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北見〜池田(ちほく高原鉄道完乗)とりあえず北見に着いた私は、お腹も減っていなかったのだが、時間があると思ったので、街中へ出ることにした。外の空気は少しひんやりしていたが、本格的に冬の訪れを感じるほどの寒さではなかった。意外と、北見市街は発展していて、東急デパートと東急インが一つになった建物が群を抜いて大きかった。おそらく再開発のせいだろう。殺伐とした感じが駅周辺にあった。 とりあえず、軽い食事をとって、改札口に向かう。 次に乗るのは第3セクター方式になった「ちほく高原鉄道」。別名は「ふるさと銀河線」という。 車内はとにかく混んでいた。日曜日の昼間ということもあって観光客よりも地元の買い物客のほうが多かった。私はとりあえずロングシートの一席に座らせてもらって、しばらく様子見の状態に入った。やはり、北見近郊の訓子府や置別といった駅で降りる客が多く、最後まで行くのは私くらいのものであった。 やっと、ボックスシートを一人で占領できる状態となり、景色をゆっくりと眺める。 黄金色に染まる山々は、もうすぐ冬支度に入ることを私に教えてくれていた。 ちほく高原鉄道は、もうJRでは殆ど扱われなくなったタブレット交換をしていることで鉄道ファンに知られている。その作業風景を見ているだけでも、旧国鉄時代が偲ばれて、興味深かった。そういえば、ちほく高原鉄道の制服は、旧国鉄時代の制服の雰囲気をどことなく持っていた。 きれいな夕日が山の向こうへ沈んでいくその一部始終をじっくり堪能することができた。 ただ、全線完乗には絶対付きものの「腰痛」。こればかりは仕方ない。。 池田〜滝川そして、ちほく高原鉄道の全線完乗を果たし、車掌さんに記念切符を頂いて、池田駅に降り立った。日はとっぷりと暮れていて、いくら観光地の拠点とはいえ、シーズンも過ぎているので、早々と店じまいしているのが目立った。いつまでもこうこうと明かりがついているのはトウキョウの風に染まった一部の観光地だけだ。 近くのコンビニで買い物を済ませ、30分ほど、駅で待つことになる。 駅の外には「ワインの噴水」というものがあって、ライトアップされた噴水が非常に印象的だった。確かここはワインの名産地で、付近に「ワイン城」というのがあり、釧路へ行く列車の中からそのお城を発見した。 そのときは「暇だったら行こうかな」と考えていたが、時間の関係上、行けなくなりそうだ。 そうこうしているうちに、次に乗る列車の改札が始まった。 あーあ。ワインのいっぱいでも飲んでおけばよかった。 旧国鉄改装車のキハ40が3番ホームで待っていた。乗客は昨日の釧路などに比べて断然に少なかった。夜も遅くなってきたというのもあるのだろう。東京付近なら今頃は帰りのピークだ。ま、比べてはいけないのだけど。。 新得までは、それでも乗り降りのあるほうだった。大半が同世代の若者だったのには訳があるのだろうか。 新得を過ぎると、いよいよ列車もガラガラになってきた。輪をかけて今日は日曜日、通勤通学の人などあるわけもない。 小雨交じりの中、真夜中の大地をひたすら北へ向かって縦断する列車の中には、気がつけば私を含めて数えるほどの客しか居なかった。 時々トイレに立つと、デッキが非常に寒く感じた。車内の暖房が非常に気持ちよかった。こんな風景を、私はどこかで期待していた。 ----re-writed in 2004----
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