MOVIEtonbori堂

今度はちょっと戦争してもらいます

バトルロワイアルU

監督 深作欣二 深作健太
深作組
キャスト 七原秋也・藤原竜也 キタノシオリ・前田 愛 教師RIKI・竹内 力

夏映画の一本しかもそこそこ入ったとか(笑)それは鑑賞後映画情報サイトで知ったのだが正直??だった。公開前から副読本、サブテキストの類がやたら出ていた。(これは踊る大捜査線でもそうだけど)で前と比べてどうよ?という問いにはこう言うしかない、「うーん」と。正直竹内力のハイテンションとやたらクールぶる前田愛しか印象が無いのだからあと個人的趣味で加藤夏希か。というより今回の相手というかもう一方の語り部となる七原秋也率いるワイルドセブンのほうがキャラが立っているんだもん。バランスが悪いことこの上なし。前回と比べるのは酷かもしれないが殺しあうのが子供同士ということであっさり死んでしまうキャラたちがなにも残らないのだ。これじゃ理不尽な戦闘に放り込まれた過酷さが感じられない。もっともそれが戦争なのだといならば名前が出てくるのはいかがなものか?かつてリアルロボットアニメの名作「装甲騎兵ボトムズ」のロボット、アーマードトルーパー(AT)は大量生産の規格品で主人公のみならず敵も同じものを使っている。それが戦争と言うものをなによりも雄弁に語っているぞと思ったのは私だけだろうか(苦笑)それは飛躍しすぎるとしてもこれをして「プライベートライアン」を凌ぐってのはどうやねんと思うぞ某誌(笑)ただ拾い物もあった。それは加藤夏希ではなく千葉真一が元気だったということ(爆)言いたいことは解るけど、というかそれは七原が語るんでそれも困りものだ。行動で見せろよと思ったがもう喋りまくり状態。ほとんどガンダムだよと突っ込みを入れる暇も無いくらいにガチャガチャになっている。ワイルドセブンのアジトに侵入するため二手に分かれた生徒たちのうち主人公とは別のチームがブービートラップを喰らうシーンはフルメタルジャケットがプラトーンを意識しているように見えるがなんかわざわざ罠に二重に入り込んでいくところも解せないし特殊部隊が投入されるのなら先に投入しろって思う。つまりバトルのルールに囚われて七原のテログループが大人たちに戦いを挑むところをクローズアップすればいいのに物語がゲームに放り込まれた子供達も振り分けられ散漫になった気がするのだ。例えばだ七原の一味のうち何人かが捕らわれ、それ以外の反抗的な子供達に首輪をつけて七原を狩出す物語になれば雰囲気も変わったし良かったんではないだろうか?それはちょっと言い過ぎかもしれないけれど今回はノれなかった。
03.07.12道頓堀東映にて鑑賞

Vol.09「マトリックス・リローデッド」をもう一回観る    Vol.11チャーリーズエンジェルフルスロットルを観る