買い物自転車のフロントハブ整備  2005/4/22
<もくじ>
前ブレーキアジャスタをゆるめる
車軸に組み付けられた部品
ハブの分解
極うす手ニトリル手袋
ベアリング球の洗浄道具 茶こし
ハブの清掃とグリスアップ
鋼球の組み込み
玉押し調整のコツ
作業で使用した工具一覧
HOZAN C-503ハブスパナ
ハブスパナの代用工具
<参考にさせていただいたページ>
福島人の自転車ツーリング+車+日本酒」 > ハブのグリスアップ

<Youtube 参考動画>
How to Overhaul a Bike's Hub (ハブのオーバーホール方法)
How to Adjust a Bike's Hub (ハブの調整方法)

ParkTool > Repair help and Education > Hub Overhaul and Adjustment
ParkTool > Tools > Hub & Axles > SCW-13 13mm Shop Cone Wrench , SCW-15 15mm Shop Cone Wrench

<参考文献>
大竹雅一『MTBパーフェクトメンテナンス』山海堂1994 107頁
丹羽隆志『初心者のためのMTBメンテナンスブック』成美堂出版2002 40頁
車種によって各種寸法が異なる可能性があります。作業工具は実際に寸法を確認した上でお買い求め下さい。
自転車用整備スタンドを用意すると、自転車を立てたまま車輪を外せます。

<関連リンク>
自転車メンテナンススタンドの自作
自転車を逆立ちさせてしまう方法もあります。この場合、サドルとハンドルに傷を入れないよう、布などで養生しておきましょう。
タイヤの側面はふくらんでいるので、そのままではブレーキシューが当ってしまい車輪が外れません。
そこで、ブレーキワイヤのアジャスタを調整します。

ロックナットをゆるめ、アジャスタを締め込んでいきます。ロックナットは8mmのコンビネーションレンチを使用しました。
すると、ブレーキワイヤがゆるみ、ブレーキシューの間隔が開きます。
分解する前に車軸に組まれている部品の順番を確認しておきましょう。
フロントホイールは2面幅14mmのナットで固定されています。スパナ(オープンエンド)でも十分ですが、できればメガネレンチ(ボックスレンチ)を使用したほうが確実に作業できます。
車輪が外れました。
ハブベアリングの「玉押し」は13mmの薄型スパナを使用し、その上のロックナットは15mmのレンチを使用します。
玉押しを13mmのハブスパナで押さえ、15mmのロックナットを反時計回り(左回り)に回すとゆるみます。
ディスクグラインダ用両口スパナと15mmコンビネーションレンチを使った場合です。
劣化したグリスはゴミなどが混じり真っ黒です。このときベアリングの玉を紛失しないように注意します。下にアルミ製バットを敷いておくと紛失するリスクを減らせます。
パーツクリーナーを使用して綺麗に洗浄します。
2009/9/15補足
百円ショップで販売されているマグネット式ピックアップツールです。汚れたグリスでベトベトになっているベアリング球は指先で摘(つま)みにくく、誤って落としてしまったりすることがあります。

磁石式ピックアップツールを使えば複数のベアリング球を容易に集めることができます。
2009/7/21補足
真っ黒に汚れたグリースは手を洗ってもなかなか落ちません。そこで、極うすタイプの手袋を利用する方法があります。
左は百円ショップで入手した「DUNLOP ニトリル手袋 極うす手」です。左右両用4枚入りですので、2セット分となります。
2005/5/16補足
ボールベアリングの玉を洗浄する際に「茶こし」が便利に使えそうです。ステンレス製のものが百円ショップで購入できます。

網の目は0.8〜1.0mmと非常に細かいので、4〜6mmのベアリングの玉は抜け落ちたりしません。
具体的には、劣化したグリスで汚れているベアリングを「茶こし」の中に入れ、ブレーキクリーナーを軽く吹き付けるのが一つの方法です。

もうひとつは、洗浄液の中に「茶こし」と共に入れ、洗浄ブラシで汚れを落とすという方法もあります。いずれにせよ、玉を紛失するリスクを減らせるでしょう。
玉の数は片側9個、左右合計18個でした。

ボール、「玉押し」ともにクリーナーで洗浄し、軟膏状のグリスを塗り付けて組み込みます。量は組み付けたときにはみ出るくらい十分に入れます。

「玉押し」(コーン)は片方だけ外し、もう片方は車軸に残すようにします。コーンを両方とも外してしまうと、コーンの適正な位置が分からなくなってしまいます。すると、玉押しの当たり具合を調整するときに、車軸のセンターを出すという作業が加わってしまいます。
今回は手元にあった【左】"FinishLineテフロングリス"というMTB競技向けのグリスを使用しました。

【中】、【右】は株式会社エーゼット製の「万能グリース」です。50グラム入りが250円前後で入手できます。

なお、グリスの種類に関しましては、当サイト内の「各種グリースと使用上のヒント」にて解説しています。
ハブとベアリングの仕組みを略図にしてみました。

シャフトに貫かれている円錐が「玉押し」です。こことハブでボールを支持しています。そして、「玉押し」の外側には「玉押「ロックナット」があります。

「玉押し」の位置が必要以上に外側にあると、軸とハブには「ガタ」が生じてしまいます。かといって必要以上に締めてしまうと、玉が押し付けられて抵抗が生まれてしまいます。「ガタ」がほぼ無く、抵抗無く回る位置に「玉押し」を調整し、ロックナットで固定します。
鋼球の組み込み
ハブのワンに先細ノズルのグリスガンを使って鋼球が半分埋まる程度にグリスを塗布します。
着磁したマイナスドライバで鋼球を拾い上げ、一つ一つ均等にハブのグリスに埋め込んでいきます。ドライバの磁力よりもグリースの粘着力が上回っているので、鋼球はハブに残ります。
鋼球をセットし終わったら、グリスガンで鋼球が見えなくなるくらいグリスを盛り、ハブ軸をセットします。

ハブ軸が抜けないように押さえながらホイールをひっくり返し、反対側の鋼球をセットしていきます。
玉押し調整のコツ
玉押しをちょうど良い位置に動かし、ロックナットを締め込むという方法です。
玉押し調整は一度に締め込むのではなく、少しづつ当たり具合を確認しながら締め込んでいくのがコツです。玉押しとロックナットが仮に固定されている状態でベアリングの当たり具合を確認します。

そこで僅かに当たりが強い場合、ロックナットを動かないように支え、玉押しを左回り(反時計回り)に回して締め合わせをします。

「ロックナット」という名称なので、ロックナットを回して締め合わせしないといけないような印象があるかもしれません。しかし、ロックナットを動かさず、玉押しを左回り(反時計回り)に回してもロックされるというのが最大のポイントです。

玉押しを左回りに回すと、玉押しはロックナット側へ僅かに動き、ベアリングの当たり具合が弱まるという仕組みです。
当たり具合が弱く、ガタが生じている場合の修正方法です。

ロックナットを動かないように支え、玉押しを右回り(時計回り)にまわします。
玉押しを追いかけるように、ロックナットを右回り(時計回り)にまわして締め込みます。

完全には締め込まず、再びベアリングの当たり具合を確認します。ここで当たり具合が僅かに強い場合、先の例のようにロックナットを支え、玉押しを左回り(反時計回り)に回して締め合わせします。

<参考文献>
大竹雅一『MTBパーフェクトメンテナンス』山海堂1994 107頁
調整・組み込みが終了したので試しに回してみたところ、音も無くスムーズに回転し続けました。
<使用工具>
・14mmコンビネーションレンチ
・8mmコンビネーションレンチ
・ハブスパナ13mm
・ハブスパナ15mm
2005/4/28  ハブスパナについて
ふと立ち寄った自転車店で尋ねてみると、この2本一組で600円のハブスパナを出してくれました。HOZAN製段付きスパナ"C-503"です。

パッケージに"MADE IN JAPAN"という表記があります。
このように段付きになっており、一つの口で二つのサイズに対応しています。メーカー刻印を中心に、右側が15mm、16mmに対応、左側が13mm、14mmに対応しています。

なお、使用頻度の高い13mと15mmは強度的に有利な内側になっています。
2007/6/5補足 ハブスパナの代用品
自転車のハブを清掃・グリスアップしたいけれども、近所に自転車用品店が無く、ハブスパナが容易に入手できないという方もいらっしゃると思います。

ホームセンターの電動工具コーナーに行くと、ディスクグラインダ(ベビーサンダ)の砥石交換用スパナが160〜200円前後で販売されています。片方が13mm、もう片方が14mmとなっています。
「ジスク用 両口スパナ」の厚さは3mm弱です。

<厚さ比較>
■HOZAN ハブスパナ C-503 約2.5mm
■ジスク用 両口スパナ     約3mm
■13mmコンビネーションレンチ 約6mm

一般的なスパナと比べると、ほぼ半分の厚さになっています。
「薄型スパナ」を使うという手段もあります。これもホームセンターで300円前後で販売されている、ごく一般的な工具です。
この薄型レンチ11-13の厚さは約3.5mmでした。
<もくじ>
前ブレーキアジャスタをゆるめる
車軸に組み付けられた部品
ハブの分解
極うす手ニトリル手袋
ベアリング球の洗浄道具 茶こし
ハブの清掃とグリスアップ
鋼球の組み込み
玉押し調整のコツ
作業で使用した工具一覧
HOZAN C-503ハブスパナ
ハブスパナの代用工具
<参考にさせていただいたページ>
福島人の自転車ツーリング+車+日本酒」 > ハブのグリスアップ

<Youtube 参考動画>
How to Overhaul a Bike's Hub (ハブのオーバーホール方法)
How to Adjust a Bike's Hub (ハブの調整方法)

ParkTool > Repair help and Education > Hub Overhaul and Adjustment
ParkTool > Tools > Hub & Axles > SCW-13 13mm Shop Cone Wrench , SCW-15 15mm Shop Cone Wrench

<参考文献>
大竹雅一『MTBパーフェクトメンテナンス』山海堂1994 107頁
丹羽隆志『初心者のためのMTBメンテナンスブック』成美堂出版2002 40頁

Takaよろず研究所
http://www.geocities.jp/taka_laboratory/
2005/4/22製作 2007/6/5補足 2009/7/20更新 2012/5/16補足
<トップページへ戻る>