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本能で殺せ!濃密な空間で高まる殺意

ALIVE

監督・脚本北村 龍平
原作・高橋 ツトム


キャスト
八代天周:榊 英雄 三枝百合華:りょう 三枝明日香:小雪
小島:国村 準 徳武:ベンガル 松田:菅田 俊 原みさ子:小田エリカ
ゼロス:坂口 拓 権藤:杉本 哲太

あずみに続いての北村作品。あずみもかなり賛否両論だったけどこれに関しては製作されたのは去年のことで記憶に間違いがなければ確か東京ファンタ(東京ファンタジー映画祭、国際映画祭と共催で行われている)でかかったはずなんだけどなぁ?ということでいきなり結論。去年すぐに公開されていればそこそこ当たったはずだと断言してしまう!そりゃ「VERSUS」を観てはまった人だけどそれだけで「さいこー」とはなかなか言えません(苦笑)いや作品自体はそんなに問題ないというか結構良く出来ている。主人公八代天周を演じる榊だが彼は今まで大きな役を演じたことがないにも関わらずその眼力はいいと思わせる。そう今時珍しい目に力のある役者だ。そして脇を固める国村準は得体の知れない研究者小島を的確に捉えている。りょう、小雪の女優陣の頑張りも評価したい。そして冒頭のシーンのみだけだが刑務所所長の石橋漣司の抑えた演技も良い。実際のストーリーにはないキャラクターが出てくるあたりはご愛嬌かもしれないが物語を加速させるのに役立っている。しかしだ、コミックのような章ごとのスーパー(字幕)は蛇足と感じた。それぐらいで面白い映画だったんだけど反面「これは時期を逃した」と思うことしきり配給がなぜこの時期になったのかはいわゆる「大人の事情」ってやつかもしれんけど去年なら絶対に受けていたはずなんだけどなぁ(笑)マトリックスのパクリとか言われていた天周と鎮圧部隊の一連の戦闘シークエンスだって北村節(勝手に命名)全開のスピード感のあふれる作りになっているがここまでずっと暴発する寸前だったのを突然破裂させたように展開さしたのも面白かった。がリローデッドがあった後ではもう一つだよな(笑)とか言われちゃうんである。そりゃしょうがない。あと皆が何故か異様に期待するので肩透かしを喰らったような気になるようだ。そうそうどうもハリウッドのようなスケール感が無いとか言ってる人が居ますけどこの映画最初からそんなもんは無いです念のため。かなり限定された空間での濃密な映画でしかも多分「VERSUS」よりは予算はあるけどそんなに金のかかった映画じゃないです。だからところどころちゃちいのはしょうがない。その中でもあんだけの映画が撮れることの方が凄いと思ったけどちがうかな?どうでしょ?なんだかんだで期待されているのね龍平ちゃん(^^;「スカイハイ」もあるしとりあえず頑張れ!(爆)
シネリーヴル梅田03.07.27鑑賞

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