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僕は夢をあきらめない

スチーム・ボーイ

監督/脚本/大友克洋
脚本/村井さだゆき
キャスト
レイ/鈴木杏 スカーレット/小西真奈美 エドワード/津嘉山正種
デイビット/沢村一樹 サイモン/斎藤尭 アルフレッド/寺島進
ロバート/児玉清 ロイド/中村嘉津雄

物語はとある洞窟から始まる。ロイドとエドワードのスチム親子は夢の動力源を得るためにアイスランドで発掘作業を行い謎の高純度液体を手に入れる。それを封じ込めた蒸気機関の実験中に事故が発生。エドワードは事故に巻き込まれてしまう。一方エドワードの息子レイは町の工場で働く少年。祖父と親譲りの機械と発明が大好きな少年。今日も巨大蒸気紡績機械の暴走を止める活躍を見せる。彼の目下の目標は蒸気機関による一輪車だ。そんな時祖父から小包が届く。中に入っていたのは謎の球体。しかしその球体を追って謎の一団が家に、追跡をふりきろうとすると蒸気メカで男達はレイを追う。こうしてレイは謎の球体スチームボールをめぐる事件に巻き込まれていくことになる。とまあ製作に実に9年間もの時間を費やした「AKIRA」の大友克洋の贈るスチームパンクサイエンスフィクション冒険物語である。おしまい・・・・って他になにがあったっけ・・・・?そうそう動きは凄い。久しぶりに「王立宇宙軍オネアミスの翼」を超えるスチーム城の起動シーンは一見の価値アリ。ぐらい???。いや話のネタやガジェット(道具)はかなり琴線をくすぐるんだけどシリアスとドタバタのさじ加減がえらく微妙。あとキャラクターもたたけば面白いのにそうなる前にどうしても萎む・・・残念なんだけどどうしてものれない。声の出演は可も無く不可もなくといったところか。想像していたよりは酷くなくそれなりに観れる感じではあったが少々聴き取りづらいとこがやはり気になった。とけっこうけなしているけれど絵と動きは流石に大した物だった。あと先入観の無い国ではけっこう受けるかもしれない。大友さんは鼻息荒くこのあとの展開も考えているようだけどこれだけでしっかり完結するお話を作ったほうが良かった気がする。勿体無い(^^;個人的には小西真奈美は好きだし寺島進さんや津嘉山さんなど渋どころもいるんでもう少しほめたいんだけどなー。
でも寺島さんは声優向きじゃないッスというかいつものようにと指示されたんだろうか?声絶対通るはずなんだと思うんだが(^^;津嘉山さんは流石コスナーのフィックス声優。斎藤さんは舞台もやっているので声が通っていた。あと中村嘉津雄さんはすごい微妙・・・というか芝居がかり過ぎ。杏ちゃんは・・・・ま、いいか(苦笑)沢村氏、次はジブリに出たいねえって違うか、児玉清氏のスチーブンスンもこれまた微妙。やはり難しいっす絵のキャラに声を(魂)を吹き込むのは。

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