薪(まき)ストーブの導入  2006/5/21製作
<関連リンク>
株式会社ホンマ製作所(新潟県新潟市) > 時計1型 薪ストーブAF-60
新保製作所(しんぼせいさくしょ 北海道小樽市) > キャンプセット
近隣のホームセンターに薪(まき)ストーブが販売されていたので導入してみました。株式会社ホンマ製作所製「薪ストーブ 時計1型」というそうです。

本体の価格は3000円弱でした。(煙突を除く)本体は薄い鉄板でできており、外見は大きいものの片手で持てる程度の重さです。

寸法を測ってみると、幅が約60cm、奥行きが約40cmなので、"1型AF-60"という型番に該当しそうです。
ストーブには1枚の取扱説明書が付属してきます。

「壁から1.5m離すように・・・」といった設置上の注意点、使用上の注意点などが書かれています。
上から見てみましょう。ストーブの形状が昔の掛時計に似ていることから「時計1型」という名前になったそうです。
上面のプレートは4枚の輪と1枚の蓋から成っています。これは様々なサイズの鍋や釜に対応するためでしょう。
ストーブ前面には薪の投入口と空気量を調整する窓があります。
開けた状態です。
空気量調整窓には板バネのようなストッパーがついており、開ける量を細かく調整できます。
蓋を開けた状態です。
薪が燃えて発生した煙は上昇して天板にぶつかり、仕切り板を跨(また)いで下降します。それから煙突へ流れていくという仕組みになっているようです。
裏返してみます。
"05 1224"とありました。現在が2006年5月なので、2005年12月24日に生産されたのでしょうか。
煙突の取り付け部です。使用する煙突の直径は106mmとされています。

なお、煙突の直径には数種類あるようです。お店の売り場に陳列されていたものだけでも"100mm"、"106mm"、"110mm"、"120mm"の4種類がありました。間違ってしまうと小さくて入らなかったり、大き過ぎてガバガバになってしまうので注意する必要がありそうですね。
とりあえず必要最低限と思われる煙突部品を用意しました。

長さ約90cmの煙突1本:800円前後、直角のエルボ:約800円前後となります。

煙突の先端に装着する"T"型の雨除け(Tトップ)も900円前後で売っていましたが、今回は見送りました。
ただ差し込むだけでも一応使えそうですが、熱くなる部品だけにきっちりと固定したいと考え、「フタツワリ」という煙突用金具を装着してみました。
本来は煙突と住宅の壁面を繋ぐ支持具(ステー)を固定するためのものかもしれません。
自己流ではありますが、このようにして煙突を固定してみました。(安全面から、屋内で使用する方は正規の取り付け方をしましょう。)
今回は"106mm"煙突用の「フタツワリ」を購入し装着しましたが、M6x25では長さがピッタリか、もしくはギリギリでした。M6x30の方が余裕がとれるかもしれません。
一体どのようなものなのか未知数なので、必要最低限の道具で始めてみました。

薄い鉄板でできているので耐久性は期待していませんが、合計5,000円で薪ストーブが体験できるというのはありがたいです。たとえ壊れてしまったとしても、再び同じストーブ本体を3,000で購入する方法もありますし、数万円だして鋳鉄(ちゅうてつ)製の頑丈なものに買い換える選択肢もあります。

万が一気に入らなかっり、求められる条件を満たせなかったとしても、5,000円ならば納得のできる範囲内に収まりやすいかもしれません。
「正しい薪ストーブの使い方」があると思いますが、おそらくこんなものだろうという方法で火をつけてみます。

新聞紙を丸めて捻(ねじ)ったものと、乾燥した薪を鉈で細かく割ったものです。
着火しました。
火が落ち着くまでに内輪(うちわ)で扇(あお)いだりしなければならないのだろうかと心配していましたが、ある程度細かく割った乾燥した薪ならば、放っておいても勝手に火が大きくなっていきました。
薪ストーブの導入を検討なさっている方にとって気になりやすいことのひとつに、「煙」の問題があるのではないでしょうか。「一体どの程度の煙が出るのか?」「臭いは出るのか?」「煙突から灰が飛び散るか?」の3点がポイントとなってきます。以下はホンマ製作所製AF-60の場合です。二次燃焼システムを採用している薪ストーブは分かりません。

「煙の量」に関してはそれなりに発生します。湿気た薪を入れて火が燻(くすぶ)った状態はモクモクと白煙が出ます。下段画像の【左】のような状態です。

「乾燥した木材だけならばどうだろうか?」と、乾燥した杉材を中心に燃やしてみたところ、概ね下段画像【右】程度の白煙となります。

特に薪の状態を意識せずに使っていると、画像【中】のような煙の出具合となりやすいようです。
「臭い」はある程度は出るようです。また、燃やす薪の種類のよっても臭いが変わってきます。独特な香りのする赤松の木を燃やしてみると、やはり独特な臭いが発生します。また、臭いの感じ方は人それぞれで、田舎に暮らしている人間にとっての「焚き火がパチパチいっているかおり」は、都市近郊の住宅街に住む方にとって焦げ臭く感じるだけともなりかねません。

煙突の先端から出る灰の量は極僅かです。意図的にストーブ内に灰の溜まった状態にして燃やしてもそれほど変わりませんでした。

使っていると塗料が焼けて色が変色してきます。
温度を測ってみましょう。

火がチョロチョロ燃えている時の温度は120〜130°程度でした。空気調整口を全開にして薪をたくさん投入すれば、もっと温度は上がるようです。
煙突の排気口の温度を測ってみます。すると210〜230°という温度でした。
煙突の側面の温度を測ってみます。すると120度前後でした。幼いお子様がいらっしゃる家庭では、火傷防止のための特別な対策する必要がありそうです。
薪を多めに入れ、空気調整口を全開にしておくとヤカンでお湯を沸かすことができます。
網を敷けば食パンも焼けます。小さな火で時間をかけて焼くと、中までパリッと焼けていて美味しかったです。
ヤカンで湯を沸かしつつ、食パンを焼く・・・という、時代に逆行するような体験ができます。
枯れてしまった木を一本伐採すると、相当な量の木材が発生します。しかも、これは定期的に発生します。これを単なるゴミとして処分し続けるのではなく、なんとか有効利用できないものだろうか・・・というのが薪ストーブ導入の大きな動機となっています。

薪ストーブを導入することで燃料として利用できれば、木材の「発生」から「消費」に至るまでの一連のサイクルができます。ゴミを減らすことができ、かつ燃料を得ることができることになるからです。
天板を厚めの鉄板にすればバーベキューもできそうです。円形の淵付き鉄板を作ってみようかと構想を膨らませています。

また、厚い鉄板で直方体(円筒形でも可)をつくり、一方を蝶番で扉にします。それをストーブ上部に設置してピザなどを焼いても美味しそうです。

発想次第でいろいろな用途に使えそうなので、いろいろ怪しい改造を施していこうと考えています。
2006/5/31補足  天板の変更
標準装備の天板は様々なサイズの釜に対応する為に、5つの輪から構成されています。

当研究所では釜を使うことは無く、ヤカンで湯を沸かすという用途がほとんどです。

また、溜まった灰を取り除く時などに天板を開けようとすると、天板がバラバラになってしまいやすい面があります。さらに、バラバラになった天板を手で掴むと、裏面に付いている煤(すす)で手が黒く汚れるということがあります。

同じ失敗をこの先も繰り返したくないので、あり合わせの材料で対策することにしました。
材料は市販されているバーベキュー用の鉄板です。大きさは315x400、厚さは2.0mmです。

切断には電動工具のジグソーに鉄板用ブレードを装着したものを使いました。ボッシュ製のジグソーブレード+リョービのDIY用ジグソーの組み合わせでしたが、毎分30〜50mm程度のスピードでしか切れませんでした。
無駄なく使う為、取っ手も採取します。
溶接機は育良(イクラ)精機製作所製のAC100V交流溶接機「アークボーイ」を使用します。

溶接につきましては、当サイト内の「AC100V溶接機で自作工具を作る その1 その2 その3 その4 その5 でご紹介しています。
丸く切断した鉄板に取っ手を溶接します。

標準装備の天板は平らになるように設計されています。鍋やヤカンを置いておくには平らの方が都合が良いのですが、厚手の皮手袋をしていると蓋を開けられないという点が気になっていました。

高熱になる部分に出っ張り(凸)があるのは安全上好ましくないかもしれませんが、何らかの道具がないと蓋を開けられないのも困るので、1つだけ取っ手を装着しました。
細かい寸法調整やバリ取りには卓上グラインダを使用しました。
完成しました。
材料となる鉄板のサイズの関係で、最も外側の輪っかだけはそのまま使用しています。
2.0mm厚の鉄板を使用しているのでガッチリとしています。
取っ手を装着したので、私の使い方ではメンテナンス性が向上しました。
これでヤカンに対する熱効率は上がるのか、下がるのか、それとも変わらないのか・・・は分かりません。

少しづつ自分の用途に合わせて手を加えていきたいと考えています。
<Takaよろず研究所内の関連リンク>
・AC100V溶接機で自作工具を作る
 その1 その2 その3 その4 その5
<参考にさせて頂いたページ>
株式会社ホンマ製作所(新潟県新潟市) > 時計1型 薪ストーブAF-60
新保製作所(しんぼせいさくしょ 北海道小樽市) > キャンプセット

TAKAよろず研究所
http://www.geocities.jp/taka_laboratory/
2006/5/21製作 2011/4/7改訂
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