千倉発 |
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酷酔夢譚 |
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1996.6.29- |
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それは、高木さんが、まだ若く初めて東京へ出た時のこと。東京の知人に連れられてスナックなるものに入った。まだ育ち盛りの高木青年はとても空腹だった。メニューをみても腹にたまりそうなものは何もない。・・・ン!彼の目に「ライス」という文字が飛び込んできた。彼は迷わずそいつを注文した。
ところが待てど暮らせど飯らしきものは出てこない。大分前に一度だけ玉ねぎが出てきたきり。
そう、彼が注文したのはオニオンス”ライス”だったのだ。