夏に咲く花
文中「北海道の植物・野の花(上・下巻)<北海道新聞社刊>から資料を戴きました。
  ●アメリカオニアザミ  (1/10) 
    (7月〜8月)
   [キク科]

  アザミの種類は結構多いが、外来種であるこのアメリカ
    オニアザミも一際色鮮やかな花を咲かせる。

  大柄の草丈で1メートルを超える。ヨーロッパ原産であり
   ながら、なぜかアメリカオニアザミ。

  9月には、銀色の羽根を着けた沢山の種が快晴の大空
  に向かって旅立って行く。

  
 ●ヒメジョオン  (2/10)
  
(6月〜10月)
   [キク科]

   こんなに可愛い花なのに、いつでも咲いているせいか
   あまり顧みられない花の一つです。

   姫女苑(ひめじょおん)と漢字が当てられ、北アメリカの
   原産で江戸時代の終わり頃日本へ入った。

   
 ●エゾトリカブト  (3/10)
  (8月〜10月)
   [キンポウゲ科]

   野幌森林公園で見られるトリカブトは、オクトリカブト
   (奥鳥兜)とこのエゾトリカブト。

   この植物の根は猛毒で知られているが、花は優しい
   薄紫色をしている。

   名前の由来は花の形が雅楽を奏でる人たちがかぶる
   烏帽子に似ていることから名付けられた。 
 ●オオハンゴンソウ  (4/10)
  (7月〜9月)
   [キク科]

  大反魂草(オオハンゴンソウ)。  大和魂のような名前を
    与えられた花だが、北米からの渡来種だと云う。
  北海道では8月頃、一面黄色に群生している風景を目に
    することがある。
  
  ハンゴンソウはこの他に八重咲きのものもあり、野幌森林
    公園の一角で共に勢力を競いながら群生している
  のを見ることが出来る。  
 ●ミズアオイ  (5/10)
  
(7月〜8月)


  昔は田んぼや用水路に多くあったそうだが、最近では
  農薬などの影響を受けてか、あまり見かけなくなった。
  
  この写真は厚別区の道沿いの川に群生していたのを
  撮影したものだが、河川工事のためすべて取り去られ
  てしまった。
  
 ●ヘラオバコ  (6/10)
  (6月〜8月)
   [オオバコ科]

  葉がへらのような形をしている大葉子(オオバコ)。
  これもヨーロッパからの外来種という。
  
  一般に云うオオバコはエゾオオバコ、テリハオオバコな
  どの古来種だが、茎と茎を交差させお互いに引っ張り
  合って相手を何本切ったか競って遊んだ頃を思い出す。 
 ●イヌタデ  (7/10)
  (7月〜8月)
   [タデ科]

   タデにはいくつかの種類があるが、このイヌタデは道端
   でよく見かける雑草?。
   一見、赤い穂のように見えるのは蕾で、花は薄いピンク
   色の5mmにも満たない可愛い花を咲かせる。
   
   別名を「アカノマンマ」「オコワグサ」と、ご飯を連想させ
   ることから子供のままごと遊びから出た名前と云う。
      
 ●カキラン  (8/10)
  (6月〜8月)
   [ラン科]

   柿蘭(かきらん)。ガクが柿色からの名と思う。
   湿原に育ちラン特有の唇弁に紅紫の斑点が、歌舞伎
       の隈取のように見えるのが面白い。

   この写真は札幌市内のある場所で撮影したものだが
   周辺が年々開発され、わずかに残る株も、やがては消
   えてしまうのだろうか。
    
 ●マンテマ  (9/10)
  (7月〜9月)
    [ナデシコ科]

      一般にマンテマと呼ばれ、道端に多く見られる。
   花が穂のようにつくことからの名前という。

   同じ仲間にマツヨイセンノウ(待宵センノウ)がある。
   花を支えるガクの色、形で見分けら事が出来る。
   どちらの花もよく見ると蘂の形が面白い。

   
 ●ツチアケビ  (10/10)
  (8月〜9月)
   [ラン科]

  もう秋の花と云ってもいいかもしれない。
  独特の草丈に独特の花を付ける。 ラン特有の唇弁が
  黄色のギザギザでとても印象的です。

  加えて、秋には赤褐色のバナナのような実を多数つけ
  この実の中はどうなっているのだろうと、つい開いてみ
  たくなる。 でもまだ見たことはない。









  
* 順次追加更新してゆきます。
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