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19世紀の終わりに闇に巣食う魔物を狩る男
その名は

監督/脚本/製作/スティーヴン・ソマーズ
音楽/アラン・シルベストリ
キャスト
ヴァン・ヘルシング/ヒュー・ジャックマン
プリンセス・アナ/ケイト・ベッキンセール ヴェルカン/ウィル・ケンプ
ドラキュラ/リチャード・ロクスバーク フランケンシュタインの怪物/シュラー・ヘンズリー
カール/デイビット・ウェンハム

1887年、トランシルバニアでフランケンシュタイン博士は禁断の人造人間の実験に成功。しかしそれは吸血鬼ドラキュラ伯爵の邪悪な陰謀でありそれを知った博士を殺害。時同じくして博士の実験のための墓荒らしに村人達が怒り博士を襲撃。生まれたばかりの人造人間は風車小屋に追い詰められ小屋は焼き落ちた。その1年後パリ。夜の街を屋根から屋根へ飛び移る怪しい影。怪人ハイド氏。しかしそのハイド氏を追い詰めるもう一つの影。お尋ね者として手配されているヴァン・ヘルシング。ノートルダム寺院で追い詰めたハイド氏を倒すが死の間際彼はジキル博士に戻ってしまうためまた殺人犯の汚名を受けたままその場を逃げるヘルシング。彼は幼い頃にヴァチカンの前に打ち捨てられた孤児でヴァチカンの擁する対モンスター組織たる聖騎士団の腕利きモンスターハンター。枢機卿からの命令でトランシルバニアへ向かう。トランシルバニアでは400年前騎士ヴァレリアスがドラキュラを滅ぼすまで天国に行かないと神に誓ったが一族は衰退し今はヴェルカン、アナの兄妹を残すのみ。その頃ヴェルカンはドラキュラの手下「狼男」に罠をかけようとするが失敗。ヴェルカンは行方不明になってしまう。ヘルシングは武器開発を専門とす騎士団のメンバー、修行僧カールをつれてトランシルバニアへ。村につくなりよそ者として武器を捨てろと要求するヘルシング達にドラキュラの三人の花嫁が襲い掛かる。からくも花嫁の一人を撃退するもののドラキュラの報復を恐れる村人達は非難を浴びせる。そんな村人を制し屋敷に迎え入れるアナ。そこは400年前にドラキュラが居城としていた館でアナの父はそこで数々の書物をあたりドラキュラの弱点を探っていた。その夜館に侵入者が。それは行方不明となったヴェルカン。しかし彼は狼男に噛まれ狼男に変わり果てていた。束の間に人の姿に戻ったヴェルカンはアナにドラキュラの弱点を告げようとするが果たせず館から逃走する。兄を救い出すためドラキュラの居るフランケンシュタイン城に向かうそこで見た物はドラキュラの子供達。ノーライフキング(死者の王)たるドラキュラの子供達は死んだまま生まれる。そのため子供達に永遠の生命を与えるためにドラキュラはフランケンシュタイン博士に実験装置を作らせていたのだ。その素体になるべく作られた人造人間は行方不明。そのため生命力に溢れる狼男=ヴェルカンをつかって実験を行おうとしていた。果たしてヘルシングとアナはこの邪悪な企みを阻止できるのか?とここまででもまだ半分もいってない(^^;もっともこの調子で書き連ねると最後まで書いてしまいそうなんだけど要は素早い展開に謎解きをまぶしてローラーコースターのようなライドムービー。とにかく怪物と対決するが敵は強力。いったいどうやって倒すのか?という単純明快極まりないお話なんだけどそこは有名モンスター「ドラキュラ」そして「フランケンシュタインの怪物」「狼男」物語の冒頭で「ジキル博士とハイド氏」などこの手の映画のネタをぶち込んでいる。もちろんそのオマージュネタもたっぷりでヘルシングのキャラがダークヒーロ然しているのもけっこう面白いかも。但し盛り込みすぎて多少消化不良の点もあり。しかしソマーズ監督力技で押し切った感がある。プログラムピクチャーとしてはよく出来ているとは思うんだけどちょっとだけくどいかなと(^^;

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