MOVIEtonbori堂

「やっちまいな!」「エクセレェントォ」
タランティーノのおもちゃ箱

KILLBILL

監督/脚本 クェンティン・タランティーノ
CAST
THE Bride/ ユマ・サーマン BILL/ディビッド・キャラダイン
オーレン・イシイ:ルーシー・リュー/ゴーゴー夕張:栗山千明
服部半蔵:千葉”ソニー”真一/エル・ドライバー:ダリル・ハンナ
ヴァニータ・グリーン:ヴィヴィカ・A・フォックス/バド:マイケル”Mrブロンド”マドセン
ジョニー・モー:リュー・チャーフィー

けっこうTVスポットがはいったおかげと宣伝が幸を奏したかそこそこヒットしたように聞くが実はこれはユマ演じるブライド(花嫁)の復讐のお話の実は半分。オリジナルは3時間超の大作だったのだが制作会社のミラマックスの会長ワインスタイン(ファイナルカットを握りシザーハンズと揶揄される事で有名)が何故か2部作でいこうと英断したとか。タランティーノの出世作「パルプ・フィクション」がアカデミーを獲りそこから会社が有名になり今でもこの会社のアカデミー獲りはすざまじいといわれいるが今回もそれが絡んでいるのではと早くもいわれている。とまぁゴシップから始まったけれどもこの映画は賛否両論なんである。何故なら最初に書いたようにお話は簡単なもので主人公の復讐の物語である。そこをタランティーノお得意の時系列入れ替えで話をすすめるわけだがこれでついていけない人が出てくるのは致し方が無いだろう。それと彼の好きな映画からの洪水のような引用の嵐(なんか変な日本語ですなすんません)これがまた解りにくいとかマニアックとそしりをうけやすい。そんでもってクライマックスの後続くです。だって第2部があるんだから(笑)で正直どう観たか?って言うとけっこう楽しめた。ようはタランティーノの好きなプログラムピクチャーを再現して見せた。それを自分の好きなように自分の色をつけてということである。そしてそーゆうプログラムピクチャーは私は結構好きだったということで楽しめた。ケレン味120%で突っ走ったその意気は良しだと思う。ただ万人向けかどうかと言われると合わない人もいるだろうしキツイ描写もあるのでオススメできないってのが本音である。タランティーノのおもちゃ箱をひっくり返してみせられている事に我慢できない人には苦行だろう。それでも音楽センスはあいかわらずツボだなぁと思わせる。サントラ買いました(笑)それとバトロワの千明ちゃん。ユマ相手の立ち回りはGood!いや千葉ちゃんの言葉を借りるなら「エクセレント!」だった。これでハリウッドからのオファーでもあればいいんだが。そう実はこの映画娯楽大作でがんがんかけるもんじゃなくオフシアターでロングランって言うもんなんだよなー。ただ大金がかかっているし関わった連中は金を回収せんにゃならんしこういう感じになったわけだと思う。好きな人は観にいこうって感じで。
角座にて鑑賞

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