■ 勇気を出す方法

人間、思い切りが必要なときがある。
それは、二者択一を求められたときとか、自ら何かに決断を下すとき。そんなときに、思い切り・・そう・・・「勇気」というものが、必要となってくる。
 一口に勇気を出す方法の定時というのは、難しい・・・。それに「方法」というのは、きっとその存在すらしないのかもしれない・・・。あたしは、どうだろう・・・。何かに決断を下すとき。どうしてきたかな・・・。
 基本的に、あたしは、理論的に行動するタイプの人間とは程遠位置に存在しているんじゃないかな。
そう、どちらかといえば、本能的に行動しているといった方が無難かもしれない。
 とはいうものの、自分でそう言っている割には、切れない常識というものにとらわれてしまうことも多々あるわけだけど・・・。

 さて、話をもどして。
あたしの、一歩踏み出す勇気はこういう思念から来ている。

 『今の現状を変えたい。』

そう、たったこれだけ。
今を変えたい。今、自分のいる位置を変えたい。何かに変化をもたらしたい。
そう思ったときに、ここでいう『勇気』というものを発揮する。

 もし、今これを目にする貴方が迷っているなら、考えてみてほしい。

 『このままで、いいのか?』

ということを・・・。
とはいえ、何かに迷っている以上。この問いに「Yes」と即答できる人は居ないんじゃないかな・・・。自分でも「No」なのか「Yes」なのか分からなくなっているからこそ、迷いが生まれて・・・。迷った心は、二つ、いや、それ以上の選択肢から、自分にとって最も良い結論を探し出そうと必死に、悩み。もがき・・・そして、苦しんで・・・。答えが出ない。そして、再び迷ってしまう。
 半永久的に、抜け出すことの出来ない迷路に入ってしまったような気にさえなってしまう。
 そう、それはあたしに言わせれば『最善』を、求めてしまうから・・・。自分の選ぶ道が良い選択であってほしい・・・。良い結果を得たい。そう思ってしまうから・・・だから、しり込みしてしまう。

 でも、案外、選んだ道が『最善』であったかどうかを判断するのも、その道を決定するのも自分自身なわけだから、一体どれが自分にとって最善だったか・・・。ということは自分にしか分からないことだし、判断しかねることだと思う。ということは・・・

 どんな結果を招こうとも、きっとその選択肢が、自分にとって最善であったということを信じるしかないし、きっとそう信じることも可能だと思う。
 躓いても、転んでも、きっとそれがあたしにとって一番良い方法だったのだろうな・・・。でも、痛かったから、次は気をつけよう。
 そう思えることが、一番の勇気だし、自分にとってプラスだと思うし・・・。振り返った道が真っ直ぐだとは、限らない、でもそれが、間違っているとは誰にも言わせたくない・・・。

 そして今貴方が、今の現状を変えたい。そう思う、その気持ちがあれば、勇気をだし、一歩踏み出すことは、そう難しいことではない。
 例えば、片思いの相手に気持ちを伝えるかどうするか、迷っているとする。
そして「伝える」ことを、選んで告白をする・・・。結果はどうあれ、それはまず、最初の一歩に間違いない。片思いでしかなかった現状を・・自分の力で、かえることができた。
 想い続けるという行為も、もちろん、いいと思う。でも、「このままでいいのか?」そう思ったからこそ、貴方は迷ってしまっていたわけなんだから、その迷いに、自分なりに結論を出し、踏み出したということで貴方は・・・。
そんな自分は、誰がなんと言おうと『勇気』ある人間だと胸を張っても良いと思う。

勇気を出す方法・・・。その答えは貴方の中にそっとその存在を隠している・・・。

だから、自分に聞いてみて・・・。

 『このままで、いいの?』

 そして、まずは自分の後ろを振り返ってみよう。「このまま」の状態を、自分なりに見つめて、次に前を向いてみよう。「このまま」はどこまで、続いているだろう。そして、それが見えたら自分に「いいのか?」と問いかけてみよう・・・。

 同じ時間は二度とないし、同じ気持ちになることも、二度とない。そう思ったら、踏み出さないのはきっと「後悔」に繋がる。笑っていられなくても、苦しくても、そうしてみなくて後悔することより、数段良い。

 貴方の答えはどうだっただろうか・・・。

 「Yes」を選んだにしても
 「No」を選んだにしても・・・。

もう、貴方の勇気は引き出されている・・・。

  ほら・・・。

決断できたでしょう・・・?

そこまで、出来たら、大丈夫。後は、自分に恥ずかしくないように、これでよかったのだと思えるように、一歩前へ踏み出すだけで、「このまま」は変えられる・・・。

進む道の軌道がほんの少し変わった・・・。

そうしたら、次の勇気は自然と生まれる・・・。勇気は勇気を生んで、選択肢に迷うことはあっても、進めなくなる。ということは少なくなる。

 みんなそうやって、自分の中にある勇気を一つ一つ、見つけ出して、引き出して、そして時間を重ねていく・・・重ねられた時間は貴方を飾る宝石となる・・・。

 貴方の道はまだ、変わることができる。
 小さな勇気の欠片だけで・・・。

 貴方が貴方を信じる力が、今の貴方を作って
 そして、これからの貴方も作っていく・・・。

 勇気ある貴方のために貴方だけがしてあげられる「変える」というほんのわずかな曲がり角・・・