電波方位探知の研究(その10)
マイコン方探の機能拡張

マイコン方探に載せたい機能としてもっとも期待できるのは、パソコンと接続する シリアルデータ通信機能です。シリアルデータ通信にはRS232Cを使うのが 一般的なので、レベルコンバータICのMAX232Aを追加しました。 1つのマイコンで方位探知とシリアル通信を行なわせるためには、どうしてもクロック アップが必要となり、従来RC発振による20kHzクロックを水晶発振による 4MHzに改めています。このためプログラムには大幅な改修を行なっています。

マイコン搭載方位探知器

この機能により、GPSとのリンクによって地図上に電波の発振源を示すこと や、複数のアンテナを使用したダイバーシティー方探計画を躍進できると期待してい ます。当面の間はパソコン側のソフト開発が主体になりそうです。

現在時点の開発はここまでです。 技術的な報告もなく研究開発の概要の話しをさせて頂きましたが、 今後も課題を一つずつ解決する努力をすると共に、個々の技術データと考察を 報告していく所存です。皆様には、この書にて電波方位探知器に関するヒントを 得て頂ければ幸いです。また、御意見、御感想もお寄せ頂きたく思います。

Jan,1999
島嵜 睦 JR1KNA


(JR1KNA)