鉄製フライパンの導入  2004/12/14
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KOMERI.COM(株式会社コメリ) > 島本厚底フライパン 24cm
ホームセンターのキッチンコーナーを覗いていると、この鉄製フライパンが目に付きました。"エスエス"ブランドの「厚底パン24cm」(株式会社島本製作所製 約1,800円)、柄には"Made in Japan"と刻印されています。

シンプルで丁寧な作りでありながら、手ごろな価格設定になっています。
普段はテフロン加工フライパンを使用しているので、鉄製フライパンが一体どういう性質を持っているのかに興味を持っていました。そこで今回導入してみることにしました。
重さを計測したところ960gでした。同サイズのテフロン加工アルミフライパンは700gでしたので3割ほど重いようです。
外観はシンプルそのものです。表面加工無し、凹凸加工無し、でも無骨な感じが頼もしく感じます。

説明書によると、底部は2.3mmと厚めにし、そのかわりに側面を薄くして重量の増加を最小限に止める工夫がされているそうです。
このフライパンは絞り加工によって淵が成型されています。側面にある同心円状の加工跡が特徴的です。プレスでドカンと抜いただけではないようです。
絞り加工とは回転する円盤にヘラを押し付けて金型と同じ形状に成型する・・・のですが、言葉で説明するのは私の乏しい知識では困難ですので、関心をお持ちになった方は下記のサイトをご覧下さい。
北嶋絞製作所
(株)小出製作所 の へら絞り加工講座
よろづ絞製作所 の 絞り加工とは(分かりやすい動画有り) 
「厚底パン24cm」という名称の24cmは、上の淵の直径を示しています。
底の直径を計測したところ、18cmでした。
付属の取扱説明書によると、工場出荷時の状態では表面に錆止め塗装が施されており、「空焼き」によってこれを除去する必要があるそうです。

「空焼き」についてはこちらに詳細が記載されています。
日本洋食器株式会社
鉄製フライパンお取扱方法について
コンロを強火にします。
それでは開始しましょう。
加熱開始後数分すると部分的に色が白っぽくなってきました。
5分経過後。変色部分が三日月型程度になりました。
10分経過後。
15分経過後。白っぽい部分が増えてきました。
取扱説明書によると、こげ茶色から青黒く、もしくは青白く変色していき、表面のツヤが無くなったら終了なのだそうです。空焚き時間はガスコンロの能力に拠るものの、概ね10分前後と記載されています。

だんだん心配になってきた事と、ツヤが消えてきたのでここで終了にしました。
自然冷却したのち金ダワシにクレンザーを含ませて洗えば良いそうです。
テフロン加工フライパンでは基本的にご法度な金ダワシですが、鉄フライパンでは表面加工を気にせず金ダワシでゴシゴシと洗えてしまう点で気が楽でした。
無事準備完了しました。実際に使ってみると、非常にシンプルかつ堅牢に作られており、末永く使えそうです。
2007/5/21補足 焦げ付きを防ぐには
鉄製フライパンを火に掛けて十分に熱し、それから油を入れると焦げ付きにくいようです。

逆に、フライパンに油を入れてから火に掛けて熱すると、今度は焦げ付きやすいようです。

左の画像は冷凍食品のピラフをフライパンで炒めたものです。焦げ付きがほとんどありません。油を入れるタイミング次第で結果がずいぶんと違ってくるのが不思議です。


※テフロン加工フライパンは表面処理が傷むため、「空焚きをしないように」という説明がされている場合が多いようです。上記の使い方はあくまで鉄製フライパンのものです。
2006/2/12補足
2004年末に購入した島本製作所製の鉄製フライパンの具合が良いので、2006年2月に同社の「揚げ鍋 24cm」を購入しました。価格は2,500円前後です。
この「揚げ鍋」の特徴は、3.2mmという厚い鉄板で作られている点にあります。お店の鍋売場で観察すると、一般家庭用のものでは2mm前後の厚さのものが多いようです。

スーパーやデパート、ホームセンターなどに行く機会がある度に多種多様なフライパンを実際に手に取り、どの程度の作りなのかを観察してきました。

その中で、鉄のフライパンや鍋に関しては、島本製作所の製品が丁寧な作りでありながら手ごろな価格設定になっているようです。
裏面にはIH調理器に関する注意書きが書かれています。要約すると、以下の通りです。

・IHでは使い始めの「空焼き」が出来ない。それは底面がドーナツ上に焼けてしまい、鍋全体を熱することができない為。

・IHでは「底の丸い中華鍋」や「板厚の薄いフライパン」は使えない。底が丸いとIHのトッププレートと密着しない為。底が薄いと鍋底が変形し、IHと密着しなくなる為。

・エスエス(島本製作所)の「厚底フライパン(2.3mm)」と「揚げ鍋(3.2mm)」は底が平らで厚みがあるので、急過熱を避ければIHで十分使用できる。


当研究所は一般的なガスコンロなので、IHでの動作確認はしておりません。
揚げ鍋というと、揚がった天ぷらを置いておく網が装着できるようになっていたりしますが、この「エスエス印」の揚げ鍋はシンプルそのものです。

もちろん一概に言うことは出来ませんが、道具はシンプルであればあるほど、使い勝手が良い傾向にあるのかもしれません。
一箇所に油の注ぎ口が付けられています。
鉄製の頑丈な取っ手がつけられています。

シンプルで頑丈な作りなので、少なくとも5〜10年は楽に使えそうです。
側面には"<SS> 24c/m MADE IN JAPAN"の刻印が打たれています。刻印も正確かつ綺麗に打たれています。
上記の厚底フライパンと同様に、この揚げ鍋も「絞り加工」の跡と思われる線が残っています。

個人的には丁寧に作られている精密な感じがして好印象です。
重さを量ってみると、1.8kgでした。「重い」ということはネガティブに捉えられがちです。しかし、煮えたぎった油を使って料理する上で、1.8kgというドッシリとした重さは安定感に繋がるのかもしれません。
参考までに、直径24cmのテフロン加工フライパンの重さを量ってみましょう。基本的にアルミでできているので、0.7kgという比較的軽量に仕上がっています。
また、8インチ(20cm)のスキレットを量ってみると、1.3kgでした。
変わった例として、ガラス製フライパンを見てみましょう。重さは1.1kgです。

柄には"VISION CORNING USA"という刻印があります。ガラスで目玉焼きができるというのは非常に不思議な気がします。

TAKAよろず研究所
http://www.geocities.jp/taka_laboratory/
2004/12/14製作 2006/2/12補足 2010/5/19修正 2010/5/19修正
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