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俺が世界を覆す!GUN-KATAを極めた最強のエージェント

リベリオン

監督/脚本 カート・ウィマー
CAST
ジョン・プレストン/クリスチャン・ベール メアリー・オブライエン/エミリー・ワトソン
ブラント:ティ・デイッグス/パートリッジ:ショーン・ビーン

この映画はとんでもない映画です(笑)実際の公開は今年の初頭であまり話題にもならず一部のコミック雑誌の映画欄で絶賛を受けたに留まったはず。そのときから観たかったんだけど公開劇場が少なく期間も短い(ようは打ち切りってヤツですね)ためDVDが出るまで待ちました。で、いきなり結論。この映画はアクションカルト作品だ(爆)いや正直驚きましたね映画のトーンが異様に格調高いんですよ。これは主演のクリスチャン・ベールのおかげかもしれないけれど。お話じたいは第3次世界大戦後人々は次に起こる戦争を回避するために感情を抑えることになった。感情抑制剤プロジウムを定期的に服用し感情を高ぶらせるものは一切禁止された。そうオーウェルの「『1984』やトリュフォーの『華氏145度』などの作品で取り上げられた管理社会の抑圧がテーマなのか?と思ったらいきなり銃撃戦。そしてその感情規制違反者を取り締まるクラリック(聖職者)プレストン。そこからガンアクションがてんこ盛りと思ったら大間違い。ネタバレですがGUN-KATAを駆使するアクションシーンは全体の多分1%ぐらい?しかも鬼神の如き強さ、というか無敵(^^;GUN-KATAは映画の中でも説明がありますが相手の銃撃するであろう予測ポイントを外し自らの有利な位置をとり最大の効果をうる東洋の武術と戦闘射撃術が融合した武道となっています。凄いのは監督この世界観を子供の頃から暖め続けGUN-KATAも家人が外出したときにこっそり銃を構えて考えたそうです(苦笑)しかしこれをプレストンの感情の高ぶりと最後の炸裂までをうまく描けたからこそカルトになったけど普通に考えるとトーンの暗いしかも目玉のアクションは短い、しかもテーマも古い(そうでもないと思うけど)とヒットする要素が見当たらない。アメリカでもひっそり公開されてひっそりと終わったとか。しかしGUN-KATAにはまった人たちがファンサイトを立ち上げておりGUN-KATA.COMなるサイトがあります(笑)しかし殺陣師のビッカースとともにGUN-KATAを創りあげたウィマーの名は覚えておきたいですねー。アクション映画バカとしては(^^)ちなみにプレストンに影響を与えるメアリー役のエミリー・ワトソン。地味な人ですけどアカデミーノミネートの実力派。なのによくこんな映画に出たなと感心&目がぱっちりなお年が・・・・なのに凄く可愛い人なんです(趣味ではないけど)すごいアンバランスな感じもするけどいわゆるシンディ・クロフォード系が出てもちょっと違うしなーと思うんでこれは返って良かったんでしょうね(笑)DVDで観るならガンカタシーンをまとめた特典映像と監督のコメンタリーは必見&必聴ですぞ。ちなみに原題「EQUILBRIUM」とは平衡とかを意味する言葉だそうです。
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リベリオン 反逆者

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