【平成12年01月19日/蔵王連峰 仙人沢周辺】
【通過時間】
登り | 登山口 | 仙人沢より登山口に戻る |
通過時刻 | 5:55 | 6:12 |
下り | ||
通過時刻 | 記録なし | 記録なし |
【メンバー】 単独
【山行メモ】
登山口5:55では、まだ辺りが暗い。とりあえず仙人沢までヘッドライトをつけて下る。辺りの状況がつかめない。つり橋(仙人橋)まで到着する。暗くて橋の中央部までも良く見えないが、橋の上には積雪があり、中央部では主ワイヤーよりも積雪面(歩行面)が上になっているようである。これでは怖くてわたれないと判断する。沢に一度下りて上り返す旧登山道はどのような状況かと覗き込むが、ヘッドライトの明かりだけでは積雪や沢の状況は確認することはできない。仙人沢を越えて中丸山方面に行くことを断念する。なんとなく、負け犬のような気持ちである。
登山口まで上り返す。後はゲレンデ(青い鳥コース)を直登しかもしかゲレンデを登り御田神非難小屋まで行くことにする。しかし、かもしかゲレンデを登行中に辺りが明るくなってきた。やっと日の出である。先ほど断念した中丸山コースが気になる。もし、この時期に山遭対とし出動しなければならないとき、仙人沢の状況もわからないとは情けないだろうと、考え直し再度仙人橋まで行くことにする。四つん這いでなら渡れるだろうと考える。もしそれでもだめならば、沢への降り口を探さなければいけない。仙人橋に到着。
橋の積雪の状況が良くわかる。中央部では、積雪面が主ワイヤーよりやく30cmほど下のようである。日の出の具合で辺りが見えるか見えないかでは、その気持ちにも大きな違いがある。「よし、四つん這いで渡ってみよう。」カンジキをはいたまま四つん這いで進む。確かに、中央部では主ワイヤーから30cm下辺りが歩行面となっていた。しかし、両側が斜めに切り落ちていたので歩行面の幅がなく、立った状態での歩行は危険のようだ。というよりも私には怖かった。
橋を四つん這いで難なく渡りきる。対岸(右岸)の上り口は相変わらずの急登である。積雪と斜面の弱点を狙って登る。今回の足回りは、長靴にワカンである。急斜面の雪面が固くなると長靴ではけりこむこと(キックステップ)ができない。また、トラバースをすると靴底が柔らかいためにワカンがずれてしまう。今回の反省点として、靴底の硬い重登山靴を履くことが上げられる。それにワカンさえきちんと取り付ければ硬い雪面でもワカンの爪で十分のようである。また、ピッケルの滑落に備えてもっていれば安心である。
今回は、右岸の途中まで登って引き返すことになる。足回りの不安定さでこの急登を進むことが困難であった。また、仙人沢から一度引き返し、ゲレンデを上ったりしたので時間ばかりがたって当初の計画どおりには行かない山行となった。