MOVIEtonbori堂

邪神が現る時、伝説の如来神掌、降臨す。
って、ありえねー!!!!!!!!!

カンフーハッスルカンフーハッスル

製作/監督/脚本/チャウ・シンチー
アクション・コレオグラファー/ユエン・ウーピン
ゲスト武術導演/サモ・ハン・キンポー

キャスト
シン/チャウ・シンチー
家主/ユン・ワー 家主の奥さん/ユン・チウ
火雲邪神/ブルース・リャン
麺打職人/ドン・ジーホワ  仕立屋/チウ・チーリン 人足/シン・ユー
斧頭会組長/チャン・クォックワン 副組長/ラム・シュー
シンの相棒/ラム・ジーチョン フォン/ホアン・シェンイー

正月元旦の公開初日に行ってきました(^^)
カンフーハッスル
まさに ありえねー
でも私は非常に楽しめました。
ブルース・リーや70年代、80年代カンフー映画ファンにはたまらない映画になっております
ちょっと前の中国、不安定な社会で煌びやかな繁華街を互いに縄張り争いをしているギャング達その中でも強力な力で相手を情け容赦なく殺し勢力を拡大したギャング「斧頭会」。しかし貧困地区には目もくれないため人々は平穏な日々を暮らしていた
いっぽういっぱしのギャングになりたいシン(チャウ・シンチー)は相棒とともに貧困地区にある「豚小屋砦」というアパートに乗り込んでアパートの住民達を 脅して小金を巻き上げようとしていた。しかし臆することの無い住民達に逆に囲まれる。ハッタリでその場を切り抜けようとしたシンが投げた爆竹が偶然通りか かった斧頭会のメンバーの頭に・・・。そして物語は思わぬ展開をむかえることになる

というあらすじなんかより一文は必見にしかず。とにかくカンフーアクション炸裂な物語。実は脇の武術の達人達がこの映画の肝になっていてそのあたりも70年代カンフー映画やブルース・リーオマージュが散りばめられその当時に燃えた小僧どもにはたまらないという感じ。やたらと鼻をこすってみたりジェシュチャーで凄んだ経験のある人ならこれ解るはず。マニアックなネタも数多くいろんな映画に対するリスペクトシーンも多数だけど元ネタ知らなくても充分楽しめる。もちろん知っていればさらに楽しめる(笑)また達人以外の「豚小屋砦」の面々もおかしいキャラがてんこもり。普通のおばさんまでもがなにかをしでかしそうな気配を醸し出す。香港の映画でお正月に観てこんだけ楽しめたのは「プロジェクトA」以来だよ、いやマジで。
ちなみにアクション指導はユエン・ウーピン師(マトリックス,KILLBILLが最近では有名だけど香港では大御所のアクション指導、及び監督)にあのデブコンサモ・ハン・キンポーが加わっている。あとトゥ組のラム・シュー(シンチー主演映画でデビューしているんだそうで)も出ておいしいトコもってます。それ以外に特筆するべきは家主夫婦。演じる旦那役ユン・ワーと恐妻ユン・チウこの2人は素晴らしい。とくに奥さんユン・チウこの役のために引退していながらも体重増量で臨んだとか。そして最凶の殺し屋火雲邪神のブルース・リャンに至ってはこの役をほんとに嬉々として演じている。
それぐらいに香港映画の底力をハリウッドメジャーのコロムビアから引き出して作り上げたチャウ・シンチーの面目躍如な一本であった。
※ブログにエントリしたものを加筆しました。

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