MOVIEtonbori堂

5発の弾丸が奏でる銃声のシンフォニー

KILLERS

監督/
PayOff:きうちかずひろ
CANDY:大川俊道
PERFECT PARTNER:辻本貴則
KILLER IDOL:河田秀二
.50Woman:押井守

PayOff:酒井伸泰/ハント・ケーシ/他
CANDY:星野マヤ/清水あすか/赤星昇一郎/他
PERFECT PARTNER:水玉れっぷう隊(荒木良明・松谷賢士)/才谷ゆきこ/他
KILLER IDOL:河田秀二/大高洋夫/クレクレタコラ/他
.50Woman:仁乃唯/他

ガンマニアならたいてい知っている雑誌がある。月刊Gun。銃・射撃の専門誌と謳っておりすくなくとも30年以上いやもっとかもしれないが続いている老舗雑誌だがそれがこれまた10年ぐらい前か?よく覚えていないけれどライター陣の一人くろがねゆう氏の音頭でガンコンという自主制作のガンアクション映画のコンテストが始まった。その中から生まれた企画できうち氏(漫画ビーバップハイスクールの作者であり竹中直人主演「共犯者」渡瀬恒彦主演「鉄と鉛」なのどの監督を務める)大川氏(世良正則主演「クライムハンターシリーズ」や「あぶない刑事」の脚本家として活躍)押井守(アニメ「攻殻機動隊」「パトレイバ-」、「うる星やつら」の監督を務めた。実写も「紅い眼鏡」「トーキング・ヘッド」「アヴァロン」を監督している)の3人にガンコンからピックアップされた監督2名を加え5本のショートストーリーのオムニバスである。それぞれを異なる銃が使われ、共通するのは「殺し屋」とガンアクションということだけ。それぞれが小粒ではあるが面白く観させてもらった。PayOffはかなり好きなスタイル。レザボアとかにも通じる静と動の切り替え、緊張感溢れる作品に仕上がっている。CANDYはVシネレディアクションのスタンダートな作風だが主演二人がキュート(^^)いやそれこそ同じレディガンアクションモノの「ガンクレイジーシリーズ」よりトウは立っていそうなんだけど(^^;なんかいいんだよなぁ。ただこの5本のなかでは一番普通だったかな?PERFECTPARTNER、自主魂(勝手に命名)テイストに溢れた作品で展開が読めるもののこうしたい!ああしたい!てのが見える。ちょっと若いなと思った。KILLERIDORは「中尾真司探検隊」からのファン(笑)だった河田作品をまさかメジャーで観れるとはちょっと感慨深いものがあった。今回第三舞台の大高洋夫を迎えての活躍。しかも中尾ワールドが堪能できた。客演とも言うべき大高がうまくリードしていたのもプラスに働きなんとも言えない面白さだった。.50Womenも押井ワールドで押し切ったなと思ったけどアンチマテリアルライフル平たく言えば対戦車ライフルを使って狙撃するのをえんえん追っかけるだけという。ただそれだけで成立しちゃったというのもよく考えると凄いけど確信犯的に撮った押井さんの作戦勝ちかな。普通なら賛否両論だけどショートだからこそ許される作品をそのように撮ったということでやはり一筋縄ではいかない人だ。あいもかわらず少女と犬はしっかり出てました。とりあえずDVDが出たらもう一回借りようかなと思っている作品
心斎橋シネマドゥ03.08.17鑑賞

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