私声妄語

今月の標語

ああ、そうだよ。
希望は常にあるさ


ジャック・サヴェージの台詞

-地獄島の要塞-
ハヤカワ文庫 ジャック・ヒギンズ著より


●8月31日
25日にも触れたことなんだけれども
29日に放送された「涙そうそうプロジェクト」なる
TBSのドラマ「広島昭和20年8月6日」
とくに文句をつける筋もないんだし
この時期の反戦をモチーフにしたドラマは
やはりこれからも作られるべきだと思う。
それとともに軍隊というシステムの悪い面も
多分あったことなのだろう。
なんせ日本人は組織になるとこと大和朝廷の頃から
なんら替わってない封建システムが脈々と
息づいているからというのがおいらの持論だから。
もちろんプロフェッショナルとしての
玄人集団、職人集団というのもそこにあるけれど
総体として考えると何故か封建システムと
クラスシステム(差別化)の側面が色濃く機能している
その上でそれぞれの地方意識というのが
さらにそれに拍車をかけている。
実際に戦争時の日本の行く末を決定したのは
山口、鹿児島勢を中心とした維新からの流れは
無視できないしその以前は
江戸幕府だったことは言うまでも無い。
その上で原爆の悲劇を繰り返すなという主張は
真っ当だという上でそれでも戦争は
無くならないということをもう一度
よく考えるべきなのだ。
戦争が起きれば何の罪も無い夢や希望をもった
命が一瞬にして踏みにじられるというのは
ある側面から見れば非常に正しい
しかし今も続く紛争や戦争はやはりその
当事者が招いたものでその責任はあるべきだと思うのだ。
こう書くと上が悪いからだ!何をいってるんだと言われそうだが
結局日本のシステムは完全とまでは言わなくとも
戦争を回避することは出来なくなかったはずだし
それ以降も起きている戦争はそれをいやだという
ことを声をあげれば回避できたはず
それとともによく反戦ものは
被害者と加害者的に仕立て上げられているが
実はそうじゃないやはりどちらも被害者がいて加害者がいる
いやそうではなくどちらも当事者なのである。
そして戦争を回避する気が当事者双方が本気で思っていれば
戦争にならないはずなのだがどちらも
相手より優位にいたいという単純な人間の欲望がある限り
完全に0にすることは難しい。だけど歴史に学び
それをコントロールし限りなく0につなげることは出来るだろう
もっとそういう事をきちんと考えるべきだと思う。
あの総力戦とその敗北からの半世紀、8月の終わりにこれを記す。

●8月25日
今年は戦後60年ということで
小野田少尉のドラマがあったり
原爆投下のその時を生きた三姉妹の話とか
今井博之の芝居のドラマ「ウィングオブザゴッド」とか
まあそういうもんが放映されるようだ。
で映画の方では『男達の大和』などが製作された
それと福井3部作が今年に集中したのも
あながち無縁じゃないだろう
そんなこんなでおいらも『ローレライ』DVDとともにあるDVDを買った。
伊507が横須賀鎮守府から人知れず出航する2日前
大西洋カナリア諸島にて連合国駆逐艦と戦闘に入り
1隻を沈め1隻と刺し違えた日本海軍の潜水艦があった。

『潜水艦イ57降伏せず』である。
これについてはまたまとまったらブログにアップするであろうが
このいわばこの国のなけなしの力をつぎ込んだ
総力戦に対してのそれを生き延びた人たちの回答の気がする。
監督は松林宗恵。『連合艦隊』の監督である。
そのリアリズムと演出は今では出せないものがある。
それはいい悪いじゃなく当時と今の違いだ。
だからこそ観る価値があると思う。
あと東宝さん、戦後60周年記念のラインナップに
『日本のいちばん長い日』があるのに
なんで『独立愚連隊』『独立愚連隊、西へ』
入ってないかなあ・・・・・・
でも『太平洋奇跡の作戦「キスカ」』が入っているのはGJ!

●8月22日
なんか別ネタ書こうと思ってたのに
阿呆ネタがまた入ってきた
あの!『なんとなくクリスタル』
ヤスオちゃんがその名も
『新党日本』なるものを結成したんだって(笑)
しかも組んでいる人が郵政民営化反対の人だろ?
そりゃあんたのやってきた『脱ダム』
微妙に逆行していないか?と思うわけさ。
まあ別のふとっちょがシズカちゃんとやりあうのは
全然というかかまわんというか
困ったことですなというしかないが
それを上回る超メガトン(笑)爆弾だよ
なんともこの国の政治はますますショービズ化している

●8月18日
なんか自民党造反組が
「国民新党」なるものを作ったというが
「新党さきがけ」よりも寒いすぎる。
つかD通&H報堂に相談しなかったのか?と(笑)
と冗談にしているが実はあまり笑えない話だ。
一体あんたらのいう国民って誰だよ?という話である
正直に言うと小泉vs抵抗勢力のどちらも
五十歩百歩、民主党もえらくかわんねーと心底思っているが
それでも今回の選挙は郵政が焦点になっている
そのところで考えると割りと答えは出やすいかと
というのはブログで書いたが新党つくった亀ちゃんに綿引氏は
その手口が古臭い上に遅い拙攻すぎるのである
それじゃワンサイドゲームの可能性がデカイ。
まあもとからそういう流れがあるけどね。
メディアはしきりに平衡を回復しようとしている。
まあこれは普通のことだろう。
けどバランサーには少々お粗末な展開がさらに
寒さを増幅させている気がする。
それでも選挙にはいかないと行けない
しつこいようだが結局判断するチャンスを拾えたんだから
それを活かさないと。

●8月17日
一般的に終戦記念日と言われる日から
2日が過ぎたところであらためて思ったのは
未だに先の総力戦からの敗戦で戦争が終わったわけではない
ということかもしれない。
一向に答えの出ない戦後の近隣国への付き合いを
考えるとふとそういうことを考えてしまう。

●8月13日
お盆休みである
祖先の霊が戻ってくるので
お迎えしまた送り出すという慣習のため
親戚一同が会するために仕事も休む
まあそんなところなんだけれども
実際的には夏のホリデイになっている
もっともヨーロッパ辺りだと
1月のヴァカンスとなって避暑にでかけたりするらしいが
最近では結構ワークホリックジャパニーズもびっくり
なくらいに良く仕事をしているとか。
実際に祝祭日も少ないらしいし。
それでも休めないのが
解散した衆議院の元議員さんたちだろう
出る出ない、推薦するしないで
中央、地元も巻き込んでのごたごたで
この夏は彼らにとっても最も暑い夏になるんだろうな

●8月12日
もう20年か。
時の流れは早いものだとつくづく思う。
当時丁度東京に出かけていて帰ってきたところにこのニュースだった。
飛行機で移動するのは北海道、沖縄、海外という頭があったんで
そんなに人が乗っているのかとびっくりした記憶がある。
また当時、事故の原因が尾部の尻餅事故の修理が完全ではなかったため
バルクヘッドに亀裂があって気圧変化で隔壁が破損、
結果尾翼が吹き飛びコントロール不能になったといっていたけれど
ニュースでは刑事責任に問われた人がいないとも。
そりゃ多くの人が飛行機を飛ばすことに関わっていて
なんで俺だけと思うかもしれないがそのために
責任をとるべき偉い人がいるんじゃないのかなと改めて。
話が逸れるが偉い人が下っ端に責任をとらす
そんなことをやっているとますますヤバイと思う。
だからこそ丸投げくんだけど有言実行の
小泉首相がまともに見えるのかもしれないな。
話を戻すが飛行機は基本的事故が少ない
交通事故に遭う確立よりも低いのだがそれはあくまでも
数字の上での事で実際に事故なりなんなり起こると
大惨事になる可能性が大きい。
矛盾しているようだが鉄の塊を空に浮かべているのだから
物理的にもそれだけにエネルギーがあるということ
それで毎度ながら事故を無くそうとなるわけだが
それを減らそうとするならまず原因を究明しその原因の芽を
摘み取っていかなくてはならない。
以前ブログでJR西日本のことをエントリにあげたが
そのときこういうレスコメントがついた
以下引用する
重大事故の背景には多くのミスがあると言うものです。
安全に対する対策は終わることがありません。
ある一つの安全に対する基準を作っても、時間と共に疎かになってしまうもの。
安全に終わりはない。このことを常に心に留めておく必要があるようです。

ハインリッヒの法則>
http://www.anzenkun.nishio-rent.co.jp/anzen/139.htm

|引用終わり

さとーさんというクルマで知り合った仲間がコメントをつけてくれたのだが
この言葉はもう一度自分にも戒めのためここに記載しておきたい。

●8月11日
ところで暑いっすよ。
なのでブログにも書いたけど
ガルーダ返した勢いで「ラドン」借りたよおお
いや面白かったなあ。子供の頃に観たときは
博多の町が吹き飛ばされるところだけに燃えてたけど
今は色々思いながら改めて観ると深いもんだなあって。
これは買っちまったの「地球防衛軍」もそうなんだけども
さすがに戦争を経験した上にプロの仕事として娯楽に
仕立てている本多監督、円谷英二特撮監督は
えらい人たちだったなあと。
でも今はそうじゃない世代が台頭してきているわけで
福井晴敏氏なんかは戦争は「ガンダム」で知ったといってる。
確かにおいら達のリアルな戦争体験といえば
「ガンダム」かもしれない。もっともおいら達の世代
(福井氏より少し上)はヤマトというかもしんないけれど
あれは放射能除去装置を取りに行くという大前提があって
ガミラスと戦争はしているけどコレをしたら
アガリという目標が設定されもろじゃなかった。
そういう意味でも戦争という状況を描いたのは
確かにガンダムが最初だったなと思う。
そしてそれがリアルに響いてきた世代であった。
但しその間にはまっている押井さんの作品群に
強く心引かれるおいらにとってはその一つの回答でもある
「立喰い師列伝」の映像化も気になるが
「パックスヤポニカ」の行く末がとっても気になっている。

●8月8日
今日はいい天気だった。
なんか青くてすかーんと晴れてて気持ちがよい。
けれど暑いのはかわらず電気を消してFMを聴く
夕方に飯を食うついでに日本橋へ
で、買っちまったよ〜「地球防衛軍」
この映画凄いなあ改めて観ると。
丁度太平洋戦争が敗戦から60年でそういうことに
敏感になっているのかもしれないけれど
「海底軍艦」とか「フランケンシュタイン対地底怪獣」とか
微妙に戦争の影が射しているんだよなあ。
「世界大戦争」というもろそうなのもあるけれど
そうじゃない映画にそういうものを仕込めるのは
経験していないと無理なのか?
いやそうじゃない我々の世代の想いをきっちり伝える
そういうのもあっていいんじゃないか?と
常々思っているけれどこういう作品群を観ると
まだまだだなと感じる自分がそこにいる。

●8月7日
昨日はわざと避けたけどやっぱり書いとく
リトルボーイが落とされてから60年が経った
でそういう番組で某キャスターがやっとったのがあった
まあこんなことがあったと伝えるのはいいけれど
IFを語るのはやめて欲しいというかあかんだろ、それは。
いや検証として何故こうなったというならそれでもいい。
それが特定の考えによっていてもだ。
大体歴史検証というのはそれぞれの考えによって異なる
けれどもしここでこうなったら、あーなったらとかは
検証番組ではやっちゃいかんだろと真剣に思う。
もちろんそういう「ドラマ」ならそれはそれでいいけれど
検証するならIFを挟むのは掟破りだと思う。

ところで今年は戦後60周年ということで
いろんな映像企画が立ち上がっている
既に放送や上映されたものもある
その上でリバイバルで公開されたものもある。
それについて異を挟む気はないし過去は
語り継がれていくであろう。
いやだといっても。だがそれは人の記憶であり
その人の主観という事を忘れてはならない。
その上で我々も己が主観で判断しているのだという事を。
今バグダッドで眠れぬ夜を過ごす兵士たち
アラーのために殉教者として戦いに出る者達
そこに大きな違いは無い。
それが起こったのは何故か?ということを
我々は学ぶ必要がある。
全てを操る軍産複合体や天才的な謀略家や老獪なしかも
全てのためといいながら己の保身しか頭に無い政治家が
全ての元凶であるとするのは簡単だ。
だがそうではないそれぞれを選び取るのは我々なのだ。

まあボロクソにいってる種運もそれを言いたいようだが
残念ながら成功していないようだ。
それは我々が戦争を知らないからかもしれないが
それならそれでもっと知るという行為を働かさねばならない。
敗戦の日まで戦争について考えるきっかけはたくさんある
だからといって「戦うのはやめましょう」
「世界の人々とみんな仲良く」だけではどうにもならない
ということも知っておきたい。

●8月6日
ここんところのウェブの話題事は
ポッドキャスティングとiチューンのようだが
ポッドは興味あるもののあまりやる気なし。
それとともにiチューンは導入していないので
どうなんでしょうか?(笑)
けれど音楽配信は明らかにこの流れになるし
アルバムコンセプトでのCDアルバムという流れより
1曲勝負の傾向が強まるのでは?と感じている。
但しベテランの方々はこれまで通りのアルバムを
作ると思うしどうなるかは解らない。

●8月3日
なんかもー盆が近づいている。
いやびっくりですよつい最近
「あけましておめでとー」とか言ってたのに(^^;
まあ6月にブログ初めて1周年を迎えたわけだし
日々加速度がついてくると皆が言うけど
改めて・・・・・・速すぎだよ
でもエウレカセブンも気が付けば1クールやってるしな
種運よりも速いというかそれとは感じさせない
多分情報量の共有と管理がしっかりしているからだろう。
スタッフがその世界観をしっかり理解し
書きたいものが解っていればちゃんとしたモノが出来る
種運の後番組はIG制作の「ブラッド」な訳だが
押井塾の門下生であるスタッフが関わっている
その落差に多分皆がびっくりするはずだ
(間違っていたらどうしよう(^^;)

●8月2日
いや日曜はハードだった(笑)
もっともおいら単純にお手伝いカメラマンだったんだけど
ビデオ(ハンディカム)のアイピースで一日中にらめっこしてたら
こんだけ疲れるとは・・・・・・・・
おかげで帰ってからバタンキューの介で
今日は仕事はなんとかこなしたが家に帰っても
イマイチぴりっとしなくて予定を殆どキャンセル。
とりあえずレンタルだけは返してきた。
でまたスルー映画祭り用にネタを仕込んでしまった
まだ未発表モノが1点あるがさらに3点追加(笑)
とりあえず「亡国のイージス」も公開されたし
夏は映画祭りになりそうな予感。


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