■ 放課後・・・writer:Yuka.A

夕日射し込む放課後の教室。
窓側の席にいる私はその明かりの眩しさに眠気を誘われて
遂10分くらい前までウトウトしていたようで、 

 『まだ眠い?』

などと貴方に言われてしまった。
窓は開け放れたままで入り込んで来る風は新しい季節の訪れを知らせてくれた。 
そうして廊下へと抜けて行った。 

時計の針は最終下校時間を指していた。 

『そろそろ帰ろうか』 

自然お互い立ち上がり教室をゆっくりとした足取りで後にした。 



いつもの様に公園のベンチに私たちは腰を下ろした。
私たちはいつもと変わらない他愛の無い話に華を咲かせていた。 
赤く染まっていた空は時間の経過で闇へと姿を変えつつあった。 

それと比例して私たちの距離も縮まっていった。 

・・・トクン・・・トクン・・・ 

高鳴る私の鼓動・・・もう貴方に聞こえる? 

ずっとこのままで、時など止まってしまえばいいのに・・・ 

叶うことの無い願い、でも貴方には伝わってしまった様に手を握り合った。
無情にも鳴り響く携帯電話。今日は貴方の方が早かったらしい。
そう、着信音が鳴れば2人の時間は幕を下ろす。 

それでもいい。一緒にいて意味はあると貴方は言う。 

私も笑って頷いたっけ? 

また明日の台詞を置いて今日もお互い家路に着く・・・。

 

参加者さまより:なんだかエッセイと呼べるか微妙ですが・・・
お恥かしい。でも季節的にも適してると思い書いてみました。

管理人より:ありがとうございました。
初エッセイということでしたが早い仕上がりにびっくりです。
サリオも、そんな時期があったなぁ〜と、放課後の二人を思い出しちゃいました。
そんな時期あったのか?!と、疑わないようにっ!あったんですってば、サリオにも。(maybe)
サリオの企画に一役かっていただいて感謝の言葉はこれ以上見つかりません。