登ってゆく。8:05に一番高いところに到着する。山頂かと思う。ここで天候の回復を待つのも良いのだが、このときの天候はそんな余裕はなかった。一面ガスられていたし、回復の兆しなど感じれらなかった。熊野岳行きを断念して、引き返すことにした。滝見場到着8:35。この頃から天候が回復してきた。中丸山山頂から雲が取れ始めてきたようだ。滝見場からの仙人沢上部は水墨画のようで絶景であった。9:00仙人橋到着。橋を渡ったところで朝食とする。ラーメンを食べようかと準備をはじめたが箸を忘れたことに気づく。前日の準備が不十分だったことを後悔する。山の準備は余裕をもって行うようにしよう。9:40に駐車場到着。リフト上の隊長と鏡君に中丸行きの事を伝えて岐路につく。

アイゼン・ピッケル・アマチュア無線がほしい。


[2000山行記録]