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子供の頃からの習い事で、今も続いているのは書道だけです。
若輩者のスージーですが、最近ようやく、習字から書道への転換の糸口が見えてきた気がします。
こちらは無論、書道家のページではなく、勉強中のスージーがこれから書道を始めたい方(超・初学者向)
へご案内ができればなーと思い開設したページです。 |
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※「跳」は本当は「テキ」走るという字に「躍」のつくりの部分を書きます。本ソフトでは外字で出てきません・・・。
そのうち手書きで書いたものを載せます。(トホホ) |
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側(ソク) |
点のこと |
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勒(ロク) |
横線のこと |
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努(ド) |
縦線のこと(「弩」とも書く) |
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※(テキ) |
跳ねのこと |
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策(サク) |
右上がりの横線のこと 「むちうつ」という意味 |
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掠(リャク) |
左払いの長い線のこと 「くしけずる」という意味 |
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啄(タク) |
左払いの短い線のこと 「ついばむ」という意味 |
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磔(タク) |
右払いの線のこと 「波法」ともいわれ、波がうねるような線を書く |
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お 品 書 き |
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先ず、書道とは何か |
「書は実用と芸術が表裏一体をなすものである」 |
これは、スージーが所属する書道研究「小石会」の副理事をされている老本静香先生のお言葉です。
実に的を射たお言葉として、スージーは“なるへそ”と心から感服しました。
また、老本先生はその著書で
『書の学習は実用の面から見れば教養の一つであり、芸術の面から見れば美の追求である』
とお述べになっています。
まさに、これを学ぶことこそ書道なのだ!とスージーは思うのです。
書道はいつでも、誰でも気軽に始めることができます。
書道を学ぶ気持ちに遅すぎるということなどありません。
しかしながらこの道を簡単に極めることもできません。
長く続けられるよう、無理せず、コツコツと練習し、学ぶことが上達の秘訣です。
活字社会となった今日でも、なお書道は必要とされています。
学校教育、生涯学習、商業利用、そして芸術としてその本質が再評価されつつあるのだと確信しています。
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先ず、習う書体を考える |
楷書 行書 草書 |
書道の基本というか、書体の基本は「楷書」から始まります。
「楷書」は字形を崩さない、いわば小学校の頃、書き取りで学んだ正しい字形を指します。
従って、初学者は楷書から学ぶことが一般的です。
書道教室に通われる方は、おそらく最初に楷書の手本をいただくことでしょう。
独学される方は、書道の手本や書体字典を書店で求めてください。
では最初に何を書くのか・・・?
一番実用面で必要である、ご自分とご家族のお名前を練習するといいでしょう。
「行書」は楷書よりも崩した書体で、手紙文等で多用され、書道では利用頻度が最も高いものです。
但し、楷書あっての行書ですので、我流で崩すことなく、書体字典で運筆の繋がりを確認することが大切です。
「草書」は中国で “速く書く” 目的で生まれた書体です。
行書をさらに崩して書くため、相当勉強しないと解読不可能ですが、書くに当たってはなかなか面白いので良い手本を見て学んでください。
これらと平行して「かな」も覚えてみてはいかがでしょうか。
手紙などは「かな」を習得すると、かなりカッコいい仕上がりになります。
スージーは最近やっと「かな」を習い始めました。
来年には万葉集なんか書きたいと思っています。
興味が広がれば「篆書(てんしょ)」「隷書(れいしょ)」も学びたくなるかもしれませんね。
これらは筆法が非常に難しいので、独学での得とくは困難かもしれません。
スージーはやったことはありません。 |
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【参考】便利な書体字典の決定版
自分の名前、家族の名前をくずして書きたい時、
活字を筆文字で書きたい時等、たいへん参考になります。
←左写真 : 『五體字類』 (ごたいじるい) 西東書房
¥3,500くらい |
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先ず、揃えたい道具 |
文 房 四 宝 |
上記の書体(楷書・行書・草書・かな)をどう書くかで道具が違います。
用紙は半紙から始められればいいと思いますが、細筆or太筆の選択があります。
細筆文字の方が実用的ですが、太筆書きの方が書道の楽しさをより味わえます。
それらに合わせた道具が必要ですが、ここでは古来より 「文房四宝」 と呼ばれる 「筆・墨・紙・硯」 についてごく簡単に紹介します。 |
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〜スージー愛用の道具です〜 |
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筆 |
「筆の四徳」という言葉があります。四徳とは「尖・斉・円・健」のことです。
「尖」 筆の穂先が鋭く尖っていること(「鋭」とも言う)
「斉」 筆の穂先がよく揃っていること
「円」 筆の束が丸くまとめられ、割れのないこと
「健」 丈夫で弾力があること
これらは、筆選びの基本事項ですので、覚えておくとちょっと書道通な気がします。
筆の大きさは号数で表すことが多いのですが、しっかりとした規格はありませんので、選択の目安として紹介します。
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1号〜2号=条幅、書初め用紙等大きな用紙に大きな文字を書く時に使います。 |
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3号 =半紙に4文字程度を書く時に使います。 |
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4号〜5号=半紙に6文字から8文字程度を書く時に使います。 |
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8号前後 =細字、かな文字を書く時に使います。(いわゆる細筆) |
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毛の材質については色々あります。(一般的に白い毛はやわらかい、茶色の毛は硬い)
用途に応じたものを文具店、書道用品店に相談してみてください。
なお、細筆は消耗品ですので、書き味が悪くなったらすぐに買い換えましょう。 |
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墨 |
一昔前までは、書道家の先生方は固形墨オンリーだったようですが、現在はかなりの頻度で墨液を使われています。
墨液の質が向上し、作品としても遜色ないものができたからです。
漢字用は濃い墨液の方が力強さが良く出ます。
かな用はサラサラした滑りの良いものを選びます。 |
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紙 |
作品の大きさによって紙の大きさが変わるのですが、初学者は半紙の大きさから始めるのが一般的です。
日本製の手漉きの紙は高価ですが質が高く、作品用に適しています。
紙により、滲みの出かたがかなり違います。
書道用品店の多くは見本の紙を無料で分けてくれるので、是非利用しましょう。
紙は消耗品なので、安く済ませたいところですが、安すぎる紙は筆を傷めます。
漢字の練習用には機械漉きの半紙で十分です。
かな用には和紙にパルプを混ぜた改良半紙が滲みもなく美しく仕上がります。
紙は一番大きなものが「全紙」、これを縦半分にしたものが「半切」と呼びます。
スージーは準師範の試験の時、初めて「半切」に挑戦しました。
紙が大きすぎて家で練習するのも一苦労です。 |
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硯 |
硯石は物により財産的価値を備えた“お宝”となる貴重品です。
唐硯(中国産)の端渓石で作られたものなど、スージーは一生買えないでしょう。
しかし、国産品でも優れた天然石の硯が沢山あります。
硯も筆と同じく号数で表されることが多いのですが、現段階では勉強不足なのでここには書けません。
スージーは普段硯は使わず、墨池というプラスチック製の器を使っています。
これは軽くて蓋もついていて洗い易く便利です。(陶器製もあります)
ただ、細字(細筆)用に小さな硯が欲しい今日この頃です! |
先ず、臨書する |
能筆を真似ることが第一歩 |
書道の基本は良い手本、自分が気に入った手本を何度も臨書し、筆法を習得することです。
臨書とは、ひとまず自分の個性は出さずに、お手本そっくりに書くことです。
スージーは所属する競書会で毎月臨書課題があるため練習しています。
書店でも臨書できるものは販売していますので、書道コーナーをのぞいてみてください。
以下、臨書課題として有名なものを挙げます。 (ほんの一例です) |
書家名 |
読み方 |
時 代 |
名 品 |
王義之 |
おうぎし |
4世紀頃の中国、書道の天才 |
『蘭亭序』『十七帖』など |
智永 |
ちえい |
6世紀頃の中国、王義之の子孫か? |
『真草千字文』など |
虞世南 |
ごせいなん |
6〜7世紀の中国、唐の太宗に重んじられた |
『孔子廟堂碑』など |
最澄 |
さいちょう |
(767〜822年)伝教大師 |
『久隔帖』『天台法華宗年分学生式』など |
空海 |
くうかい |
(774〜835年)弘法大師 |
『風信帖』『灌頂記』など |
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本気で習いたい方へ |
書道は生涯続けたい |
書道は決して明るい趣味ではないので、独学でやり続けるには余程の信念がないとできないでしょう。
技術向上への近道は、やはり書道家から習うことだと思います。
書道塾は儲からないためか、スージーたちが子どもの頃に比べると激減しました。
しかし、都会の方なら駅ビル等にカルチャーセンターがあるでしょうし、地方の方なら公民館活動等で教えている先生がいらっしゃいます。
そこで毎月競書を出品し、審査してもらい、級位・段位をもらえば励みになります。
そうしているうちに、自分が書きたい物が何か分かってくるかもしれませんし、書きたい意欲が湧いてくるのではと思います。
スージーは静岡に戻ってから子どもの頃お世話になっていた書道教室で6年間程習っていましたが、残念ながら師範はご病気のため昨年教室を閉鎖されました。
悲しみに打ちひしがれてしまいましたが、同じ会派の師範を紹介いただき、これまた尊敬できる先生で、今は公民館で楽しく習わせていただいています。
その先生に、当HPをごらんいただくと大変恥ずかしいので、この存在は完全に秘密にしていますが、スージーが所属する書道研究「小石会」(しょうせきかい・本部:東京都)ならば紹介できますのでご興味のある方はメールをくださいね。 |
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私ってつくづくウンチク野郎なんだなー、と思いながらこのページを作りました。
ホント、若輩者の未熟者のくせに申し訳ありませんっ!!って感じです。
ま、近々作品をアップできるよう、練習しますので、温かく見守ってください・・・。
参考文献 松井如流 『趣味のたのしみ 書道入門』 大日本図書 |
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