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さようなら茸吉くん

※旧@susieberoに載せていた茸吉くんへのメッセージを転記しました

2004年6月4日(金)たぐい稀なるかわいいヤツ、茸吉が死にました。享年0歳。(推定10か月)
人間で換算すると小学校高学年くらいでしょうか。

今日は、仕事帰りにドラッグストアに寄り、茸吉用にねずみのおもちゃを買って帰ろうと思っていました。
茸ちゃんはねずみのおもちゃで遊ぶのが大好きで、3代目のおもちゃがかなり消耗してきたからです。
他に買い物はないかと家にTELをすると、買い物はいいから早く帰って来るように言われました。
ただならぬ気配を感じ、母を問い詰めると茸吉が車にひかれて死んだと言うのです。

家に帰ると、それが本当のことだと受け入れなければなりませんでした。
私のかわいい天使は、本当の天使になって天国に行ってしまいました。

我が家の隣の運送屋さんの社長がトラックの下で死んでいる茸吉を発見されたらしく、同じく隣家(茸吉の実家)に伝え、たまたまお仕事が休みだったおじさんが引取ってくれていました。
茸吉は新品のタオルにくるまれ、ダンボール箱の中で眠っていました。
身体には目立つ外傷はないのですが、頭部、特に右顎あたりが変形しており、口からたくさん血を流していました。
即死ではなかったのか、両前足には自分で血をぬぐった形跡が残っていました。
ひいた人が、すぐに病院に連れて行ってくれたら助かったかもしれない、茸ちゃんはどれだけの時間苦しかったのだろう・・・と思うと胸がつぶれる思いです。

朝、いつも通り元気に食事をし、朝支度の合間に大・大・大好きなヒモで追いかけっこをしました。
でも、今日はやたらと外に関心を持っていたらしく、洗濯物を干す時、脱走を許してしまいました。
私は、すぐ帰ってくるだろうと追いもせず、茸吉が久々に半下痢便をしたのでトイレ掃除をせっせこしていました。
9時少し前、会社に行く時間になっても戻って来ませんでしたが、3時間後の昼休みに私は家に帰っているので、ひとまず会社に行きました。(平日昼間は家族全員、仕事に出かけてしまいます。)

昼、家に帰り、茸吉を呼びましたが戻って来ませんでした。
今日は隣家(茸吉の実家)のおじさんがお休みだから、おじゃましてお昼寝しているのかな?と思い、Qちゃんとやまおにだけごはんをやり、また会社に行きました。
茸吉は隣家で11時ころお昼ごはんをよばれたそうです。生きている彼を確認できたのはここまでです。

茸吉は、その名の通り、「きのこ」の色をした猫です。
ベージュグレー×生成色の淡いトラ模様がたいへん珍しく、グリーンの目をした美しい猫です。
やわらかい被毛で声もまだ仔猫そのものでした。
切断することになった短い尻尾がとても痛々しいのですが、人懐こい、甘えん坊でだっこすると顔をくっつくまで近づけます。
最近は、みんなが寝静まるとおもしろくないらしく、台所のシンクに登り、食器洗いのスポンジやら、台ふき、ふきん、タオル、などをダイニングテーブルの下に隠し、犬のような一面を見せていました。

先月には、テレビの納品・設置に来てくれた電器店のおにいさんの膝にすぐ乗り、人間大好きパワー全開でした。

尻尾のケガのため、2か月以上も首に巻いていたエリザベスカラーが外せてまだ1か月も経ちません。
去勢手術は5月9日。皮膚に溶ける糸もまだ残っています。

24時間前は生きていたんです。

私は、茸吉の飼主として、たとえ家中の障子紙をビリビリに破かれても、家具・電化製品が破壊されても彼を外に出してはいけなかったのです。
カラーを着けている期間はリードに繋いで外に出していたので、危険を察知する力が足りなかったのかもしれません。
道路でひかれたのか、運送屋さんのトラックにひかれたのか、交通事故でないのかもわかりません。
(道路を調べましたが、事故の形跡は見つかりませんでした。)

ただ、ただ私は茸吉くんの命を守れなかったことを、彼に本当に申し訳なく思っています。
だって、まだまだ、もっともっと甘えたかっただろうし、遊びたかっただろうし、生きたかったんだと思うからです。

動物病院の先生にお別れをしていただいた時、先生が、茸ちゃんは私に引取られなければもっと早く死んでいただろうし、大切にしてもらって幸せだったと思います、とおっしゃってくれました。嬉しかったです。
でも、結果として茸吉を死なせてしまったことは、どーしようもない事実なのです。

この半年間、茸吉くんとすごした日々は決して忘れません。
Qちゃんには申し訳ないけど、茸吉中心の毎日は、本当に楽しかったです。
また、茸吉がふすまの影に、おしりフリフリ隠れているのでは?と思い振り返ってしまいます。
どれほど美しい大人猫になるのだろうと、日々楽しみにしていました。
茸吉の端正な顔立ちと美しい毛並みなら、動物プロダクションに登録できるかも!と考えていたほどです。
茸吉を正式に飼うことは家族すべての意見ではなかったため、形式上は「里親募集」をしていましたが、茸吉はもう、うちの子なんです。

茸ちゃん、一度天国に行ったら、また生まれかわっておいで。
もっと、もっと幸せにするよー!
                                          
2004/6/5 AM1:40
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