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小火器の話はまたするつもりだけど
今回は日本アカデミー賞授賞式を見てちょっと
思った二、三の事柄を

実は前回の拳銃話はもっとつっこみたかったけどどうもうまくつながらず次回にもちこしネタも多数なんだけど今回はアカデミー賞ネタをいってみます。ほとんどこーゆう賞をとったからどうとかというのはあまり興味のある人ではないので「アカデミー賞に輝く・・・」とか日本なら「日本アカデミー賞を獲っただれそれ出演」っていうのは興味が無く、だいたい三国連太郎さんが出ている映画をそれで観る人もいないんで日本アカデミー賞ってのはほんと活動屋さんたちへの功績をたたえるもんだなーと思ってます。ただし昔ある映画の主演女優さん(本業は歌手)の映画が確かに評価も高かったけどどうも組織票で受賞したんでは?ということもあってオイオイと思ったこともありましたが今回日本一の斬られ役で「ラスト・サムライ」にも出演の福本清三さんが功労賞を受けていたのを見てそれは間違いないなと思ったのが一つ。それと作品の出来と演出の冴えというものは別の評価を受けることが多いのは洋の東西をとわずあるんやなということ。監督賞と作品賞、主演助演の各男優女優がそうなめって言うのは一つの映画賞ではあったとしてもどれかではそうはならないという事もあるんだということ。今回の日本アカデミー賞は殆ど予想どおりだったけど(助演女優が深津ちゃんだったのは意外だったてっきり八千草さんと思ってた)本家アカデミーももうすぐ授賞式で下馬評ではロード・オブ・ザ・リング「王の帰還」がダントツだが個人的にはイーストウッドの監督賞の目はあると思っている。それとともに主演男優にロード・オブ・ザ・リングの出演者があがっていないのはこの映画の主役はフロドだけでなくアラゴルン、ガンダルフ達もそうだからでフロドのよき友で従者のサムワイズもだから決められないからだろう。主演俳優というのはどんな場面でもその存在を強烈に観客に与えなければならないから。そういう意味ではショーン・ペンあたりだろうと考えている。そして助演の渡辺謙は難しいだろう。もちろん作品も良かったし彼の演技も素晴らしいが対抗がミスティックのティム・ロビンスというのがキツイと思う。それにベニチオやらなんやら他も有力だしね。女優賞の方は作品がまだ未公開やら未見なんでなんとも言えないがシャーリズ・セロンがノミネートというのは注目。彼女これまで結構不憫な歴史を背負っているからここらで箔をつけてあげたいのだが。とあれこれ予想もしたがアカデミーを獲ったからといってその映画がかならずしも面白いとは限らない。まぁラジー賞(アカデミーの前日に発表される最低映画の賞で正式名称はゴールデンラズベリー賞、スタローンは常連である(^^;)の映画の方が面白かったり(殆どはマジで駄作だったりもするが)することだってあるのだ。もちろん賞を獲るだけの力量と演技を披露したり作品の完成度が高かったりも当然あるがそれだけでは無いということは映画ファンが一番良く知っている。何故ならアカデミー賞を獲らない映画でも面白い映画であれば皆が観にいくし後々まで語られるからだ。ただ向こうのアカデミー賞はそれでも特別で過去名作と呼ばれた映画でちゃんと獲っているものもある。だからこその本家アカデミー賞なのだろう。本家アカデミーは今月29日発表となる。

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