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ラクーンシティ消滅まであとわずか
必ず生き残る。そのために彼女は闘う

監督/アレクサンダー・ウィット
製作/脚本/ポール・W・S・アンダーソン
原典/カプコンTVゲーム「バイオハザードシリーズ」
キャスト
アリス/ミラ・ジョヴォヴィッチ
ジル・バレンタイン/シエンナ・ギロリー
カルロス・オリヴェイラ/オデット・フェール

前作の続編として作られた2。物語も1作目のラストから始まる。これは良い。続編魂としては全く正解で好感が持てる。いきなり10年後とかキャラクターが違う人というのもよくあるけれど正統続編はこうでなくっちゃ(笑)でも、・・・・・・・・・・話が大掛かりなのに時間が短い。いややみくもに長いのがいいとは言わないがちょっと起承転結で言えば起承転で終わった感じがする。アクションはそうとうなもので前作よりホラー感が薄め。さすが2班監督をしていたウィット監督だと思うが・・・・・脚本のアンダーソン、完全ブリッジとしてのホン作りしてねえか?だとしたらどうよ?って思わせる作品ではなくこのキャラクターを使い尽くしてきっちり作りこんだほうが良かったんでは?途中で出てくるSTARSアルファチームの扱いとかも含めて少し勿体無い感があるなあと感じた。今回初登場キャラのジル・バレンタインはゲームユーザーにはお馴染みのキャラクター。こうまでそっくりな格好でするとはかなり思い切ったことをしたなという感じ。個人的にも好みです(笑)シエンナ・ギロリー、よく頑張っておりアリスを喰えるキャラだと思う。そしてゲームユーザーにはどうだったのかは解らないけどゲームからのもう一人のキャラクター、カルロス。ゲームでは若いのに映画ではおっさんです。しかもジョージ・クルーニ−にちょっと似ている気がする(^^;で結局問題点はキャラクター登場に時間を割きすぎて全員揃うのがほぼ後半。だからホラーアクションの定石。メンバーの何人かがやられちゃうのがちょっと軽いのだ。そこらへんがなんとも惜しい。前述したL.Jが途中で出会うSTARSの生き残りチームがジルらと行動を共にしている脚本にすればもっと敵のメネシスやゾンビに囲まれた絶望的状況が壮絶なモノに出てきたと思うのだが・・・・。あとカルロスのチームが何しにきたのかも意味不明。(想像は付くが具体的説明がないため彼らの行動はゾンビの群れに犠牲になりにいったアホな隊員にしか見えない)メネシスの評価実験用のモルモットとして放たれたのなら話もすっきりするしそうでないなら何かしらの重要ミッション。例えば最初からアシュフォード博士の命令で娘を救出するミッションを与えられたとか、アンブレラ本社の重要データ−を持ち帰るとかなんかあっただろーって思うのだが。その上で見捨てられたというなら冒頭の命令無視の救出が伏線となるのだがこれが意味がないシーン(カルロスの人となりは解るけど)となってしまいまことに残念。
だけどちょっと思ったのはアンダーソンは前作は「エイリアン」で今作は「エイリアン2」の位置付けなんではなかろうかと思った次第。前作は閉鎖空間での脱出劇で今作は戦争状態。
前のバイオハザードでもいろんな映画のオマージュがあったけど今回の流れを見てもそういうのは少なかったのは彼が監督をしていなかったからでそこから考えても脚本の流れで考えればそうではないかなと思った次第。但し次がエイリアン3とはならないとは思うが。(最後のエピローグを観てもそれは明らかで連想されるのは別の映画なので)
次はアンダーソンに監督との噂だがどう落とし前をつけるか注目したい。

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