トレーラーハブのベアリング交換

丁度一年前にハブ内のグリスを交換したけど、一年ぶりにグリスを交換しようとしたら・・・。



左側のハブ内のグリスが、乳化を通り越して汚い状態になってました。

ベアリングをよくよく見ると少し磨耗しているので、これは交換しなければと、トレーラーのメーカーにベアリング類を注文し、今回はその交換作業。


部品が届く日曜日の朝に、とりあえずハブをバラしておこうと作業をしていたら、近所の後輩がたまたま来て、手伝ってくれました。

この後輩は小岩井農場に勤めていて、農機具やトラックの整備もしていているらしく、頼もしい助っ人がいいタイミングで来てくれたなー。。



ベアリングプロテクターをプラスチックハンマーで叩いて外します。



シャフトに付いているネジの割りピンはマイナスドライバーとペンチで外せば、前側のベアリングが外れ、ハブ全体が引き抜けます。



ハブに付いているオイルシールはマイナスを差込み、固着した部分をハブから剥がすように一周させてから、一気にグイっとやれば以外に簡単に取れました。





奥側のベアリングも外し、ハブ内に残っているグリスはヘラでとって、洗浄クリーナガンから洗浄液を吹き付けてハブ及び各パーツを洗いました。



洗浄に関してはスプレー式のパーツクリーナでもOKですが、クリーナーガンだと洗浄とエアーでの乾燥ができるので、作業が早いけど・・・どっちでもええか。

ハブ内にはベアリングの接するアウターレースというのがありますが、後輩に聞いたら、マイナスドライバーを差し込んでハンマーで叩いて取ればいいと・・。
きっちりアウターレースの縁に貫通式のマイナスを当てて、大き目の金づちで手前・左右と叩けば問題なく外れました。



左が前側のアウターレースで右側は奥側のアウターレース。
前側のアウターレースの筋状に黒くなっているのがわかるでしょうか?
ベアリングも同様に前側が擦れた状態でした。
奥側は交換の必要がなさそうでしたが、今回は交換をしました。

後輩が言うには、ハブでは前側のベアリングが減りやすいとのこと。。

なるほど・・・。


この作業をしていたらタイミングよく宅急便で頼んでいた部品が到着しました。

届いた部品を見て???



矢印のワッシャーが多い。



オイルシールがゴムタイプから金属タイプになっていて、厚さがだいぶ薄くなっている。

後輩と出した結論は、ワッシャーは使う場所がないので不要で、オイルシールは奥に押し込まないで使用すれば問題が無いだろうということ。


さて、組み付けですが、洗浄したハブにアウターレースを押し込むのに、何か無いかと探して足場の鉄パイプが丁度いいサイズなことを発見。

30cmぐらいに鉄パイプを切り、金づちで打ち込みましたが、結構簡単に入りました。





トレーラーへのハブの組み付けの前に、オイルシールの接触するシャフト部分が少し錆が付いているので、コンパウンドでピカピカにししてから組み付け。



グリスを注入しながら手前のベアリングをセットしてボルトをしめますが、後輩が言うにはきっちり締めてから3分の1戻せばいいといわれているけど、ハブが動かなくなるまで締めて手でボルトが回らないくらい緩めるがいいらしい。

緩める際に割りピンの位置を考えれば、ちょっときついかな〜のところと、それ以上緩めると手でもボルトが回る微妙な位置だったけど、手で回る位置は緩すぎと念をおされる。ハブだけ回すと負荷があるけど、タイヤを付ければちゃんと回るから・・とアドバイスを受けましたが、確かにタイヤを付けたらいい感じで回りましたよ。

もちろん割りピンは新品を使用。DIYでステン割りピン4×35(3本いり)は100円程度です。



後はベアリングプロテクターに防水のためシーラントを塗って、ハブにプラスチックハンマーで打ち込んで、グリスを挿入して終了。



作業時間とすれば片側1時間ぐらいでしょうか?


さて、今回のベアリングの磨耗ですが、右側は大丈夫でした。

実は思い当たることがありまして、一年前に左側のハブの組みつけの際に、手で回るくらいにボルトを付けてました。
逆に右側は今回の手では外れない位置。

何で〜。

割りピンを入れるのが30度ごとだから・・・と言い訳。


今回のベアリング類は国産のものでしたので、機械屋でも調達できそうです。

とりあえずはオイルシールを手に入れて、グリスの交換回数を増やすようにしよう。。

                         戻る