自転車用空気入れの改良  2005/5/8製作
十数年前から当研究所で使われている自転車用空気入れです。

ホームセンターなどで1,000円前後で販売されているごく一般的な金属製のものです。故障はしていないのですが、底の面積・重量が不足している為に、保管時に「パタン」と簡単に倒れてしまう事が気になっていました。

百円ショップにて鋳鉄製のプレートを発見しました。これを上手に使えば安定性が向上するのではと考え、簡単な加工を施してみました。
空気入れ側に固定用の穴を空けます。

手で本体を押さえて穴開けを行おうとすると、この場合は安定しそうにありません。そこで自作の作業台にクランプで挟んで固定しました。

クランプは「L型クランプ」と呼ばれるものです。
ある程度正確に穴を空けるためにポンチを打ちます。

ポンプ側は貫通穴にするので、それ程厳密に打つ必要はありません。

固定する小ネジはM5を使うことにしました。

そこで、黄色い○で囲んだ2箇所にφ5.5mmの穴を空けます。φ6.0でもOKだと思います。
切削油はCRCなどで代用せず、専用のエーゼット製「鉄工用ドリルオイル」を使うようにしています。

CRC-556などを使用すると仕上がり面が粗めで、切り粉がボソボソという感じになりやすいようですが、専用品を使うと切り粉がきれいに繋がって出てきやすくなるようです。

穴を開けたポンプを仮に置き、穴の部分に油性ペンで印を付けます。
そこにポンチを打ちます。今度はM5のメネジを作るので、下穴径はφ4.2mmにします。

ネジ下穴径一覧につきましては、"YAMAWA"で知られる株式会社彌満和製作所こちらのページをご覧下さい。
M5x0.8のタップでメネジを作ります。

貫通穴にしてナットで固定にする方法もあります。しかしながら、部品点数が減らせるという点に加え、せっかく3〜4mmの厚い鋳鉄を使用しているのでタップを使うことにしました。
固定にはM5x20のナベセムスネジを使用します。

法人のみならず個人にも小ロットでネジを販売しているという株式会社ネジの高山によると、「鉄 組込みナベ小ねじSW、W付 クロメート 」という分類になるようです。
ネジの締め付けにはプラスの2番のドライバーを使用します。
完成しました!

実は穴の位置がポンプ本体側に寄せすぎてしまったので、ディスクグラインダで凸を削ってあります。

荒めの研削ディスクで大まかに削り、多羽根ディスクで形を整えました。
全体像はこのような具合になります。

これで保管時に倒れる事も少なくなりました。また、副産物として、空気を入れる時に力が入りやすくもなりました。
土台がガッチリ安定しているので、左足で踏み付けると力が入ります。

靴が汚れていますが作業用靴なのでご勘弁下さい。
今回使用した道具です。

左から
■多羽根ディスク装着のディスクグラインダ(10年前のリョービ製)
■AC100V電動ドリル(日立工機D-10C)
■研削ディスクを装着したディスクグラインダ(日立工機G10SP3)です。 細径タイプは使いやすいです。

ディスクグラインダを2台用意しているのは作業効率を上げるためです。1台のみですと「荒削り」と「仕上げ」でディスクを交換する必要が生じてしまうからです。

ただし、ディスクグラインダ(ベビーサンダー)は騒音が激しいので、閑静な住宅街では使用すること自体が難しいかもしれません。騒音にシビアな環境にお住まいでありながら購入をお考えの方は、一度ホームセンターのレンタルサービスを利用し、一体どの程度の音が出るのかを確認なさってみては如何でしょうか。
ハンドツール類です。左から
■プラス2番のドライバ
■キリ(ドリルの刃)、今回はφ4.2と.φ5.5を使用
■油性ペン
■安全メガネ(必須)
■ハンマー
■M5x0.8タップ、タップハンドル
■ポンチ
■鉄工用オイル
■F型クランプ
■M5x20ナベセムスネジ

TAKAよろず研究所
http://www.geocities.jp/taka_laboratory/
2005/5/8製作
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