自転車グリップの交換方法  2005/5/3製作
自転車を整備していて意外と苦戦するのがグリップの交換ではないでしょうか。

古典的なやり方としては、グリップをお湯で温めて柔らかくし、水で潤滑されてスポッとはめるやり方があります。最近ではパーツクリーナーを隙間に吹いて、溶剤が気化する前にスポッと入れるというやり方がメンテナンス本などで紹介されています。

今回はエアコンプレッサーを利用した方法をご紹介します。この方法は装着できる事はもちろん、接着さえしなければ外す事もできます。
コンプレッサとブローガン(エアガン)です。用途を「エアブロー」と「タイヤへの空気入れ」に限定してしまえば小型のものでも重宝します。

整備以外にも、家電製品の込み入った場所に溜まった埃を吹き飛ばしたりできるなど、様々な分野に利用できます。

ブローガンは「カップ印」の"KURITA"製のものを使っています。安価な製品の中にはトリガーの反応が鈍い場合があります。トリガーを断続的に引いたとき、KURITAは「シュッ、シュッ、シュッ」と歯切れよく切れますが、鈍いものは「シュゥ〜、シュゥ〜、シュゥ〜」という具合に鈍い印象です。
グリップ内側から空気を吹き込むやり方もあるかもしれません。しかし、この場合はブローガンの先端を細いものに変えるか、竹製の箸などで持ち上げたりする必要があります。
ではどうするかというと、グリップの端に開いている穴を利用します。ここから空気を吹き込み、ハンドルパイプの内部を通じて反対側のグリップに空気を送り込みます。

2007/6/11補足
こんなやり方をするのは当研究所だけかと思っていましたが、後日購入した『MTBパーフェクトメンテナンス』大竹雅一 山海堂 1994 78頁に同様の方法が紹介されていました。
私の場合、コンプレッサの吐出圧は4kg/cm2に設定しています。

ちなみに、左側のメーターはタンクの内圧を示しており、画像では5.5kg/cm2を示しています。

右側が吐出圧です。ここはタンクの圧力をレギュレーターで調整した値、つまり実際に「プシュー」と出る圧力を表示しています。(圧力損失をゼロと仮定した場合)
ブローガンをグリップの穴に押し当てます。「グッ」と力を入れて押し付けないと、こちら側が圧力に負けて押し出されてしまいます。

グイグイ押し付けながらエアを注入するのがポイントです。
着脱する側のグリップの穴を指で塞ぎます。空気を送り込み始めると、「ブボボボボ・・・」という音とともに、グリップとハンドルバーの隙間に空気が入り始めます。上手い具合にフローティング状態になったら、矢印の方向へ力を入れるとスポッと入っていきます。

逆に外したいときは、指で穴を押さえているだけです。自然にグリップが押し出されてくるので、穴を塞ぐ事だけを意識していればOKです。

グリップが「発射」されて勢いよく飛んでいく場合もあるので、周囲に人がいないかを確認してから行いましょう。

なお、空圧機器を使う作業には危険を伴います。事故・怪我などには十分ご注意ください。

TAKAよろず研究所
http://www.geocities.jp/taka_laboratory/
2005/5/3製作
<トップページへ戻る>