【平成12年02月27日/蔵王連峰 ライザ・馬の背・熊野岳】
【通過時間】
登り | TooCotton | パト小屋 | 御田神小屋 | 北斗下駅 | 北斗上駅 | 熊野小屋 | 熊野神社 |
通過時間 | 6:22 | 7:02 | 7:17 | 7:33 | 7:55 | 8:35 | 8:45 |
下り | 熊野神社 | 北斗上駅 | 御田神小屋(着) | 御田神小屋(発) | TooCotto | ||
通過時間 | 9:00 | 9:15 | 9:37 | 10:25 | 10:40 |
【メンバー】 単独
【山行メモ】
ワカンを履いての山行。天気予報はけして良いものではない。午後からは崩れるという予報である。ゲレンデ上部から視界が得られなくなってきた。指導標伝いに登る。以前までならこのような天候では、不安が先立って山行を断念していたのであるが、だいぶ慣れてきたようだ。北斗下駅までほとんど視界が得られなかったが、気持ちを落ち着けて歩くことができた。リフト沿いを登っていると、雲が切れ始めた。中丸山も見えるようになってきた。多少天候が良くなってきたようだ。しかし、相変わらずこの辺りから風が強くなってくる。フリースを着、雨具の上着を羽織る、ウールの手袋にはオーバーミトンをつける。この服装だと風に対する備えはOKである。しかし、露出している顔の左半分は痛い。馬の背も風はあるものの雲が晴れて青空である。熊野山頂も見える。指導標沿いに進む。
この冬初めての熊野岳である。中丸山の稜線も見える。このまま中丸山を下るのも良いと考える。しかし、ラジオ(NHK)の県内の天気予報は、昼前から崩れるということをずっと放送していた。確かに、朝日連峰のほうは黒い雲居覆われている。中丸山山頂にも雲が湧いてきた。一度中丸コースを50mほど下るが立ち止まって考える、スキーではなくワカンの為仙人橋までは1時間半はかかるだろうということ。その間に天候が崩れたら今の私の経験では、中丸山の稜線(夏登山道)をたどることはできない、と判断する。熊野から中丸山への周回コースのチャンスかとも思われたが、天候の変化と時間比べのような気がする。なれた道ならばそんなこともできるが、積雪期のこの状況では無謀な判断と考え引き返すことにする。
9:15北斗上駅到着。この頃からである。天候が変わってきた。引き返してから約15分である。雪が降ってきた。中丸山山頂も雲に覆われている。もし、あの時中丸コースを辿っていたらば今ごろ気持ち的にパニックの状態になっていたかもしれない。山では、気持ちがパニック状態になるのが一番怖いのである。以前もそのような経験をした。仙人沢を一人で遡行。ツバメ滝の右岸をつめたときに藪で進めなくなり、慌てたのである。同じような状況・天候でも気持ちがパニックになってしまうと危険なのである。落ち着いて行動するれば難からは逃れるのであるが、そう冷静になれず判断を狂わせるのがパニックの状態であり、それを克服するには山行経験を積むしかないのである。
御田神小屋に到着後、小屋の中でラーメンを食べることにした。樹氷の写真を撮影するために山形からきたという男性1名が小屋に入ってきた。しばらく、山の話をする。外は、写真撮影には向かない天候になっていた。熊野山頂で引き返す判断をしたことを良かったと思う。ゲレンデ脇のブナ林を抜けて車に戻る。帰りがけに隊長の所に立ち寄る。天候の変化のことを話題にしばらく話をして岐路につく。